ニュース

タングステン高騰と超硬工具:中国の輸出規制・価格の推移・各社の値上げ・リサイクル・代わりの材種・現場の対策(2026 年版)

原料は 7 倍、工具は 1〜5 割高。最後のコーナーまで使い切ろう!

マスコットのチップス
タングステン高騰と超硬工具:中国の輸出規制・価格の推移・各社の値上げ・リサイクル・代わりの材種・現場の対策(2026 年版)

超硬工具の主原料タングステンが、2025 年から歴史的な高値になっています。中国が輸出を許可制にし、2026 年には日本向けの軍民両用品の輸出管理も強めたためです。日本が輸入するタングステン酸塩(APT など)の 1 kg あたりの単価は、2025 年 1 月から 2026 年 8 月までに約 7.6 倍になり[1]、国内外の工具メーカーが 2026 年だけで 2〜3 回の値上げや受注制限を出しました。この記事では、何が起きたのか・工具の値段にどう効くのか・いつまで続きそうか・現場と購買で何ができるのかを、統計とメーカーの発表文から順にまとめます。

この記事の要点
  • タングステンの鉱山生産の約 79% が中国(2025 年推定)。2025 年 2 月に中国が APT・炭化タングステンなどを輸出許可制にし、ロッテルダムの APT 価格は 2025 年中に 331 → 675 ドル/mtu と約 2 倍になりました[2][7]
  • 2026 年 1 月には日本向けのデュアルユース(軍民両用)品の輸出管理が強まり、欧州の APT は 3 月に 1 mtu あたり 2,100〜2,400 ドル、4 月には 3,000 ドルを超えたと報じられました[9][27][28]
  • 日本の APT などの輸入単価は 2026 年 6月に 46,134 円/kg の最高値、8 月は 33,309 円/kg。一方、日本から輸出される超硬チップの単価は同じ期間に 約 32% 高にとどまり、原料ほどは上がっていません[1]
  • 工具の値上げは大きい工具・ソリッド工具ほど大きいのが特徴。φ12 mm を超えるソリッド工具を受注生産に切り替えたメーカーや、受注量を前年の約 8 割に絞った素材メーカーもあります[45][49][50][36]
  • 現場でできるのは、工具を最後まで使う・小さく選ぶ・再研磨する・材種を見直す・使用済み工具を国内の回収に回すこと。国内の超硬工具のリサイクル率はまだ約 3 割です[27]

タングステンと超硬工具の関係

超硬工具の「超硬合金」は、炭化タングステン(WC)の粒をコバルト(Co)で焼き固めた材料です。炭化タングステンの重さの約 94% はタングステンなので(原子量 W 183.84・C 12.011 から計算)、コバルトが 10% の超硬なら、工具の重さの約 85% がタングステンになります。超硬合金に入っているタングステンは 80% を超えると、住友電工の技術論文も書いています[74]。

  • 日本のタングステンの約 4 分の 3 は超硬工具:2020 年の国内需要 5,047 t(タングステン量)のうち超硬工具が 3,796 t(約 75%)、特殊鋼(ハイス・工具鋼など)が 952 t(約 19%)でした[3]。世界では超硬合金が需要の約 6 割(2025 年は 64% という推計)で、切削工具だけでなく鉱山・建設用の工具や耐摩耗部品にも使われます[6][74]。
  • 原料は全部輸入:日本はタングステンの一次原料(鉱石・中間原料)をすべて海外に頼っています[76]。
  • ハイスもタングステンを使う:ハイス(高速度工具鋼)は鋼にタングステン・モリブデン・バナジウムなどを加えた材料で、原料のフェロタングステンも値上がりしています(後の図 1)[1]。

何が起きたか:2024 年末からの年表

  1. 米国通商代表部(USTR)が、中国産のタングステン製品 3 品目の通商法 301 条の関税を 2025 年 1 月 1 日から 25% に引き上げると発表[14]
  2. 中国の商務部・海関総署が公告 2025 年第 10 号で、APT・酸化タングステン・炭化タングステンなどタングステン関連品目を輸出許可制に(即日施行。禁輸ではなく 1 件ずつの許可制)[11][7]
  3. ロッテルダムの APT 価格が 331 → 675 ドル/mtu、精鉱が 266 → 551 ドル/mtu に。カザフスタンの Boguty 鉱床が生産を始める[2]
  4. 中国が 2026 年版の両用品目輸出許可リストを公表(1 月 1 日施行)。APT・酸化タングステン・炭化タングステンが載る[8]
  5. 中国商務部が公告 2026 年第 1 号で、日本の軍事ユーザー・軍事用途などへの両用品目の輸出をすべて禁止(即日施行)[12][9]
  6. 国内でタングステン粉末を作る日本新金属が、4 月出荷分から受注を 2025 年度実績の約 80% に制限すると告知[36]
  7. 中国国内の APT の長期契約価格が 1 t あたり 107 万元に(2025 年 4 月は約 21 万元)。2 月 24 日には日本企業 20 社が中国の輸出管理の規制リストに載る[19][18][10]
  8. 欧州の APT が 1 mtu あたり約 2,250 ドルの最高水準(3 月中旬)。中国国内の精鉱は 3 月 16 日が高値[20][27][29]
  9. ロッテルダムの APT が 3,000 ドル/mtu を超えたと報道。工具メーカーの値上げ(6 月受注分から)が相次ぎ、三菱マテリアルハードメタルは超硬素材などの受注制限を発表[28][33][35]
  10. 中国国内の精鉱価格は 5 月 19 日に 3 月の高値から約 58% 下落。理由は川下(超硬・機械加工)の需要の弱さとされる[29]
  11. 日本の APT などの輸入単価が 46,134 円/kg の最高値に[1]
  12. 三菱マテリアルがドイツと秋田でタングステンのリサイクル設備の増強を発表[78][77]
  13. 工具の値上げの第 3 弾(9 月・10 月・11 月の受注分から)。一方で住友電工はソリッド工具の一部を値下げ[32][46][50][41]

価格の動き:原料は 7〜10 倍、工具は 1〜5 割

財務省の貿易統計の「金額 ÷ 数量」で、原料と製品の 1 kg あたりの単価を出し、2025 年 1 月を 100 として並べました。相場そのものではなく、実際に日本に入ってきた・出ていった品物の平均ですが、無料で毎月取れる一次資料です[1]。

02004006008001000100(2025年1月)2024年1月2025年1月2026年1月タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年1月:4,173 円/kg(指数 96)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年2月:3,260 円/kg(指数 75)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年3月:3,238 円/kg(指数 74)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年4月:3,745 円/kg(指数 86)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年5月:3,494 円/kg(指数 80)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年6月:4,404 円/kg(指数 101)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年7月:4,575 円/kg(指数 105)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年8月:3,887 円/kg(指数 89)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年9月:3,842 円/kg(指数 88)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年10月:3,686 円/kg(指数 84)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年11月:4,296 円/kg(指数 98)タングステン酸塩(APT など)輸入 2024年12月:4,498 円/kg(指数 103)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年1月:4,366 円/kg(指数 100)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年2月:3,927 円/kg(指数 90)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年3月:3,808 円/kg(指数 87)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年4月:4,283 円/kg(指数 98)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年5月:4,434 円/kg(指数 102)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年6月:4,455 円/kg(指数 102)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年7月:5,195 円/kg(指数 119)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年8月:5,872 円/kg(指数 134)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年9月:6,279 円/kg(指数 144)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年10月:5,500 円/kg(指数 126)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年11月:7,833 円/kg(指数 179)タングステン酸塩(APT など)輸入 2025年12月:6,662 円/kg(指数 153)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年1月:9,401 円/kg(指数 215)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年2月:11,628 円/kg(指数 266)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年3月:14,501 円/kg(指数 332)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年4月:19,074 円/kg(指数 437)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年5月:20,024 円/kg(指数 459)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年6月:46,134 円/kg(指数 1057)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年7月:31,403 円/kg(指数 719)タングステン酸塩(APT など)輸入 2026年8月:33,309 円/kg(指数 763)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年1月:4,264 円/kg(指数 78)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年2月:4,798 円/kg(指数 88)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年3月:4,647 円/kg(指数 85)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年4月:4,828 円/kg(指数 88)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年5月:5,168 円/kg(指数 94)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年6月:5,228 円/kg(指数 96)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年7月:5,697 円/kg(指数 104)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年8月:5,444 円/kg(指数 100)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年9月:4,928 円/kg(指数 90)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年10月:4,899 円/kg(指数 90)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年11月:5,186 円/kg(指数 95)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2024年12月:5,241 円/kg(指数 96)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年1月:5,471 円/kg(指数 100)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年2月:5,438 円/kg(指数 99)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年3月:5,539 円/kg(指数 101)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年4月:5,450 円/kg(指数 100)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年5月:5,180 円/kg(指数 95)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年6月:5,773 円/kg(指数 106)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年7月:5,961 円/kg(指数 109)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年8月:6,167 円/kg(指数 113)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年9月:6,434 円/kg(指数 118)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年10月:7,595 円/kg(指数 139)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年11月:10,396 円/kg(指数 190)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2025年12月:11,975 円/kg(指数 219)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年1月:14,854 円/kg(指数 272)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年2月:15,163 円/kg(指数 277)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年3月:31,607 円/kg(指数 578)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年4月:40,080 円/kg(指数 733)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年5月:34,846 円/kg(指数 637)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年6月:30,824 円/kg(指数 563)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年7月:28,272 円/kg(指数 517)フェロタングステン 輸入(ハイスの原料) 2026年8月:28,148 円/kg(指数 514)コバルト 輸入 2024年1月:5,046 円/kg(指数 114)コバルト 輸入 2024年2月:5,313 円/kg(指数 120)コバルト 輸入 2024年3月:4,907 円/kg(指数 111)コバルト 輸入 2024年4月:4,780 円/kg(指数 108)コバルト 輸入 2024年5月:4,924 円/kg(指数 111)コバルト 輸入 2024年6月:4,716 円/kg(指数 106)コバルト 輸入 2024年7月:5,049 円/kg(指数 114)コバルト 輸入 2024年8月:4,364 円/kg(指数 98)コバルト 輸入 2024年9月:4,190 円/kg(指数 94)コバルト 輸入 2024年10月:4,169 円/kg(指数 94)コバルト 輸入 2024年11月:4,337 円/kg(指数 98)コバルト 輸入 2024年12月:4,682 円/kg(指数 106)コバルト 輸入 2025年1月:4,435 円/kg(指数 100)コバルト 輸入 2025年2月:4,650 円/kg(指数 105)コバルト 輸入 2025年3月:4,918 円/kg(指数 111)コバルト 輸入 2025年4月:4,489 円/kg(指数 101)コバルト 輸入 2025年5月:5,762 円/kg(指数 130)コバルト 輸入 2025年6月:4,632 円/kg(指数 104)コバルト 輸入 2025年7月:5,159 円/kg(指数 116)コバルト 輸入 2025年8月:5,568 円/kg(指数 126)コバルト 輸入 2025年9月:6,116 円/kg(指数 138)コバルト 輸入 2025年10月:6,019 円/kg(指数 136)コバルト 輸入 2025年11月:7,046 円/kg(指数 159)コバルト 輸入 2025年12月:7,621 円/kg(指数 172)コバルト 輸入 2026年1月:8,369 円/kg(指数 189)コバルト 輸入 2026年2月:7,126 円/kg(指数 161)コバルト 輸入 2026年3月:9,753 円/kg(指数 220)コバルト 輸入 2026年4月:9,337 円/kg(指数 211)コバルト 輸入 2026年5月:10,313 円/kg(指数 233)コバルト 輸入 2026年6月:10,138 円/kg(指数 229)コバルト 輸入 2026年7月:9,868 円/kg(指数 223)コバルト 輸入 2026年8月:10,216 円/kg(指数 230)超硬の板・棒など 輸出 2024年1月:25,700 円/kg(指数 89)超硬の板・棒など 輸出 2024年2月:22,914 円/kg(指数 80)超硬の板・棒など 輸出 2024年3月:22,280 円/kg(指数 77)超硬の板・棒など 輸出 2024年4月:25,212 円/kg(指数 88)超硬の板・棒など 輸出 2024年5月:27,277 円/kg(指数 95)超硬の板・棒など 輸出 2024年6月:28,818 円/kg(指数 100)超硬の板・棒など 輸出 2024年7月:28,842 円/kg(指数 100)超硬の板・棒など 輸出 2024年8月:25,799 円/kg(指数 90)超硬の板・棒など 輸出 2024年9月:26,444 円/kg(指数 92)超硬の板・棒など 輸出 2024年10月:26,106 円/kg(指数 91)超硬の板・棒など 輸出 2024年11月:27,785 円/kg(指数 97)超硬の板・棒など 輸出 2024年12月:27,328 円/kg(指数 95)超硬の板・棒など 輸出 2025年1月:28,789 円/kg(指数 100)超硬の板・棒など 輸出 2025年2月:26,934 円/kg(指数 94)超硬の板・棒など 輸出 2025年3月:27,504 円/kg(指数 96)超硬の板・棒など 輸出 2025年4月:26,473 円/kg(指数 92)超硬の板・棒など 輸出 2025年5月:26,427 円/kg(指数 92)超硬の板・棒など 輸出 2025年6月:23,756 円/kg(指数 83)超硬の板・棒など 輸出 2025年7月:27,326 円/kg(指数 95)超硬の板・棒など 輸出 2025年8月:26,939 円/kg(指数 94)超硬の板・棒など 輸出 2025年9月:27,672 円/kg(指数 96)超硬の板・棒など 輸出 2025年10月:29,609 円/kg(指数 103)超硬の板・棒など 輸出 2025年11月:29,704 円/kg(指数 103)超硬の板・棒など 輸出 2025年12月:28,906 円/kg(指数 100)超硬の板・棒など 輸出 2026年1月:29,967 円/kg(指数 104)超硬の板・棒など 輸出 2026年2月:31,585 円/kg(指数 110)超硬の板・棒など 輸出 2026年3月:32,335 円/kg(指数 112)超硬の板・棒など 輸出 2026年4月:33,898 円/kg(指数 118)超硬の板・棒など 輸出 2026年5月:39,302 円/kg(指数 137)超硬の板・棒など 輸出 2026年6月:40,929 円/kg(指数 142)超硬の板・棒など 輸出 2026年7月:40,017 円/kg(指数 139)超硬の板・棒など 輸出 2026年8月:44,966 円/kg(指数 156)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年1月:42,555 円/kg(指数 93)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年2月:42,350 円/kg(指数 93)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年3月:43,787 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年4月:43,091 円/kg(指数 95)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年5月:43,103 円/kg(指数 95)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年6月:44,033 円/kg(指数 97)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年7月:43,913 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年8月:43,930 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年9月:41,863 円/kg(指数 92)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年10月:41,858 円/kg(指数 92)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年11月:44,765 円/kg(指数 98)超硬・サーメットのチップ 輸出 2024年12月:42,626 円/kg(指数 94)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年1月:45,568 円/kg(指数 100)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年2月:44,992 円/kg(指数 99)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年3月:46,777 円/kg(指数 103)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年4月:43,921 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年5月:43,598 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年6月:43,289 円/kg(指数 95)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年7月:44,717 円/kg(指数 98)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年8月:43,332 円/kg(指数 95)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年9月:42,964 円/kg(指数 94)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年10月:43,890 円/kg(指数 96)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年11月:45,070 円/kg(指数 99)超硬・サーメットのチップ 輸出 2025年12月:45,403 円/kg(指数 100)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年1月:46,866 円/kg(指数 103)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年2月:48,055 円/kg(指数 105)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年3月:47,402 円/kg(指数 104)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年4月:50,005 円/kg(指数 110)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年5月:52,158 円/kg(指数 114)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年6月:55,432 円/kg(指数 122)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年7月:58,944 円/kg(指数 129)超硬・サーメットのチップ 輸出 2026年8月:60,037 円/kg(指数 132)APT 763フェロW 514コバルト 230超硬の板・棒 156超硬チップ 132
財務省 貿易統計の月別の金額と数量から計算(2024年1月〜2026年8月)。点にカーソルを当てると円/kg が出ます[1]
  • タングステン酸塩(APT など)輸入
  • フェロタングステン 輸入(ハイスの原料)
  • コバルト 輸入
  • 超硬の板・棒など 輸出
  • 超硬・サーメットのチップ 輸出
数値の表を開く(円/kg)
月APTフェロWコバルト超硬の板・棒超硬チップ
2024-014,1734,2645,04625,70042,555
2024-023,2604,7985,31322,91442,350
2024-033,2384,6474,90722,28043,787
2024-043,7454,8284,78025,21243,091
2024-053,4945,1684,92427,27743,103
2024-064,4045,2284,71628,81844,033
2024-074,5755,6975,04928,84243,913
2024-083,8875,4444,36425,79943,930
2024-093,8424,9284,19026,44441,863
2024-103,6864,8994,16926,10641,858
2024-114,2965,1864,33727,78544,765
2024-124,4985,2414,68227,32842,626
2025-014,3665,4714,43528,78945,568
2025-023,9275,4384,65026,93444,992
2025-033,8085,5394,91827,50446,777
2025-044,2835,4504,48926,47343,921
2025-054,4345,1805,76226,42743,598
2025-064,4555,7734,63223,75643,289
2025-075,1955,9615,15927,32644,717
2025-085,8726,1675,56826,93943,332
2025-096,2796,4346,11627,67242,964
2025-105,5007,5956,01929,60943,890
2025-117,83310,3967,04629,70445,070
2025-126,66211,9757,62128,90645,403
2026-019,40114,8548,36929,96746,866
2026-0211,62815,1637,12631,58548,055
2026-0314,50131,6079,75332,33547,402
2026-0419,07440,0809,33733,89850,005
2026-0520,02434,84610,31339,30252,158
2026-0646,13430,82410,13840,92955,432
2026-0731,40328,2729,86840,01758,944
2026-0833,30928,14810,21644,96660,037

読み取れることは 3 つです。

  1. 原料は桁違いに上がった:タングステン酸塩(APT など)の輸入単価は 2025 年 1 月の 4,366 円/kg から、2026 年 6 月に 46,134 円/kg(約 10.6 倍)、8 月は 33,309 円/kg(約 7.6 倍)。ハイスの原料のフェロタングステンも 4 月に約 7.3 倍になりました。コバルトも約 2.3 倍です[1]。
  2. 製品の単価はゆっくり:日本から輸出される超硬チップの単価は同じ期間に 32% 高、超硬の板・棒(素材)は 56% 高です。素材のほうが原料の影響を強く受けています[1]。
  3. 最高値は越えたが、元には戻っていない:APT などの輸入単価は 6 月がいちばん高く、7・8 月は 3 割ほど下がりました。それでも 2025 年初めの 7 倍以上です[1]。
相場の数字の見方:タングステンの相場は「1 mtu(メトリックトンユニット)= 三酸化タングステン(WO3)10 kg」あたりのドルで言うのが普通で、1 mtu にはタングステンが 7.93 kg 入っています[2]。欧州(ロッテルダム)と中国国内では値動きが違い、2026 年は中国国内が 3 月の高値から大きく下がった一方、欧州は高い水準が続いたと報じられています[29][27]。数字を比べるときは、どの市場の・何の価格か(精鉱・APT・炭化タングステン粉)を必ずそろえてください。

長い目で見ると

米国地質調査所(USGS)がまとめる、ロッテルダムのタングステン精鉱(WO3 65%)の年平均価格です。2016〜2024 年は 150〜330 ドル/mtu の間で上下していましたが、2025 年は 380 ドル(推定)に上がりました[2]。2026 年の APT の 2,000〜3,000 ドル台という水準は、この図の枠に収まりません。

0100200300400ドル/mtu2016 年:148 ドル/mtu14820162017 年:245 ドル/mtu24520172018 年:326 ドル/mtu32620182019 年:270 ドル/mtu27020192020 年:270 ドル/mtu27020202021 年:225 ドル/mtu22520212022 年:275 ドル/mtu27520222023 年:258 ドル/mtu25820232024 年:252 ドル/mtu25220242025 年:380 ドル/mtu(推定)3802025
USGS Mineral Commodity Summaries(2025 年は推定)。価格の出所は Argus などの調査会社[2]

なぜ中国の規制がこれほど効くのか

タングステンの鉱山生産は中国に集中しています。USGS の推定では、2025 年の世界の鉱山生産 約 85,000 t(タングステン量)のうち中国が 67,000 t、約 79% です[2]。精錬(APT・粉末)ではさらに中国の割合が高く、EU の調査は 85% 以上としています[6]。

中国67,000 t67,000 t(79%)ベトナム3,000 t3,000 tカザフスタン2,400 t2,400 tロシア2,000 t2,000 t北朝鮮2,000 t2,000 tボリビア1,700 t1,700 tルワンダ1,300 t1,300 tオーストラリア1,000 t1,000 tオーストリア840 t840 tスペイン800 t800 tポルトガル700 t700 tその他2,400 t2,400 t世界計 約 85,000 t(タングステン量、2025 年推定)。米国は 2015 年から商業生産なし
USGS Mineral Commodity Summaries 2026 の国別鉱山生産から作図[2]

中国は国内の採掘量にも上限を設けています。自然資源部が出す「採掘総量規制」で、2025 年の第 1 批は精鉱(WO3 65% 換算)58,000 t と、前年の第 1 批 62,000 t より 6.45% 少なくなりました[13]。そのうえで 2025 年 2 月から APT・酸化タングステン・炭化タングステンの輸出が 1 件ずつの許可制になり[11]、2026 年 1 月からは日本の軍事用途向けの両用品目の輸出が禁止されました[12]。

日本の輸入から中国が消えた

財務省の貿易統計を国別に見ると、規制の効き方がはっきり分かります。タングステン酸塩(APT など)の輸入量に占める中国の割合は、2024 年 64.6% → 2025 年 52.5% → 2026 年 1〜8 月 2.4%。2026 年 2 月から 8 月までは毎月ゼロです。タングステン粉でも 72.5% → 54% → 6.8% に落ちました[1]。中国の税関統計でも、2026 年 2〜4 月の日本向けの炭化タングステンとタングステン粉の輸出はゼロだったと報じられています[26]。

050100150200250t2024年1月:中国から 11 t2024年1月:中国以外から 0 t(全体 11 t)2024年1月2024年2月:中国から 20 t2024年2月:中国以外から 20 t(全体 40 t)2024年3月:中国から 28 t2024年3月:中国以外から 40.1 t(全体 68.1 t)2024年4月:中国から 50 t2024年4月:中国以外から 21 t(全体 71 t)2024年5月:中国から 63.5 t2024年5月:中国以外から 60 t(全体 123.5 t)2024年6月:中国から 72 t2024年6月:中国以外から 36 t(全体 108 t)2024年7月:中国から 61.6 t2024年7月:中国以外から 21 t(全体 82.6 t)2024年8月:中国から 71 t2024年8月:中国以外から 43 t(全体 114 t)2024年9月:中国から 46 t2024年9月:中国以外から 36 t(全体 82 t)2024年10月:中国から 70.5 t2024年10月:中国以外から 61 t(全体 131.5 t)2024年11月:中国から 88 t2024年11月:中国以外から 20 t(全体 108 t)2024年12月:中国から 101.5 t2024年12月:中国以外から 16 t(全体 117.5 t)2025年1月:中国から 83 t2025年1月:中国以外から 44 t(全体 127 t)2025年1月2025年2月:中国から 40 t2025年2月:中国以外から 56.1 t(全体 96.1 t)2025年3月:中国から 22 t2025年3月:中国以外から 65.1 t(全体 87.1 t)2025年4月:中国から 80 t2025年4月:中国以外から 22.2 t(全体 102.2 t)2025年5月:中国から 166.5 t2025年5月:中国以外から 67.5 t(全体 234 t)2025年6月:中国から 100 t2025年6月:中国以外から 21 t(全体 121 t)2025年7月:中国から 40 t2025年7月:中国以外から 26 t(全体 66 t)2025年8月:中国から 106 t2025年8月:中国以外から 54.5 t(全体 160.5 t)2025年9月:中国から 11.5 t2025年9月:中国以外から 28 t(全体 39.5 t)2025年10月:中国から 0 t2025年10月:中国以外から 109 t(全体 109 t)2025年11月:中国から 20 t2025年11月:中国以外から 46.3 t(全体 66.3 t)2025年12月:中国から 1.5 t2025年12月:中国以外から 67.3 t(全体 68.8 t)2026年1月:中国から 20 t2026年1月:中国以外から 174.9 t(全体 194.9 t)2026年1月2026年2月:中国から 0 t2026年2月:中国以外から 84.1 t(全体 84.1 t)2026年3月:中国から 0 t2026年3月:中国以外から 60.2 t(全体 60.2 t)2026年4月:中国から 0 t2026年4月:中国以外から 115.5 t(全体 115.5 t)2026年5月:中国から 0 t2026年5月:中国以外から 73.7 t(全体 73.7 t)2026年6月:中国から 0 t2026年6月:中国以外から 36 t(全体 36 t)2026年7月:中国から 0 t2026年7月:中国以外から 143.7 t(全体 143.7 t)2026年8月:中国から 0 t2026年8月:中国以外から 120.4 t(全体 120.4 t)中国から中国以外から(ベトナム・台湾・米国など)
財務省 貿易統計(輸入 2841.80-000 タングステン酸塩、国別・数量)から作図[1]

輸入が止まったわけではありません。2026 年 1〜8 月の輸入元は台湾 370 t、ベトナム 309 t、米国 116 t の順で、中国は 20 t でした。ただし単価は 2024 年平均の約 3,960 円/kg から 2026 年 1〜8 月平均の約 21,180 円/kg へ、約 5.4 倍になっています[1]。量は中国以外から何とか集めているが、値段は世界の取り合いで決まっているという状態です。

中国国内と海外で値段が分かれた

2026 年の特徴は、中国の中と外で値段が別々に動いたことです。

市場2025 年2026 年の高値その後
欧州(ロッテルダム)の APT年初 331 → 年末 675 ドル/mtu[2]3 月中旬 約 2,250 ドル/mtu[20]、4 月に 3,000 ドル超の報道[28]5〜9 月もおおむね 2,900〜3,275 ドル/mtu で高止まりと報じられる[24]
中国国内の APT(大手の長期契約価格)4 月下旬 約 21.4 万元/t[18]2 月下旬 107 万元/t[19]9 月後半 58 万元/t まで下がったと報じられる[23]
日本の APT などの輸入単価1 月 4,366 円/kg6 月 46,134 円/kg8 月 33,309 円/kg[1]

中国国内では、3 月の高値のあと、超硬・機械加工など川下の需要が弱まって大きく下がりました[29]。一方、中国の外では輸出が許可制のままなので、ロッテルダムの価格は高いまま、という食い違いが続いています。2026 年 3 月の急騰には、中東での軍事作戦による弾薬向けの需要も重なったと報じられています[25]。

工具の値段にどう効くか:インサート 1 個のタングステン

工具メーカーが原料に払う値段は相場そのものではなく、契約の時期や在庫でずれます。それでも「工具 1 個にタングステンがどれだけ入っているか」を計算すると、値上げの大きさと、大きい工具ほど上げ幅が大きい理由が見えてきます。

  • 旋削インサート CNMG120408 は 1 個 約 9〜10 g:流通業者の掲載値は 9 g、形(80° ひし形・内接円 12.7 mm・厚さ 4.76 mm・穴 5.16 mm)と密度 14〜15 g/cm3 から計算しても 9.5〜10.2 g です[59][58]。タングステンが 75〜80% とすると、1 個に約 7〜8 g 入っています[74][60]。
  • 原料代の目安:APT が 1 mtu 331 ドル(2025 年初め)なら、インサート 1 個分のタングステンは 約 49 円。2,250 ドル(2026 年 3 月の欧州)なら 約 336 円になります(1 ドル 150 円、タングステン 80% で計算)。差は 1 個あたり約 286 円です。
  • ソリッド工具はけた違い:φ10×全長 75 mm のソリッドエンドミルを、溝の分を 15% 引いた超硬の丸棒とみなすと約 73 g。タングステン分の原料代は 331 ドルで約 364 円、2,250 ドルで約 2,472 円です。φ20×100 mm なら 2,250 ドルで約 13,200 円になります(溝の割引はケズリバの仮定)。

実際の価格改定も、この「重さ」に沿っています。ユニオンツールは「タングステンの使用量が多い」φ8 mm シャンク以上の超硬エンドミルを改定し[50]、不二越は工具径 φ12 mm 以下に +35% 以上、φ12 mm 超に +45% 以上を付けました[45]。ダイジェット工業は φ12 mm を超えるソリッド工具を受注生産に切り替え[49]、京セラは小・中型の超硬インサート +5〜60% に対し大型は +61〜80%、超硬シート(部品)は +230% でした[38]。超硬の塊に近いものほど、原料の値上がりがそのまま値段に出るわけです。

計算機:工具 1 個のタングステンと原料代

工具の形か重さと、APT の相場を入れると、入っているタングステンの量とその原料代の目安を出します。実際の工具の値段には、粉づくり・焼結・研削・コーティング・検査・物流などの費用が乗るので、「原料の値上がりがどれくらい効くか」を見るための目安として使ってください。

相場の例:
超硬の重さ—
タングステンの量—
タングステンの原料代(目安)—

インサートの体積(mm3):80° ひし形の面積(内接円²÷sin80°)− 穴の面積、× 厚さ
ソリッド工具の体積:π ×(D÷2)² × L × 0.85(溝の分を 15% 引く。ケズリバの仮定)
重さ = 体積 × 密度 14.5 g/cm3  タングステン = 重さ × 割合
1 mtu = WO3 10 kg = タングステン 7.93 kg なので、タングステン 1 kg の原料代 = 相場 ÷ 7.93 × 為替

タングステンの割合は、WC-Co 超硬で Co 10% なら約 84%(WC の 93.87% がタングステン)。TiC・TaC を入れた P 種やコーティングの分だけ下がります。資料では「80% 以上」「約 75%」の両方があります[74][60]。密度は Co が多いほど下がり、市販の素材で 13.1〜14.8 g/cm3 です[58]。

工具メーカーの価格改定と受注制限(2025〜2026 年)

各社が自社サイトやお知らせ PDF で出した、2025〜2026 年の価格改定と受注制限です。率は各社の発表文のとおり(「〜%以上」「最大」の区別もそのまま)で、各社からの販売価格の改定です。販売店の売値ではありません。理由に「タングステン」と書いていない発表もあります(その場合は「インフレ・原材料など」と書きました)。

発表会社いつから主な改定率(発表文のとおり)理由・ほか
2025-10-20住友電気工業2026-01-01 受注合金素材 +15% 以上、ソリッドドリル・エンドミル +10% 以上、超硬インサート +7% 以上人件費・原料費・物流費[30]
2025-12ダイジェット工業2026-03-01 受注インサート +10%、ソリッド工具 +20%、合金素材(丸棒など)+70%中国の輸出規制で炭化タングステンが大幅に上昇[48]
2026-01-05京セラ2026-03-30 受注インサート +8% 以上、ソリッドエンドミル・ドリル +10% 以上インフレ・原材料など[37]
2026-01タンガロイ2026-04-01 受注切削工具 +7%、ソリッドエンドミル・ドリル +10%諸般の事情[39]
2026-04-15NTKカッティングツールズ2026-06-01 発注超硬インサート(ISO)+10% 以上、超硬シャンクホルダ +10%、セラミック +7%、PCD/CBN +3% 以上APT など原材料の急上昇と供給制約。鋼製のカッタ・ホルダは対象外[42]
2026-04-20住友電気工業2026-06-01 受注ソリッドドリル・エンドミル +60% 以上、ロウ付けバイト +20% 以上、超硬インサート +13% 以上輸出規制による入手難と相場の急騰[31]
2026-04タンガロイ2026-06-01 受注旋削 ISO インサート +12%、超硬エンドミル・ドリル +10% 以上、サーメット +4%、セラミック +3%、PCD/CBN +2.5%タングステンの高騰。集中受注・先納期指定は受けない[40]
2026-04-28三菱マテリアル2026-06-01 受注インサート・超硬ドリル・超硬エンドミル +20% 以上、超硬素材(ロー付けバイト用など)+300% 以上タングステンなど原材料の高騰。受注制限の可能性に言及[33][34]
2026-04-28三菱マテリアルハードメタル即日耐摩工具・建設工具・超硬工具素材の受注制限APT の急騰と原料の需給悪化[35]
2026-04-30協和精工2026-06-01 受注超硬(シャンク〜φ4)+15%、φ6 +20% 以上、φ8 以上は在庫限りで都度見積材料・砥石の高騰など[52]
2026-05-13京セラ2026-06-15 受注超硬インサート +5〜80%(大型 +61〜80%)、超硬ソリッド +10〜80%、超硬シートのみ +230%、サーメット +5%タングステンの高騰と輸出規制による入手難[38]
2026-05不二越2026-06-01 受注超硬ドリル・エンドミル φ12 以下 +35% 以上、φ12 超 +45% 以上、刃先交換式 +35% 以上輸出規制と需要増。過去の実績を大きく超える注文は受けない[45]
2026-05ダイジェット工業2026-06-15 受注ソリッド工具 φ12 以下 +60%、φ12 超は受注生産へ、インサート +5〜20%記録的な高騰。合金素材の丸棒・板チップは 6 月 12 日で受付停止[49]
2026-06-01日進工具2026-08-01 受注超硬 φ4 以下 0〜10%、φ4 超〜φ6 〜30%、φ6 超 20% 以上、CBN/PCD は据え置き原材料・物流・エネルギー[51]
2026-06-11オーエスジー標準品 2026-07-01 受注ドリル 10〜75%、エンドミル 10〜50%、タップ 7〜25%、ダイヤ・CBN 10〜25%原材料・エネルギー・人件費など[43]
2026-08-07住友電気工業2026-10-01 受注超硬インサート +25% 以上、鋼製工具 +10% 以上、ソリッドドリル・エンドミル −25〜+10%相場高騰の長期化。ソリッドは値下げもある[32]
2026-08不二越2026-09-01 受注超硬ドリル・エンドミル φ4 以下 +10%、φ8 以下 +15%、φ12 以下 +20%、φ12 超 +25%想定を上回る上昇が続く[46]
2026-09-01ユニオンツール2026-10-01 受注φ8 mm シャンク以上の超硬エンドミル +15%タングステンの使用量が多いサイズ。受注の制限・停止もありうる[50]
2026-09タンガロイ2026-11-02 受注刃先交換インサート +12% 以上、丸物工具(エンドミル・ドリル)+16% 以上、セラミックス +7% 以上タングステンと原材料・物流費の上昇[41]

MOLDINO も 2026 年 2 月・6 月受注分の価格改定と超硬製品の受注制限を出していますが、ケズリバでは発表文の本文を確かめられなかったため表に入れていません。

発表文から見える 5 つの流れ

  1. 2025 年後半〜2026 年初めは 1 けた %:理由はインフレや人件費が中心でした[30][37][39]。
  2. 2026 年 4〜6 月に大きく跳ねる:タングステンを理由に、ソリッド工具は +35〜80%、超硬素材は +300% 以上という改定が並びました[31][33][38][45]。
  3. 8〜11 月に第 3 弾:インサートの上げ幅が大きくなる一方、住友電工はソリッド工具の一部を値下げしました[32][41]。
  4. セラミック・サーメット・CBN・PCD は小さい:タンガロイの 6 月の改定ではサーメット +4%、セラミック +3%、PCD/CBN +2.5% でした[40]。タングステンの少ない材種ほど影響が小さいことが、値段にも出ています。
  5. 値段だけでなく「量」も絞られた:受注制限、集中受注・先納期指定のお断り、受注生産への切り替え、都度見積の有効期限 1 か月などです[36][35][40][45][49]。

海外では「原料連動」の仕組みも

  • ドイツの工具メーカーの日本法人エムーゲ・フランケンは、特殊な超硬工具に APT 価格に連動して週・月単位で変わる材料サーチャージを 2026 年 4 月から付けています。発表文では APT が 2025 年 1 月比で 7 倍以上になったとしています[53]。
  • 米国の Kennametal は 2026 年度(6 月まで)の決算で、原材料に合わせた値上げのタイミングの効果を約 3 億 1,600 万ドルと報告しました[54]。
  • スウェーデンの Sandvik は 2026 年 1〜3 月期に、粉末事業の受注が 2 倍を超え、北米・欧州ではタングステン不足と値上げを見越した客先の在庫の積み増しがあったと報告しています[55]。
  • 国内でも、オーエスジーは 2026 年 10 月の業績予想の修正で、値上がり前に仕入れたタングステンの在庫と価格改定が利益に効いたと説明しました[44]。

リサイクル:使用済み工具は「国内の鉱山」

超硬工具はタングステンの割合が高いので、使い終わった工具はそのまま「質のよい原料」になります。三菱マテリアルは、回収箱 1 箱分の使用済み工具 20 kg に入っているタングステンは、2 t 以上の鉱石から取れる量に当たると説明しています[76]。

鉱石・精鉱中国が約 8 割APT中間原料酸化タングステンWO3タングステン粉W炭化タングステンWC 粉中国が 2025 年 2 月から輸出を許可制にした品目超硬工具WC + Co を焼結加工現場で使う再研磨・再コートも使用済み工具研削スラッジ・欠けたチップ化学処理法:溶かして APT に戻す(純度は鉱石なみ)亜鉛処理法:崩して粉に戻し、新しい粉に混ぜる(薬品・エネルギーが少ない)鉱石からの道(上の段)を、リサイクル(緑の線)で途中から近道する
住友電工の技術論文、中国商務部の公告 2025 年第 10 号をもとに作図[74][68][11]
亜鉛処理法(直接法)化学処理法(間接法)
やり方スクラップと亜鉛を不活性ガス中で 850〜950℃に加熱し、コバルトの部分に亜鉛をしみ込ませて崩す。真空で亜鉛を飛ばしてから粉にする。タングステンの回収率は 95% 前後と高い[74][80]溶融塩などで溶かし、イオン交換などで不純物を取り除いて APT に戻す。住友電工グループは 2011 年に事業化し、タングステンの歩留りは約 97%[74][68][75]
できる粉元の WC とコバルトがほぼそのまま。純度は上がらず粒の大きさも変えられないので、新しい粉に混ぜて使う[74][73]鉱石から作ったものと同じ純度。どんな工具の原料にもできる[74]
向くスクラップ種類の分かった固形の超硬(厳しい選別が要る)[68]種類の混ざったもの・コーティング工具・研削スラッジ[74]
弱みコーティングなどの不純物を取れない[74]薬品とエネルギーを多く使い、設備が大きい[74][68]
  • 環境の面でも得:日本タングステン・モリブデン工業会の資料では、製品 1 kg あたりの CO2 はタングステン素材で 49.0 kg、超硬合金で 21.7 kg[79]。リサイクル原料で作ると、エネルギーを最大 75%、CO2 を 40% 減らせる可能性があるとするメーカーの資料もあります[73]。JOGMEC の技術開発では、従来法よりエネルギーを約 40% 減らす回収工程が商業化され、国内需要の約 5% に当たる年 240 t が再生されています[5]。
  • 日本は回収が弱い:世界のタングステンのリサイクル率は平均約 34%、欧米の 50% に対し日本は 30% でした(2013 年の ITIA の資料)[74][81]。日本機械工具工業会は 2026 年に超硬工具スクラップのリサイクル指針を改定し、超硬・サーメット・ハイスの分け方と、国内に戻す「リサイクル窓口事業者リスト」を出しました。国内の超硬工具のリサイクル率は今も約 3 割とされます[27]。国内で出た使用済み工具の一部は海外へ出ていき、再生された形で戻ってくるものもあります[4]。
  • リサイクルの設備は増える:三菱マテリアルはドイツ・ゴスラーの H.C. Starck で処理能力を年 5,000 t から 7,000 t に(約 93 億円、2028 年完成予定)[78]、秋田の日本新金属でスクラップから APT を作る能力を年 2,400 t(WO3 換算、今の約 2 倍)に増やします(約 80 億円、2029 年 4 月稼働予定)[77]。

研究では、塩素を使ってタングステンを気体にして分ける方法[82]や、溶融炭酸塩を使う方法[83]など、廃液を減らす新しい再生法も調べられています。

代わりの材種:どこまでタングステンを減らせるか

「タングステンを使わない工具に替えればいい」と考えたくなりますが、米国地質調査所は、超硬の代わりになるものの多くはタングステンを置き換えるというより減らすものだとしています[2]。材種ごとに見ると次のとおりです。

材種主な成分タングステン向くところ気をつけること
超硬(基準)WC + Co(5〜20%)、P 種は TiC・TaC などを加える多い(重さの 75〜85%)ほとんどの被削材—[56][57]
サーメットTiC・TiCN + Ni(+Co)。Mo2C・WC を加えることが多い少ない(ゼロではない)鋼の仕上げ・高速の軽切削熱衝撃に弱く、超硬の約 1/10。研究例では WC を 5〜20% 入れている[62][68][70]
セラミックスアルミナ(白・黒)、窒化ケイ素・サイアロン、SiC ウィスカ入りアルミナ含まない鋳鉄の高速加工、焼入れ鋼、サイアロン・ウィスカは耐熱合金欠けやすく、条件と機械の剛性を選ぶ[63][67]
CBNcBN 粒子+結合材(高含有の材種は Co-Al-WC 系)少ない(結合材と超硬の台金)焼入れ鋼、鋳鉄・焼結合金の高速加工超硬の台金にろう付けするので、台金にはタングステンがある[64][69]
PCDダイヤモンド焼結体+Co少ない(超硬の台金)アルミ・銅・複合材鉄系は削れない[64]
ハイス鉄+W・Mo・Cr・V(SKH51 は W 5.90〜6.70%、Mo 4.70〜5.20%)あり(数 % 〜)タップ・ドリル・ブローチ・歯切り工具など粘りの要る工具原料のフェロタングステンも 7 倍前後に上がった。ハイス工具も値上げされている[65][66][1][47]
  • 工具の作り方で減らす:住友電工は、刃先だけ超硬・内側をサーメット系にした 3 層の工具で、タングステンの使用量を 30% 減らし、摩耗は超硬と同じ、欠けにくさは上回った例を報告しています[68]。
  • 結合材の研究:コバルトの代わりに Ni や FeAl を使う研究もありますが、タングステンの量はほとんど減りません[71]。コバルトは世界の生産の約 73% がコンゴ民主共和国で、2025 年 2 月の輸出停止のあと割当制になっており、こちらも値上がりの要因です[72]。

現場・購買でできること

原料の値段は現場では変えられません。変えられるのは「1 個の工具でどれだけ削るか」と「どの工具を選ぶか」と「使い終わった工具の行き先」です。

加工現場で

  1. コーナーを全部使い切る:CNMG のような両面のネガインサートは片面 2 つ、両面で 4 コーナー使えます。片側だけ使って捨てていないか、工具の置き場で確かめましょう。
  2. 小さいインサートを選ぶ:同じ形なら、CNMG090308 の超硬の量は CNMG120408 の約 38%、CNMG160612 は約 2.1 倍です(形からの計算)。切込みに足りる範囲で一つ小さいサイズを検討する価値があります。
  3. 欠けを減らす:寿命の前に欠けて捨てる工具は、値上げの分をまるごと失います。原因と対策は加工トラブル事典に。
  4. 切削条件を見直す:工具の値段が上がるほど、速度を少し落として寿命を延ばすほうが得になります。工具寿命の延ばし方(テイラーの寿命式と最小コストの計算機)で試算できます。
  5. ソリッド工具は再研磨・再コーティング:Sandvik Coromant は対象のソリッドドリルについて、再研磨 3 回まで新品と同じ性能を保証し、1 回の費用は新品の 1/10〜1/3、3 回で工具費が 50% 以上下がるとしています[61]。
  6. 材種を見直す:鋳鉄の高速加工はセラミックスや CBN、鋼の仕上げはサーメット、耐熱合金の荒加工はサイアロン・ウィスカセラミックス、という選び方で、タングステンの少ない材種に寄せられる場面があります(上の表)。
  7. 使用済み工具を分けて回収へ:超硬・サーメット・ハイスを混ぜない。異物の混ざったスクラップは再生の設備のトラブルの原因になります[74]。

購買・見積で

  • 基準日を確かめる:「受注分」「出荷分」「発注分」と、会社によって基準が違います。見積の有効期限が 1 か月の例もあります[36][42][49]。
  • まとめ買いは断られることがある:過去の実績を大きく超える注文や先納期指定を受けないとするメーカーが多く、使う量に合わせた発注が求められています[40][45][42]。
  • 径の大きいソリッド工具は納期に注意:φ12 mm 超を受注生産に切り替えた例があります[49]。刃先交換式やヘッド交換式への切り替えを、径ごとに見積もって比べましょう。
  • 原料連動のサーチャージに慣れる:特殊品は「製品単価+材料サーチャージ」で見積もる会社が出てきました[53]。
  • 客先への説明に一次資料を:製品の値上げをお願いするときは、この記事の図のような公的統計(財務省の貿易統計)と、工具メーカーの発表文を添えると話が早くなります。
  • スクラップの売り先を決める:工具メーカーや回収業者の買取は相場に連動していて、1 kg あたりの価格を公開している会社は見つかりませんでした。工業会の「リサイクル窓口事業者リスト」から国内に戻す先を選べます[27]。

これからどうなるか

いつ値段が下がるかを言える資料はありません。ここでは、決まっている予定と、見ておくとよい指標をまとめます。

時期出来事
2025 年 4 月〜カザフスタンの Boguty 鉱山が商業生産を始め、2025 年は精鉱 5,008 t(WO3 3,255 t)を生産[22]
2026 年 9 月韓国の Sangdong 鉱山(Almonty)が操業の最終許可を得て、第 1 期が商業運転へ。生産の 9 割超は Plansee グループの粉末メーカー GTP が引き取る契約[21]
2026 年 10 月EU が重要原材料の戦略プロジェクトを 46 件追加。うち 3 件がタングステン[16]
2027 年 1 月米国の国防調達で、中国・ロシア・イラン・北朝鮮で採掘・精製されたタングステンの使用が制限される[15]。中国以外のタングステンの取り合いが強まる可能性がある
2028 年三菱マテリアルのドイツ・ゴスラーのリサイクル増強が完成予定[78]
2029 年 4 月日本新金属(秋田)のリサイクル増強が稼働予定[77]

日本ではタングステンは経済安全保障推進法の「特定重要物資(重要鉱物)」に入っていて、国の支援で供給を確保する対象です[17]。とはいえ、新しい鉱山が増えても、中国以外の鉱山生産は 2025 年でも世界の 2 割ほどです[2]。

見ておく指標
  • 財務省の貿易統計:毎月、タングステン酸塩(2841.80)・フェロタングステン(7202.80)の輸入単価と、超硬チップ(8209.00)の輸出単価。この記事の図 1 と同じものです[1]
  • 欧州(ロッテルダム)と中国国内の APT 価格:2026 年は中国国内が下がっても欧州は高いまま、という差が続いています。日本が中国から買えない間は、欧州側の値段に近い動きになると考えられます
  • 工具メーカーのお知らせ:値下げ(住友電工の 10 月改定のソリッド工具)も出始めています[32]

よくある質問

超硬工具の値上げはいつまで続きますか?
分かりません。中国国内の APT の長期契約価格は 2026 年 2 月の 107 万元/t から 9 月後半の 58 万元/t まで下がったと報じられていますが[19][23]、欧州の APT は 5〜9 月も高い水準でした[24]。日本の輸入単価も 8 月時点で 2025 年初めの 7 倍以上です[1]。中国からの輸出が許可制のままである限り、すぐに元の水準に戻ると考える材料は見当たりません。
ハイスの工具に替えれば値上げの影響を受けませんか?
ハイスもタングステンを含みます(SKH51 で約 6%)[66]。原料のフェロタングステンの輸入単価は 2026 年 4 月に 2025 年 1 月の約 7 倍になり[1]、ハイス工具も値上げされています[47]。重さあたりのタングステンは超硬よりずっと少ないので影響は小さめですが、ゼロではありません。
サーメットにはタングステンが入っていないのですか?
多くのサーメットは、靱性などを上げるために WC や Mo2C を加えています[62][70]。量は超硬より少ないので、価格改定の率も小さい(+4〜5% 前後)傾向です[40][38]。
中国以外から原料を買えば安くなりませんか?
2026 年の日本の APT などの輸入は台湾・ベトナム・米国が中心ですが、単価は 2024 年平均の約 5.4 倍です[1]。中国以外の原料は世界中で取り合いになっていて、安い供給源はほとんどありません。
使用済みのチップはいくらで売れますか?
回収・買取の価格はタングステンの相場に連動し、1 kg あたりの単価を公開している工具メーカーは見つかりませんでした。相場が高い今は、分けて保管し、まとめて国内の回収先に出す意味が大きくなっています[27]。
中国の規制は日本だけが対象ですか?
2025 年 2 月の APT・炭化タングステンなどの輸出許可制は、日本だけでなくすべての国向けです[11]。2026 年 1 月の公告は、日本の軍事ユーザー・軍事用途向けの両用品目の輸出を禁じたものです[12]。

関連:超硬工具の価格改定(住友電工、10 月 1 日受注分)・工具寿命の延ばし方・加工トラブル事典

出典・参考資料

  1. 財務省 貿易統計(統計品別推移表、輸入 2841.80-000・7202.80-010・8105.20-000、輸出 8209.00-100・8209.00-900 の金額と数量から、1 kg あたりの単価をケズリバで計算)
  2. U.S. Geological Survey「Mineral Commodity Summaries 2026: Tungsten」(2026-02)
  3. JOGMEC「鉱物資源マテリアルフロー 2021 12. タングステン(W)」
  4. JOGMEC「令和5年度 鉱物資源リサイクルフロー・ストック調査 調査結果概要」
  5. JOGMEC「リサイクル技術開発 これまでの成果概要」(廃超硬工具からのタングステン回収技術)
  6. SCRREEN3(EU の重要原材料の調査事業)「Tungsten」ファクトシート
  7. JETRO ビジネス短信「商務部、タングステン、テルル、ビスマス、モリブデン、インジウム関連品目に対する輸出管理を決定」(2025-02)
  8. CISTEC「中国による両用品目・技術輸出入許可証管理リスト(2026 年度版)の発表」(2026-01-08)
  9. グリーンバーグ・トラウリグ法律事務所「中国、日本向けデュアルユース物品の輸出管理を強化」(2026-02-13)
  10. 冨士ダイス「タングステンをはじめとする重要鉱物をめぐる動向の変化と弊社の対応について」(2026-03-18)
  11. 中国商務部・海関総署「公告 2025 年第 10 号(タングステン・テルル・ビスマス・モリブデン・インジウム関連品目の輸出管理)」(2025-02-04)
  12. 中国商務部「公告 2026 年第 1 号(日本向けの両用品目の輸出管理の強化)」(2026-01-06)
  13. 中国自然資源部「2025 年度タングステン鉱の採掘総量規制指標(第 1 批)の通知」(2025-04-03、湖南省政府サイトの転載)
  14. USTR「USTR Increases Tariffs Under Section 301 on Tungsten Products, Wafers, and Polysilicon」(2024-12-11)
  15. 米国防総省 調達規則 DFARS 252.225-7052(磁石・タンタル・タングステンの調達制限)
  16. 欧州委員会「Commission selects 46 new Strategic Projects to bolster the EU’s supply of critical raw materials」(2026-10-09)
  17. 経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律施行令(令和 4 年政令第 394 号、特定重要物資)
  18. 中国商務部 商品価格網「供応偏緊 鎢価中枢有望上移」(2025-04)
  19. 中国商務部 商品価格網「鎢価持続攀升」(2026-02)
  20. Almonty Industries「Fourth Quarter and Full Year 2025 Financial Results」(2026-03-18)
  21. Almonty Industries「Sangdong Processing Plant Receives Final Operational Certification」(2026-09-21)
  22. Jiaxin International Resources「Annual Report 2025」(香港取引所、2026-04-27)
  23. SMM(上海有色網)「崇義のタングステン企業が長期契約価格を発表、価格は引き下げ」(2026-09)
  24. SMM(上海有色網)「Rotterdam APT Prices Stable, European Scrap Declines …」(2026-05)
  25. Miningmx(Reuters の引用)「Tungsten prices surge as Iran war drains stocks」(2026-03-23)
  26. 秋田魁新報(共同通信配信)「2〜4月レアメタル対日輸出ゼロ 中国規制、代替で価格3倍」(2026-06-06)
  27. 製造現場ドットコム「【継続取材】超硬工具のリサイクル――タングステン供給リスクと国内循環」(2026-08-20)
  28. Mining Reporters「Tungsten prices hit record highs on China export curbs and rising defence demand」(2026-04)
  29. SMM(上海有色網)「タングステン価格が高値から半減」(2026-05-20)
  30. 住友電気工業「ハードメタル事業の製品価格改定について」(2025-10-20)
  31. 住友電気工業「ハードメタル事業製品の価格改定について」(2026-04-20)
  32. 住友電気工業「ハードメタル事業製品の価格改定について」(2026-08-07)
  33. 三菱マテリアル(超硬製品)「日本国内向け 当社製品の価格改定について」(2026-04-28)
  34. ニュースイッチ(日刊工業新聞)「三菱マテリアル、国内用超硬製品を最大3倍値上げ」(2026-05-01)
  35. 三菱マテリアルハードメタル「タングステン供給不足に伴う弊社製品の受注制限について」(2026-04-28)
  36. 日本新金属「(重要なお知らせ)タングステン製品の受注制限の実施について」(2026-02-01)
  37. 京セラ「切削工具 価格改定のご案内」(2026-01-05)
  38. 京セラ「切削工具 価格改定のご案内」(2026-05-13)
  39. タンガロイ「価格改定のご案内(2026年4月1日受注分より)」
  40. タンガロイ「価格改定のご案内(2026年6月1日受注分より)」
  41. タンガロイ「価格改定のご案内(2026年11月2日受注分より)」
  42. NTKカッティングツールズ「価格改定のご案内」(2026-04-15)
  43. オーエスジー「価格改定のご案内」(2026-06-11)
  44. オーエスジー「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」(適時開示、2026-10-09)
  45. 不二越 工具事業部「超硬工具 価格改定のご案内」(2026-05)
  46. 不二越 工具事業部「超硬工具 価格改定のご案内」(2026-08)
  47. 不二越 工具事業部「工具 価格改定のご案内」(2026-03、ハイス工具など)
  48. ダイジェット工業「製品価格改定のご案内」(2025-12)
  49. ダイジェット工業「製品価格改定のご案内」(2026-05)
  50. ユニオンツール「超硬エンドミル φ8mm シャンク以上製品 価格改定のお知らせ」(2026-09-01)
  51. 日進工具「製品価格改定に関するお知らせ」(適時開示、2026-06-01)
  52. 協和精工「弊社製品価格改定のお知らせ」(2026-04-30)
  53. エムーゲ・フランケン(日本法人)「特殊品価格の材料サーチャージ制導入に関するお知らせ」(2026-04)
  54. Kennametal「Fiscal 2026 and fourth quarter results」(米国 SEC 提出書類 8-K、2026-08-05)
  55. Sandvik「Interim report first quarter 2026」(2026-04-22)
  56. 三菱マテリアル 切削工具技術講座「Cemented carbides(超硬合金)」
  57. 三菱マテリアルハードメタル「超硬工具素材 CARBIDE MATERIALS TM102J」(2026-06-22 版)
  58. Hyperion Materials & Technologies「Insert Blanks Grade Properties」(超硬素材の密度など)
  59. SFS(GARANT 製品)「Indexable insert for turning CNMG 120408」(質量の掲載)
  60. Sandvik Coromant「Turning global pressure into practical action」(2026-04-16)
  61. Sandvik Coromant「FAQ: Reconditioning」(再研磨・再コーティング)
  62. 三菱マテリアル 切削工具技術講座「Cermets(サーメット)」
  63. 三菱マテリアル 切削工具技術講座「Ceramics(セラミックス)」
  64. 三菱マテリアル 切削工具技術講座「Sintered compacts(CBN・ダイヤモンド焼結体)」
  65. 三菱マテリアル 切削工具技術講座「High speed steels(ハイス)」
  66. zknives.com 鋼材の成分データベース「JIS SKH51 / SKH55 / SKH2」(JIS 値の転載)
  67. NTK Cutting Tools「WA1(ウィスカセラミックス)」
  68. 石田 友幸ほか「超硬スクラップのリサイクル技術と超硬工具のタングステン使用量削減技術の開発」SEI テクニカルレビュー 第 181 号(2012)
  69. 石井 顕人ほか「焼結合金・鋳鉄仕上げ加工用スミボロン BN7115」SEI テクニカルレビュー 第 198 号(2021)
  70. W. T. Kwon et al.「Effect of WC and group IV carbides on the cutting performance of Ti(C,N) cermet tools」Int. J. Machine Tools and Manufacture 44(4)(2004、要旨)
  71. 小林 慶三ほか「鋳造技術と粉末冶金技術の融合による新材料開発」Synthesiology 3(4)(産総研、2010)
  72. U.S. Geological Survey「Mineral Commodity Summaries 2026: Cobalt」
  73. CERATIZIT「Recycling your carbide with CERATIZIT」(2023)
  74. 林 武彦ほか「超硬合金スクラップからのタングステン リサイクル事業化」SEI テクニカルレビュー 第 189 号(2016)
  75. 住友電工「レアメタル課題解決への挑戦。『タングステン』完全リサイクルへの道(3)」
  76. 三菱マテリアル「超硬工具リサイクル」
  77. 製造現場ドットコム「三菱マテリアル、日本新金属のタングステンリサイクル能力を増強」(2026-09-25)
  78. 日刊産業新聞「三菱マテ、タングステンリサイクル 独で5割増強 93億円投資」(2026-08-03)
  79. 日本タングステン・モリブデン工業会「環境への取り組み」(製品 1 kg あたりの CO2 排出量)
  80. Progress in Sustainable Recycling and Circular Economy of Tungsten Carbide Hard Metal Scraps for Industry 5.0 and Onwards, Sustainability 15(16) 12249(MDPI、2023)
  81. The Critical Raw Materials in Cutting Tools for Machining Applications: A Review, Materials 13(6) 1377(MDPI、2020)
  82. 科研費 15K14190 研究成果報告書(塩化揮発を使った超硬合金スクラップのリサイクル)
  83. 安田 幸司・萩原 理加「溶融炭酸塩を用いた超硬工具からのタングステンリサイクル」電気化学 89 巻 1 号(2021)

ほかの読みもの