工作機械の受注、2026 年は年間の過去最高がほぼ確実に:8 月までで 1 兆 4,461 億円(日工会)
8 か月で、もう過去最高の年の 8 割。残り 4 か月、月 924 億円で記録更新だよ!


日本工作機械工業会(日工会)の受注統計で、2026 年 1〜8 月の工作機械の受注は 1 兆 4,461 億円(前年同期比 140.9%)になりました[1]。これまでの年間の過去最高は 2018 年の 1 兆 8,158 億円[2]。残り 4 か月で月に平均 924 億円受注すれば記録を超える計算で、今年はいちばん少ない月でも 1,456 億円あるため、年間の過去最高の更新はほぼ確実な情勢です。
年間の過去最高まで、あと 3,697 億円
リーマン・ショック後の 2009 年からの年間の受注額です。2026 年は 8 月までの 8 か月分だけで、すでに 2023・2024 年の 1 年分に迫っています。
| 残り 4 か月(9〜12 月)の月の平均 | 2026 年の年計 | どうなるか |
|---|---|---|
| 924 億円 | 18,158 億円 | 2018 年の過去最高に並ぶ |
| 1,385 億円 | 20,000 億円 | 日工会の見通し(報道)に届く |
| 1,456 億円(今年いちばん少ない 1 月と同じ) | 20,284 億円 | 2 兆円を超える |
月ごとに見ると:3 月以降は毎月 1,700 億円を超える
例年、夏休みのある 8 月は受注が落ち着く月ですが、2026 年は 6〜8 月の 3 か月続けて 1,900 億円を超えました[2][1]。報道では、AI・ロボット関連、データセンター・半導体関連の需要が強いことが背景に挙げられています[4]。
どこから受注が来ているか(1〜7 月の確報)
地域別・業種別の内訳は確報でわかります。最新の 7 月分までの累計では、外需(海外から)が 9,221 億円で前年同期比 142.3%、内需(国内)が 3,261 億円で 126.5% です[2]。
| 地域 | 億円 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| アジア | 4,996 | 151.8% |
| うち中国 | 3,418 | 155.8% |
| 北米 | 2,729 | 138.6% |
| 欧州 | 1,337 | 124.8% |
| 業種 | 億円 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 一般機械 | 1,212 | 117.5% |
| 自動車 | 679 | 136.1% |
| 電気・精密機械 | 493 | 151.8% |
| 自動車部品 | 453 | 138.3% |
| 金型 | 87 | 100.1% |
中国向けが 155.8% と大きく伸び、国内では電気・精密機械向けが 151.8% と目立ちます。7 月単月では電気・精密機械向けが前年同月の 2 倍(204.0%)でした[2]。一方、金型向けはほぼ横ばいです。
現場・購買への影響
- 機械の納期は長めに見ておく:7 月末の受注残(受注したがまだ納めていない分)は 1 兆 91 億円で、前年同月の 139.2% です[2]。メーカーが抱える仕事が多いので、設備の入れ替えを考えているなら、見積もりと納期の確認は早めが安全です。
- JIMTOF2026 は好況の中での開催:10 月 26〜31 日の JIMTOF では、各社が自動化・省人化の新機種を並べます。回り方は JIMTOF2026 の歩き方にまとめています。
- 工具は値上げが続く:機械の受注とは別に、超硬工具は原料のタングステンの値上がりで価格改定が続いています。速度を少し落として工具費を下げる考え方は工具寿命の延ばし方で計算できます。
次の発表
9 月分の速報は 2026 年 10 月 9 日(金)15 時以降に日工会のサイトに出る予定です[1][3]。9 月の受注が 1,583 億円以上なら、1〜9 月の 9 か月だけで 2025 年の 1 年分(1 兆 6,043 億円)を超えます[2]。


