MONTHLY DATA毎月のデータ観測(ドイツ)
ドイツは連邦統計局(Destatis)が、工作機械(WZ 28.41=金属加工用)だけに絞った受注指数と生産指数を毎月出している。日本の日工会のような受注額ではなく 2021 年=100 の指数なので、前月比・前年同月比で見る。輸出入額は Eurostat の貿易統計(Comext)、切削工具と工作機械の価格は Destatis の生産者物価指数から取った。業界団体 VDW の受注・生産は四半期ごとの発表。
2026年9月分までの数字(2026年10月23日時点で公表されていたもの)。載せるのは直近 24 か月の値と、最新月の前月比・前年同月比だけです。受注指数・生産指数は翌々月の上旬、生産者物価指数は翌月 20 日ごろ、輸出入額は 2〜3 か月後の中旬に揃う。
数字が更新された月ごとに、その時点の数字を号として残しています(最新の号:2026年10月号・号の一覧)。
| 系列 | 最新月 | 値 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 工作機械の受注(Destatis 受注指数) 受注指数(総数) | 2026年8月 速報 | 104.2 指数(2021=100) | +6.2% | +23.0% |
| 工作機械の生産(Destatis 生産指数) 生産指数 | 2026年8月 速報 | 78.3 指数(2021=100) | −0.1% | +2.5% |
| 工作機械の輸出額(Eurostat) 輸出額の合計 | 2026年7月 公表値 | 595 百万ユーロ/月 | +2.1% | +5.0% |
| 工作機械の輸入額(Eurostat) 輸入額の合計 | 2026年7月 公表値 | 159 百万ユーロ/月 | −12.5% | −21.3% |
| 切削工具と工作機械の生産者物価(Destatis) 切削工具 | 2026年9月 確報 | 132.8 指数(2021=100) | +1.0% | +13.0% |
1. 工作機械の受注(Destatis 受注指数)2026年8月分(速報)
ドイツの金属加工用工作機械の製造業(WZ 2008 の 28.41=NACE C28.41、切削・成形の両方)が受けた注文の金額を指数にしたもの(名目の価額指数、2021 年=100、季節調整なしの原系列)。総数と、国内から・国外からの内訳。出所:ドイツ連邦統計局(Destatis)
受注指数(総数)
104.2指数(2021=100)
前月比 +6.2%前年同月比 +23.0%
国内から
81.2指数(2021=100)
前月比 −17.1%前年同月比 +19.1%
国外から
117.6指数(2021=100)
前月比 +19.8%前年同月比 +24.8%
この号の時点で公表されているのは2026年8月分までです(翌々月の上旬(例:8 月分は 10 月上旬)に公表。直近の月は暫定値で、年の確定まで直ることがある)。
月ごとの出典(1 件)
くわしい解説は ドイツの工作機械の歴史(NC・メカトロニクスとインダストリー 4.0) へ
2. 工作機械の生産(Destatis 生産指数)2026年8月分(速報)
ドイツの金属加工用工作機械の製造業(WZ 2008 の 28.41=NACE C28.41)の生産指数(数量の指数で金額ではない、2021 年=100、季節調整なしの原系列)。出所:ドイツ連邦統計局(Destatis)
生産指数
78.3指数(2021=100)
前月比 −0.1%前年同月比 +2.5%
この号の時点で公表されているのは2026年8月分までです(翌々月の上旬(受注と同じ週)に公表。直近の月は暫定値で、年の確定まで直ることがある)。
月ごとの出典(1 件)
くわしい解説は ドイツの工作機械の歴史(NC・メカトロニクスとインダストリー 4.0) へ
3. 工作機械の輸出額(Eurostat)2026年7月分(公表値)
ドイツから全世界への工作機械の輸出額。金属などの除去加工の工作機械(HS 8456〜8461)と成形機(HS 8462〜8463)。EU 域内向けを含む。季節調整なし。EU 基準の貿易統計(Comext)で、Destatis の国内基準の数字とは少しずれる。出所:欧州連合統計局(Eurostat、Comext)
輸出額の合計
595百万ユーロ/月
前月比 +2.1%前年同月比 +5.0%
除去加工の工作機械(HS 8456〜8461)
442百万ユーロ/月
前月比 −6.1%前年同月比 +1.6%
成形機(HS 8462〜8463)
153百万ユーロ/月
前月比 +36.3%前年同月比 +16.4%
この号の時点で公表されているのは2026年7月分までです(Eurostat Comext に 2〜3 か月後の中旬に載る。その年の分は暫定値で、翌年まで直ることがある(速報・確報の区別は付いていない))。
月ごとの出典(1 件)
- 2024年8月〜2026年7月(公表値):Eurostat「EU trade since 1988 by HS2-4-6 and CN8」(Comext DS-045409、CC BY 4.0)
くわしい解説は ドイツの工作機械の歴史(NC・メカトロニクスとインダストリー 4.0) へ
4. 工作機械の輸入額(Eurostat)2026年7月分(公表値)
全世界からドイツへの工作機械の輸入額。金属などの除去加工の工作機械(HS 8456〜8461)と成形機(HS 8462〜8463)。EU 域内からを含む。季節調整なし。EU 基準の貿易統計(Comext)。出所:欧州連合統計局(Eurostat、Comext)
輸入額の合計
159百万ユーロ/月
前月比 −12.5%前年同月比 −21.3%
除去加工の工作機械(HS 8456〜8461)
132百万ユーロ/月
前月比 −9.7%前年同月比 −23.9%
成形機(HS 8462〜8463)
27百万ユーロ/月
前月比 −24.3%前年同月比 −5.1%
この号の時点で公表されているのは2026年7月分までです(Eurostat Comext に 2〜3 か月後の中旬に載る。その年の分は暫定値で、翌年まで直ることがある(速報・確報の区別は付いていない))。
月ごとの出典(1 件)
- 2024年8月〜2026年7月(公表値):Eurostat「EU trade since 1988 by HS2-4-6 and CN8」(Comext DS-045409、CC BY 4.0)
5. 切削工具と工作機械の生産者物価(Destatis)2026年9月分(確報)
ドイツの生産者物価指数(国内販売、GP 2019 の品目分類)のうち、切削工具(GP 25.73.4 の特別項目 Zerspanwerkzeuge)と金属加工用工作機械・その部品(GP 28.41)。2021 年=100、季節調整なし。出所:ドイツ連邦統計局(Destatis)
切削工具
132.8指数(2021=100)
前月比 +1.0%前年同月比 +13.0%
金属加工用工作機械(部品を含む)
121.7指数(2021=100)
前月比 +0.1%前年同月比 +2.2%
2026年9月の切削工具は、直近 24 か月でいちばん高い値です。
月ごとの出典(1 件)
くわしい解説は タングステン高騰と超硬工具(相場・輸出規制・中国の割合) へ
四半期の数字
毎月は出ていない、業界団体の四半期の数字です。最新の四半期だけを、発表元の文書から載せています。
号の一覧
載せていない数字と理由(6 件)
- 工作機械の受注額(金額):月次で金額を出す統計は無い。Destatis の受注は指数だけで、業界団体 VDW の受注は四半期ごとの前年同期比だけ(「四半期の数字」に書いた)
- Destatis の公式 Web サービス(GENESIS の API):データの取り出しにメール登録が要るので使わず、GENESIS-Online の画面が使う公開の JSON(登録不要)から同じ表を読んだ
- Eurostat の生産指数(sts_inpr_m、NACE C28.4):3 桁でその他の工作機械(28.49)を含み、Destatis の 28.41 と値が違うので予備にした
- Eurostat の受注指数:EU の短期統計で受注の指数は廃止されていて無い
- ドイツ連邦銀行(Bundesbank)の時系列:受注・生産は WZ 28(機械工業全体)までで、工作機械だけの系列が無い
- Destatis の貿易統計(GENESIS 51000):品目の表が大きく取り出しにくいので、同じ通関データを EU 基準でまとめた Eurostat Comext を使った
よくある質問
- ドイツの数字はいつ更新されますか?
- 受注指数・生産指数は翌々月の上旬、生産者物価指数は翌月 20 日ごろ、輸出入額は 2〜3 か月後の中旬に揃う。このページは毎月中旬〜下旬に、発表元のデータベースから取り直して更新します。数字が進んだ月には号を 1 本足し、号の一覧から前の月の号も見られます。あとの発表で過去の月の値が直ったときは、最新の値に置き換えます。
- 日本の数字とそのまま比べられますか?
- 金額は国ごとの通貨のまま載せ、円には換算していません。生産指数は量の指数で、日本の生産動態統計(金額)とは単位が違います。比べるときは、値そのものより前年同月比の向きと大きさで見てください。日本の数字は 毎月のデータ観測(日本) にあります。
- 前月比と前年同月比はどちらを見ればよいですか?
- 季節調整をしていない数字が多いので、夏休みや年末のある月は前月比が大きく振れます。景気の向きを見るなら前年同月比が向いています。各系列の説明に、季節調整の有無を書いています。