ケズリバ(kezuriba.net)/maintenance/bandsaw/lubrication/ より印刷
帯のこ盤の給油・潤滑
給油する場所・油の種類と粘度(ISO VG)・交換の目安。張り・のこ速度・送り・ならしの数値は刃メーカーが公開している目安で、刃の種類・メーカー・材料で変わる。手元の機械の取扱説明書と刃メーカーの推奨が最優先。木材加工用の帯のこ盤は対象外(法令の条文も別)
⛽給油する場所と油
| 場所 | 機械 | 油(例) | 間隔の目安 |
|---|---|---|---|
| 可動部(送り・昇降・バイスのしゅう動部など) | 共通 | 機械メーカー指定の潤滑油DoALL は、可動部をメーカーの指示どおり定期的に給油し、メーカー推奨の潤滑油を使い、油の付けすぎにも気をつけるよう勧めている。帯のこ盤の給油箇所・油種・周期を示した公開の資料は見つからなかったので、手元の機械の取扱説明書で確かめる | メーカーの指定の周期[1](資料1件・参考) |
| 油圧ユニット(送り・バイス・刃の張り) | 横形 | 作動油(機械メーカー指定)Starrett は刃を掛けるときに作動油の量を確かめるよう挙げている。オーエスジーはバイスの締付け力が落ちたときの対策に作動油の交換を挙げている | 量は刃の交換時に確かめる。交換はメーカーの指定[2][3] |
🛢油の種類と選び方
- 水溶性切削油(エマルション・ソリューブル)
- 刃と材料の冷却・潤滑、切りくずの洗い流し、さび止め。帯のこ盤で最も一般的 WIKUS は油分を被削材に合わせて変え、手持ちの屈折計で確かめるよう勧めている。速度が高く熱が出る加工では冷却(水分)が、速度が低く負荷の大きい加工では潤滑(油分)が大事になるとしている。DoALL は、水溶性は油と水の安定したエマルションで、一般的な加工に向くとしている[4][5][6]
- シンセティック・セミシンセティック切削液
- 鉱油を含まない(シンセティック)か少ない(セミシンセティック)水溶性の切削液。冷却性と長持ちを重視 DoALL は、シンセティックは鉄系の厳しい加工で仕上げ面と工具寿命・さび止めに優れ、セミシンセティックは液の寿命が長く、混入した油の分離や菌・かびの抑えに向くとしている。LENOX も帯のこ用にシンセティック・セミシンセティック・ソリューブルの切削液を出している[6][7]
- 微量潤滑(MQL・ミスト)
- 刃が材料に入る前に、ごく少量の潤滑剤を歯に吹き付ける WIKUS は、冷却と洗い流しの働きはなく、接触長さの短い切断(パイプ・形鋼)に向き、無垢材なら構造用鋼で直径 250 mm まで、ステンレスで 100 mm までが目安としている。縦形機への後付けも簡単としている。LENOX も帯のこ用の MQL の潤滑剤を出している[4][7]
📚出典
印のない項目は、別々の発行元の資料 2 つ以上で一致したものです。数値・周期は機種ごとの指定が優先します。文はケズリバの言葉でまとめています。
- DoALL「News「7 Costly Mistakes to Avoid When Operating a Band Saw」」
- Starrett「Band Saw Blades Catalog 60 p.59「Basic Blade Change / Installation Guidelines」」
- オーエスジー「加工相談Navi FAQ No.132「<バンドソー>加工トラブル 刃欠けの原因と対策」」
- WIKUS「Guidebook「Application conditions」(ならし・切削油・切りくずブラシ)」
- WIKUS「Guidebook「Technical FAQs & support」(保管・開梱・張力・切削油)」
- DoALL「News「Cutting Fluids 101: Boost Efficiency and Blade Life」」
- LENOX「LENOX Industrial Band Saw Blades(2026)p.10 Tooth Selection・p.11 Speed Chart」