5-AXIS CALCULATORS5軸の計算
5軸のプログラムを確かめるときの小さな計算です。計算はブラウザの中だけで行い、入力した値はどこにも送りません。
F逆時間送り G93 の F 値
F_inv = 1 / T = F_mm / L (T:分)[3][1][2]
- F_inv:G93 で指令する F の値(1/分)
- T:そのブロックを動き終える時間(分)
- F_mm:工具先端で出したい送り速度(mm/min)
- L:そのブロックの工具先端の移動距離(mm)
G93 のあいだは、切削のすべてのブロックに F を書きます(前の F を引き継がない)。NIST・Siemens の例:F2 なら 0.5 分で動き終える。
∠ボールエンドミルの傾斜角(工具中心で削らない角度)
θ = arccos(1 − ap / R)[4]
周速がほぼ 0 の工具中心で削ると、材料を押しつぶすような削り方になり、傷が出やすくなります。KISTEC の実験(R3・ap0.3)では 15° で工具中心が切り込み、30° 以上では触れませんでした(式の値は 25.8°)。ただし同じ実験で、面粗さ Rz は傾けないほうが小さかったので、見た目の光沢と粗さのどちらを重く見るかで決めてください。
↗工具の向きのベクトルから角度
傾き角 = arccos( K / √(I² + J² + K²) )、旋回角 = atan2( J, I )[5]
ベクトルは工具先端から工具ホルダへ向く向きで、長さはいくつでもかまいません。Siemens の例:(1, 1, 1) → 傾き 54.73561°、旋回 45°。実際の回転軸の角度(A・B・C)は機械の構成で変わり、解が2つあることもあります。
↻回転軸の回り方(近い向き・表示値の縮め方)
Δ = ((目標 − 現在 + 180) mod 360) − 180 縮めた値 = 表示値 mod 360[6]
360° を超えて数える回転軸では、350° → 10° が −340° の遠回りになることがあります。近い向きに回す機能(Heidenhain の M126 など)や、表示値を縮めてから動かす機能(同 M94)があります。表示値 538° のまま 180° を指令すると −358° 回ります。
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5軸加工の基本
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⟲5軸機の構成
ヘッド・ヘッド/テーブル・テーブル/ヘッド・テーブルの3つの形と長所・短所、回転軸 A・B・C の名前と向き、立形と横形、複合加工機。
G5軸の NC 機能
工具先端点制御・傾斜面加工指令・3次元工具径補正。NC メーカーごとの指令の対照、逆時間送り G93、工具長と回転中心。
◎校正・干渉・治具と工具
基準球によるキネマティクス校正、精度検査の規格、干渉チェックとシミュレーション、5軸用バイス、突き出しとボールエンドミルの傾け方。
!5軸のよくある失敗
特異点、回転軸の2つの解と遠回り、送りの単位、工具長の入れ忘れ、傾斜面の解除漏れ。現場で確かめるチェックリスト。
⌗CAD/CAM
CAM の流れ、ツールパス、ソフトの一覧、データの形式。
📚出典
- 米国国立標準技術研究所(NIST)「The NIST RS274NGC Interpreter – Version 3(NISTIR 6556, 2000)」
- Siemens AG「SINUMERIK 840D sl/828D Fraisage ISO, Manuel de programmation 02/2012(6FC5398-7BP40-3DA0、フランス語版)」
- Haas Automation, Inc.「G93 Inverse Time Feed Mode(G-code 解説ページ)」
- 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)「横田知宏「ボールエンドミルによる加工面品位の検討」KISTEC 研究報告2020」
- Siemens AG「Milling with SINUMERIK — 5-axis machining Manual, Edition 05/2009(DocOrderNo. 6FC5095-0AB10-0BP1)」
- DR. JOHANNES HEIDENHAIN GmbH「TNC 640 User's Manual Conversational Programming, NC Software 340590-01 / 340591-01 / 340594-01, 4/2012(892903-20)」