機械保全技能士 2 級(機械系)の勉強法:過去 3 年の頻出分野と残り 2 か月の組み立て方
学科の半分以上は機械系保全法。実技は写真で目を慣らすのが近道だよ!


機械保全技能士の 2 級(機械系保全作業)は、毎年 1 万人近くが申請する、機械保全の資格でいちばん受検者の多い区分です[7]。2026 年度の試験は 12 月 13 日(日)。学科は 50 問のうち半分以上が「機械系保全法」から出て、実技は写真を見て答える 8 課題です。公開されている過去 3 年分を分野ごとに数えた結果から、残り 2 か月の勉強の組み立て方をまとめました。
試験日と、試験までの流れ
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026-11-06(金)10:00〜 | 受検票をマイページからダウンロード(郵送なし。A4 片面に印刷)[2] |
| 2026-12-13(日) | 学科:集合 11:00(試験 100 分)/実技(機械系):集合 14:15(試験 80 分)[2] |
| 2026-12-18(金)10:00〜 | 正解の公表(問題冊子は持ち帰れる)[1] |
| 2027-01-29(金)10:00〜 | 合格発表(マイページで通知をダウンロード)[1] |
持ち物は受検票・HB か B の鉛筆(シャープペン可)・消しゴム・腕時計(スマホや通信機能付きは不可)・写真付きの身分証です[2]。受検料は学科と実技で 20,000 円、受検には機械保全の実務 2 年以上が必要です[3]。
合格率:3 級より一段難しい
同じ年度の 3 級・機械系は約 8 割が合格しているので[7]、2 級は一段難しい試験です。とはいえ半分近くが合格しており、過去問の型をつかめば十分に届きます。
学科:50 問の半分以上が「機械系保全法」
公開されている 2023〜2025 年度の 3 年分を、公式の「試験科目及びその範囲」[4]の科目に沿って数えました(分類はケズリバによるもの)。
機械系保全法の中で多いのは?
毎年のように出るテーマ
| 分野 | くり返し出たテーマ(テーマ名だけ) | ケズリバの関連ページ |
|---|---|---|
| 保全法一般 | バスタブ曲線、MTBF/MTTF、FMEA/FTA、保全方式(予知・改良・TBM など) | 設備の寿命と保全方式 |
| 品質管理 | 抜取検査、管理図(x̄-R・np)、正規分布、ヒストグラム・パレート図 | — |
| 安全衛生 | 火災の分類、玉掛けワイヤロープ、フールプルーフ/フェールセーフ | — |
| 機械要素 | ねじの用語、歯車のモジュールの計算、転がり軸受の呼び番号 | ねじ・歯車の計算 |
| 点検・異常 | 測定器の使い方、硬さ試験、ポンプのキャビテーション・吐出不良 | 検査器具・硬さ換算 |
| 潤滑 | グリースのちょう度、グリースと潤滑油の比較、酸価 | 潤滑剤の選び方 |
| 油圧・空気圧 | 油圧と空気圧の比較、圧力制御弁と回路、異常時の対応、作動油 | — |
| 材料・表面処理 | アルミニウム・ステンレス鋼の性質、熱処理、ゴム・プラスチック、無電解めっき | 材料 |
| 力学・製図 | はりの反力・滑車、応力-ひずみ線図、線の種類、はめあい | はめあい・作図用語 |
同じテーマが毎年ほぼ同じ問番号の付近に出ています。真偽法の問 1〜25 には保全法一般・品質管理・安全衛生などの共通科目が集まり、ここは暗記で取りこぼさない得点源です。
実技:軸受・歯車・破断面・密封装置は 3 年連続
実技は「判断等試験」で、写真や図を見て、損傷の名称・原因・対応処置などをマークシートで選びます[3][6]。写真や図は「検定秘」で公開されていないので[5]、市販の実技対策本のカラー写真で練習するのが近道です[12]。
| 課題のテーマ | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|
| 軸受の損傷(名称・原因・処置) | 出題 | 出題 | 出題 |
| 歯車の損傷(名称・現象・処置) | 出題 | 出題 | 出題 |
| 破断面(名称・内容) | 出題 | 出題 | 出題 |
| 密封装置(名称・用途) | 出題 | 出題 | 出題 |
| 油圧回路図(機器名・図記号・機能) | 出題 | — | 出題 |
| 空気圧回路図(機器名・トラブル) | 出題 | 出題 | — |
| 減速機の組立図(部品名) | — | 出題 | 出題 |
| マイクロメータの読み取り | 出題 | 出題 | — |
| 弁・配管の点検 | 出題 | — | 出題 |
| ポンプの種類と不良 | — | 出題 | — |
| キー・ピン(名称・特徴) | — | — | 出題 |
実技は「名称・原因・処置」をセットで軸受なら「フレーキング(はく離)→ 過大荷重や潤滑不良 → 軸受の交換と原因の除去」のように、損傷の名前だけでなく原因と処置までつなげて覚えると、どの聞かれ方にも対応できます。損傷の見え方は加工トラブル事典の工具の損傷の図も参考になります。
残り 2 か月の勉強の組み立て方
- 過去 3 年分を一度解く:公式の過去問ページで 2023〜2025 年度の学科を解き、科目ごとに何問取れたかを出す[5]。合格は 65 点なので、苦手分野がどこかを先に知る
- 機械系保全法を分野ごとに固める:問 26〜50 の 25 問はすべてここ。出題の多い油圧・空気圧、機械要素、異常現象、潤滑、力学から。市販の分野別の問題集で、同じテーマの問題を続けて解くと型が見える[11]
- 共通科目は暗記で取る:バスタブ曲線・MTBF・管理図・抜取検査・火災の分類などは毎年のように出る
- 実技は写真で目を慣らす:3 年連続の 4 テーマ(軸受・歯車・破断面・密封装置)を最優先に、名称・原因・処置をセットで
- 最後の 2 週間は時間を計って通しで解く:学科は 100 分、実技は 1 課題 10 分。間違えた問題だけを見直す
実施機関の協会はテキストの発行や対策講座を行っていません[10]。公式の過去問は 3 年分なので、もっと前の年度まで解きたい人は、市販の過去問集(5〜8 年分を分野別に収録したもの)を使ってください。
今回申請していない人へ:次の試験
2026 年度第 2 回の申請はすでに締め切られています[1]。2 級を受けるなら次の年度の第 2 回が目標になります(前年は 12 月中旬に実施)。今から過去問で分野別の型をつかんでおけば、申請の時期に慌てずに済みます。機械保全技能検定の等級・受検資格・試験の形式は、設備の保全「機械保全技能検定」のページにもまとめています。
よくある質問
出典・参考資料
- 日本プラントメンテナンス協会「2026年度 第2回 機械保全技能検定」
- 同「2026年度 第2回 受検案内」(PDF)
- 同「試験のポイント」(試験の形式・合格基準・受検料)
- 同「試験科目及びその範囲並びにその細目(2級)」(PDF)
- 同「過去問題」(2023〜2025年度の問題と正解。複製・二次使用は禁止)
- 同 2025年度 2級 機械系保全作業 実技試験問題(PDF)
- 同 2025年度 試験集計情報(PDF)
- 同 2024年度 試験集計情報(PDF)
- 同 2023年度 試験集計情報(PDF)
- 同「よくあるご質問」(テキストの発行・対策講座は行っていない)
- 日本能率協会マネジメントセンター『2026年度版 機械保全の徹底攻略[機械系・学科]』
- 日本能率協会マネジメントセンター『2026年度版 機械保全の徹底攻略[機械系・実技]』


