基本
CADきゃど
Computer-Aided Design
コンピュータで品物の形(平面の図や立体のモデル)を作り、直し、図面などの資料にまとめる仕事とそのソフト。CAM や CAE は、ここで作った形のデータを出発点にする。[1][2]
現場ではCAM が工具経路を計算する元のデータになるので、形の誤りや面の欠けは、そのまま削り間違いにつながる。
よくある勘違い「CAD があれば機械が動く」→ CAD は形を作るだけ。機械を動かす指令は CAM とポストプロセッサで作る。
CAD/CAM の言葉を、初級(初めて触る)→ 中級(2.5D・3D の経路を選ぶ)→ 上級(5 軸・複合・機械シミュレーション)→ 応用(工場とデータ)の 4 段階に分けました。97 語それぞれに、やさしい説明・現場でどう効くか・よくある勘違いを付けています。説明は CAM メーカーのヘルプ、規格団体・公的機関・大学の公開資料で確かめました。
自分の段から
読めば OK!

この段階のゴール簡単な 2.5D 部品で、モデルを読み込んで工具経路を作り、確かめて NC プログラムを出せる
最初は流れと
段取りから。

CADCAMCAECAPP(計算機援用工程設計)2D CAD と 3D CAD
→ 設計から NC プログラムまでの流れで、CAD・CAM・CAE・CAPP がどこを受け持つか説明できる
ソリッドモデルサーフェスモデルメッシュモデル(ポリゴン)フィーチャー(履歴型モデリング)中立形式(中間ファイル)STL(三角形メッシュ)
→ 受け取ったデータがソリッドか、面だけか、三角形の集まりかを見分け、CAM にそのまま使えるか判断できる
セットアップ(ジョブ)ワーク座標系(WCS)機械座標系プログラム原点(ワーク原点)素材(ストック)治具(フィクスチャ)
→ CAM で素材・治具・原点を決め、機械側の G54 などと同じ点に合わせられる
工具ライブラリ切込み(軸方向 ap・半径方向 ae)ステップオーバー(ピッチ)荒加工・中仕上げ・仕上げ取り代(残し量・仕上げ代)
→ 工具ライブラリから工具を選び、荒加工と仕上げで切込み・ピッチ・残し量を変えて入れられる
ツールパス(工具経路)早送りと切削送り(G00・G01)逃げ高さ(安全高さ・退避高さ・送り開始高さ)
→ 経路のうち早送りと切削送りを見分け、逃げ高さが治具やクランプより上にあるか確かめられる
基本
Computer-Aided Design
コンピュータで品物の形(平面の図や立体のモデル)を作り、直し、図面などの資料にまとめる仕事とそのソフト。CAM や CAE は、ここで作った形のデータを出発点にする。[1][2]
現場ではCAM が工具経路を計算する元のデータになるので、形の誤りや面の欠けは、そのまま削り間違いにつながる。
よくある勘違い「CAD があれば機械が動く」→ CAD は形を作るだけ。機械を動かす指令は CAM とポストプロセッサで作る。
基本
Computer-Aided Manufacturing
CNC 工作機械を動かす指令(G コードなど)をソフトで作ること。広い意味では、加工計画・モデルの下ごしらえ・シミュレーション・ポストプロセス・現場への転送までを含む。[3][4][5]
現場では同じ形でも、工具・経路・条件の選び方で加工時間と仕上がりが大きく変わる。その選択を画面の上で試せるのが CAM。
よくある勘違い「CAM は自動で最適な加工を作ってくれる」→ 経路の種類・工具・条件は人が選ぶ。自動化の機能はその手間を減らす道具。
基本
Computer-Aided Engineering
ソフトで製品の性能(強さ・熱・流れなど)を模擬して、設計の良し悪しを確かめること。形と材料・荷重を入れる前処理、計算、結果を見る後処理の 3 段で進む。[6]
現場では設計段階で強度や変形を確かめておくと、試作と手直しの回数が減る。加工側では、CAD・CAM と並ぶ三つ目の道具として名前を知っておく。
基本
Computer-Aided Process Planning / CAPP
素材から完成形にするまでの工程(どの機械で、どの順で、どう削るか)を、計算機の助けで決めること。似た部品の工程表を呼び出して直す「バリアント型」と、形や規則から新しく組み立てる「ジェネレーティブ型」の 2 通りがある。[7]
現場では熟練した工程設計者が足りない所で、工程の決め方をそろえて自動化する考え方の土台になる。
よくある勘違い「CAPP は CAM の別名」→ CAM は主に工具経路と NC プログラムを作る。CAPP はその手前で工程の並びを決める。
基本
2D CAD / 3D CAD
2D CAD は紙の図面のように平面の線で形を描く。3D CAD は立体のモデルを作り、体積の計算や部品どうしの干渉の確認ができる。[1][2][10]
現場では曲面の工具経路を CAM に計算させるには 3D モデルが要る。2D 図面だけだと、CAM の前に形を作り直す手間が出る。
よくある勘違い「3D モデルがあれば図面はいらない」→ 公差などを 3D に持たせる考え方(MBD)はあるが、形だけのモデルでは公差は伝わらない。
形のデータ
solid model / solid body
中身の詰まった立体として形を表すモデル。体積や重さを計算でき、面で切ったときの断面も出せる。多くの CAD は、立体を囲む面・稜線・頂点のつながり(B-rep)で表している。[10][11][12][13]
現場では素材の削り残しの計算や干渉チェックは、面がすき間なく閉じたソリッドで確実にできる。受け取ったデータは、まずソリッドになっているかを確かめる。
よくある勘違い「画面で立体に見えればソリッド」→ 面が 1 枚でも欠けていれば、閉じていない面の集まり(サーフェス)として扱われる。
形のデータ
surface model / surface body
厚みのない面だけで形を表すモデル。中身(体積)を持たないが、外装や金型のような複雑な曲面を作りやすい。実務ではソリッドと組み合わせて使うことが多い。[10][14]
現場では面だけのデータでは、中身があるかないかを CAM が判定しにくい場面がある。経路を作る前に、閉じたソリッドにできるかを確かめる。
よくある勘違い「サーフェスでも体積や重さが出る」→ 閉じた体積を持たないので、そのままでは出せない。
形のデータ
mesh / polygon mesh / triangle mesh
表面を小さな三角形の集まりで近似したモデル。3D スキャンや 3D プリンタのデータ(STL など)がこの形で、正確な円や平面の情報は持たない。[15][16][12]
現場では円筒や平面の情報がないので、穴の中心や平面を拾う CAM の操作がそのままでは使いにくい。CAD によっては、三角形をそのまま面にする変換と、平面・円筒にまとめ直す変換を選べる。
よくある勘違い「STL を読み込めばソリッドと同じように扱える」→ STL は三角形の面の集まりで、単位も持たない。読み込み時に mm かインチかを確かめる。
形のデータ
feature / parametric feature / history-based modeling
押し出し・穴・フィレットのような、意味のある形の作り方の単位。履歴型(パラメトリック)の CAD はフィーチャーを作った順に記録し、寸法を変えると後ろのフィーチャーが作り直される。[17][18][19]
現場では寸法を直すとモデルが追従するので、CAD と CAM が一体のソフトでは、設計変更のあとの経路の作り直しが楽になる。
よくある勘違い「STEP で受け取れば履歴も付いてくる」→ 他社の CAD から中立形式で受け取ると、ふつうは形だけになる。履歴なしで形を直すのがダイレクト編集。
データ
neutral format
異なる CAD・CAM の間で形状をやり取りするための共通の形式。STEP や IGES が代表。[45][46][47]
現場では客先と違う CAD を使っていても、中立形式で形を受け取れば CAM に読み込める。
よくある勘違い「中立形式なら何でも渡る」→ 形式と書き出しの設定で、渡る情報(色・公差・履歴)が違う。読み込み後に面の欠けを確かめる。
データ
STL / triangle mesh
表面を三角形の集まりで表すファイル形式。単位と色の標準を持たない。[16]
現場では3D プリンタやスキャナとのやり取りで出てくる。CAM で削るときは、単位の確認とソリッドへの変換の要否を判断する。
よくある勘違い「STL は CAD の形式」→ 形の近似で、円や平面の正確な情報は持たない。
基本
setup / job
1 回の段取りで行う加工のまとまり。素材・座標系・使う機械や工具の情報を持ち、その中に加工の操作を順に並べる。[4][27]
現場では品物を裏返す・付け替えるたびに、新しいセットアップと原点が要る。段取りの回数がそのままセットアップの数になる。
座標と段取り
work coordinate system / WCS / workpiece coordinate system
品物に合わせて置く座標系。CAM の WCS は、ポスト後の NC プログラムが出力される座標の基準で、機械では G54 などに登録して合わせる。[20][21][22]
現場ではCAM の原点と機械に登録した原点がずれていると、経路が正しくても全部ずれて削る。初回運転の衝突の主な原因の一つ。
よくある勘違い「Z の向きはどちらでもよい」→ Fusion では Z 軸は削る面から離れる向き(工具側)に向けると説明している。
座標と段取り
machine coordinate system
機械に固有の座標系。原点は機械が決めていて、ワーク座標系の原点は、この座標系の中の位置として登録する。[21]
現場ではワーク原点を登録するときや、工具交換位置など機械側の決まった位置へ動かすときの基準になる。
座標と段取り
part zero / program origin / WCS origin
NC プログラムの座標が 0 になる点。CAM ではモデルの原点・選んだ点・素材の箱の角などから選び、機械では同じ点をワーク座標系(G54 など)に登録する。[20][21][22]
現場では素材の角・上面・穴の中心など、機械で拾いやすい点に置くと、段取りが早くなり、ずれも減る。
よくある勘違い「CAD の原点がプログラム原点」→ 違ってよい。CAM のセットアップで別に決められる。
座標と段取り
stock
削る前の材料の形と大きさ。CAM のセットアップに入れておくと、空を切る動きを減らせ、工程ごとに残っている素材の追跡にも使える。[4][23]
現場では素材を正しく入れないと、荒加工が空振りばかりになったり、逆に素材のある所へ早送りで突っ込んだりする。
座標と段取り
fixture / workholding
加工中に品物を押さえたり支えたりするもの(バイス・クランプ・チャックなど)。CAM に治具のモデルも入れておくと、シミュレーションで当たりを見つけられる。[20][4][24]
現場ではCAM の多くの操作は治具の存在を知らないので、早送りの移動が治具に当たることがある。治具をモデルに入れて確かめる。
よくある勘違い「シミュレーションで当たらなかったから治具も安全」→ 治具を入れていなければ、治具との当たりは調べられていない。
座標と段取り
tool library
工具やホルダの形・寸法、切削条件などを登録しておく台帳。CAM ごとに持っていて、操作を作るときに呼び出す。[4][25][26]
現場では条件まで登録しておくと毎回入れ直さずに済み、人による条件のばらつきも減る。ホルダまで登録すると首やホルダの当たりも調べられる。
よくある勘違い「工具ライブラリ=工場の工具管理」→ ライブラリは CAM の中の台帳。在庫・置き場・寿命まで含めた管理は工具管理システムの役目。
条件
axial depth of cut (ap) / radial depth of cut (ae)
ap は工具の軸方向、ae は半径方向に工具が食い込む量。高効率荒加工やトロコイド加工は、ae を小さく ap を大きく取る。[36][37]
現場では切込みと送り・回転の組み合わせで、工具の負荷と加工時間が決まる。CAM の条件欄で最初に入れる数字。
条件
stepover / pick feed
となりあう経路どうしの間隔。仕上げ面に残る筋(カスプ)の高さに効く。[38][36][39]
現場では狭くすれば面はよくなるが、経路の本数が増えて加工時間が延びる。仕上げではカスプ高さから逆算して決める。
加工の種類
roughing / semi-finishing / finishing
まず大きな工具で素材の大部分を速く取り(荒加工)、残りを均し(中仕上げ)、最後に寸法と面を出す(仕上げ)。CAM ではこの順に操作を並べ、荒では少し肉を残しておく。[37][38][41][4][42][43]
現場では荒では速さ、仕上げでは精度を優先して、工具・条件・トレランスを変える。
よくある勘違い「荒と仕上げで設定は同じでよい」→ 近似の許し幅(トレランス)も荒は大きめ・仕上げは小さめにするのがふつう。
条件
stock to leave / allowance
加工後にわざと残しておく肉の厚み。壁に残す量(半径方向)と床に残す量(軸方向)を別々に決められる。[44]
現場では荒加工で少し残し、仕上げで寸法を出す。マイナスにすると、放電加工の電極を放電ギャップの分だけ小さく削れる。
よくある勘違い「残し量 0 の荒加工なら仕上げはいらない」→ 工具が入らない所や進入の設定のせいで、指定より多く残る場所が出る。
基本
toolpath / tool path
工具の刃先(または中心)が通る道すじ。CAM は、モデルと工具・条件から計算する。[4][27]
現場では同じ形でも、経路の種類(等高線・走査線など)とピッチの選び方で、加工時間と仕上げ面が変わる。
条件
rapid traverse (G00) / feed motion (G01)
早送り(G00)は削らない移動を速い速度で行う動き。切削送り(G01 など)は決めた送り速度で削りながら進む動き。CAM の経路は、この 2 つを使い分けて出力される。[35][24][4]
現場では早送りは削らない前提なので、その途中に素材や治具があると高速でぶつかる。逃げの高さや治具のモデル化で防ぐ。
よくある勘違い「CAM の画面で見ていれば早送りも安全」→ 治具が入っていない、機械の原点がずれている、といった場合は見逃す。早送り中の衝突を検知して止める初回運転用の機能を持つ機械もある。
条件
clearance height / retract height / feed height
工具がどこまで上がってから移動し、どこから送りに切り替えるかを決める高さの組。Fusion では上から安全高さ(クリアランス)・退避高さ(リトラクト)・送り開始高さ(フィード)の順に並ぶ。[40]
現場では低すぎると早送りで治具やクランプに当たり、高すぎると空の動きが増えて時間がかかる。
よくある勘違い「高さは決まった数字」→ ふつうは素材上面などからの相対値で決めるので、モデルや素材を変えると高さも自動で動く。
検証
toolpath simulation / stock simulation
削る前に画面で工具の動きを再生し、素材が削れていく様子や当たりを確かめること。CAM の中での経路の再生、機械まで動かす機械シミュレーション、NC プログラムそのものを読む検証、NC 装置の画面での描画、と段階がある。[27][31][4]
現場では試し削りの前に、削り残し・削りすぎ・当たりの多くを見つけられる。
よくある勘違い「CAM でシミュレーションしたから NC プログラムも正しい」→ CAM の中の再生はポスト前の経路を見ている。ポストの誤りまでは見つからない。
検証
collision check / interference check
工具・ホルダが品物・治具・機械に当たらないかを、加工前に調べること。[32][33][34]
現場では当たれば工具・主軸・品物を一度に壊しうる。どこまでの物(治具・機械本体)をモデルに入れて調べたかで、安全の範囲が決まる。
よくある勘違い「干渉なし=安全」→ 調べたのはモデルに入れた物だけ。治具や機械を入れていなければ、それとの当たりは分からない。
基本
post processor / post
CAM の経路データを、特定の機械と NC 装置の書式に合わせた NC プログラムに翻訳するソフト。機械の軸の構成や使える G/M コードの違いを吸収する。[28][4][29]
現場では同じ経路でも、機械に合ったポストでないと正しい NC プログラムにならない。
よくある勘違い「配布されているポストはそのまま使える」→ 汎用ポストが自分の機械に合うとは限らない。新しいポストは慎重に試す。
基本
NC program / G-code / NC data
NC 装置が読む加工の指令。G コード(動き)と M コード(主軸・クーラントなど)で書かれ、CAM はポストを通してこれを出力する。[3][4]
現場では現場で直すのはこの NC プログラム。CAM 側を直さずに現場だけで直すと、次に CAM から出し直したとき直した所が消える。
基本
DNC / drip feed / remote buffer operation
外部の機器から NC データを送りながら加工する運転。NC 装置のメモリに入りきらない大きなプログラム(3D の仕上げなど)で使う。[30]
現場では細かいピッチの曲面加工は NC プログラムが大きくなりやすく、メモリ運転できないときの手段になる。
よくある勘違い「ケーブルをつなげば送れる」→ 通信の設定(ボーレート等)やケーブルの結線が装置と合っていないと通信不良になる。
管理・連携
Product Data Management / PDM
CAD データ・部品情報・製造の指示・文書などを一か所のデータベースで管理する仕組み。誰がいつ直したか(チェックイン・チェックアウト)、版、承認の状態も管理する。[9][8]
現場では「どの版のモデルで削ったか」を後から確かめられ、古い版で削る間違いを防ぐ。
よくある勘違い「PDM=PLM」→ PDM は設計データ中心の管理。PLM は製品の一生全体で、PDM を広げた先にある。
管理・連携
Product Lifecycle Management / PLM
製品の企画・設計から製造・保守・廃棄までの情報と仕事の流れを、部門をまたいで一つの仕組みで管理する考え方とそのソフト。始まりは CAD ファイルの保護と版の管理で、いまは工程や品質の情報まで扱う。[8][9][5]
現場ではCAM と PLM をつなぐと、現場が正しい版のモデルと標準の工具・条件を使えるようになる(Siemens の説明)。
よくある勘違い「PLM はソフトの名前」→ 製品の一生を管理する考え方(戦略)でもある。PDM はその土台にあたる。
この段階のゴール部品の形に合わせて 2.5D・3D・3+2 を使い分け、荒から仕上げまでの経路と条件を根拠をもって決められる
経路の選び方で
時間も面も変わる!

2.5 次元加工(2.5D)面削り(正面フライス)輪郭加工(2D 輪郭)ポケット加工穴あけサイクル(固定サイクル)
→ 角物部品を面削り→輪郭→ポケット→穴あけの順で一通りプログラムできる
ヘリカル進入(円弧ランプ)ランプ進入(直線ランプ)リード・リンク・アプローチ(つなぎの動き)ダウンカットとアップカット
→ 閉じたポケットへの入り方と、ダウンカット・アップカットを理由をつけて選べる
高効率荒加工(アダプティブ)トロコイド加工切りくず厚さの一定化(半径方向の切りくず薄化)Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam の呼び名)iMachining(SolidCAM 社の呼び名)VoluMill(Celeritive Technologies 社の呼び名)
→ 高効率荒加工の考え方(ae 小・ap 大・送りの補正)を説明でき、各社の呼び名を一般名と区別できる
加工の種類
2.5-axis machining / 2.5D
平面の形を、決めた深さまで Z を段階的に下げて削る加工。XY で輪郭を描き、Z は切込みを変えるだけ。角物の部品と穴あけが中心。[4][48]
現場では多くの機械部品はこれで足りる。3D の経路より計算もプログラムも軽い。
ツールパス
facing / face milling
上面を平らに削る経路。素材の黒皮取りや、高さ(Z の基準)合わせに使う。[4][23]
現場では上面を基準にして原点を取る段取りでは、最初に面を出しておくと Z の基準が安定する。
ツールパス
2D contour / profile milling
形の外周や内周に沿って工具を回し、側面を削る 2.5D の経路。外形の切り出しや壁の仕上げに使う。[4][23][49]
現場では工具径の補正を CAM で計算するか、NC の G41/G42 で機械側に任せるかを、この操作で選ぶことが多い。
よくある勘違い「選んだ線の上を工具の中心が通る」→ ふつうは工具半径の分だけ外か内へずらした経路になる。中心が線を通るのは補正を「オフ」にしたとき。
ツールパス
pocket / pocketing
閉じた輪郭の内側を、決めた深さまで層ごとに掘り下げる経路。[4][50][37]
現場では閉じたポケットには横から入れないので、下穴・ヘリカル・ランプのどれで工具を入れるかを一緒に決める。
ツールパス
drilling cycle / canned cycle (G81–G89)
穴あけ・ステップ送り(ペック)・タップ・ボーリングなどの決まった動きを、1 行で指令する NC の固定サイクル(G81〜G89 など)。CAM は穴の位置を拾い、ポストがサイクルの形で出力する。[35][51][52][4]
現場ではサイクルで出ていれば NC プログラムが短く、現場で深さや送りを読みやすい。サイクルとして出るかどうかはポストと機械の機能で決まる。
よくある勘違い「R 点は穴の上の 1 か所だけ」→ G99 のときは、穴から次の穴へ移る高さにもなる。段差のある品物では低すぎると当たる。
進入と連結
helical ramp / helical interpolation / circular ramping
XY で円を描きながら Z を少しずつ下げ、らせん状に素材へ入る方法。下穴なしで閉じたポケットに工具を入れられる。[50][37]
現場では直線で斜めに入るより半径方向の食い込みが小さく、切りくずも出やすい。Sandvik は反時計回りに回すとダウンカットになると説明している。
進入と連結
ramping / linear ramping
工具を軸方向と横方向へ同時に送り、斜めに下りながら素材に入る方法。下穴を使わずに閉じたポケットや溝に入れる。[50][37]
現場では工具の全幅で溝を削る形になり、負荷と横向きの力が大きい。Sandvik は送りを通常の約 75% に下げ、切削油で長い切りくずを流すよう勧めている。
よくある勘違い「ランプ角には決まった値がある」→ 上限は工具の径と刃先の形で変わる(Sandvik)。
進入と連結
lead-in / lead-out / linking / approach / retract / transitions
削る経路そのもの以外の「つなぎの動き」。削り始めに円弧や直線で工具をそっと入れる動き(リードイン・アプローチ)、削り終わりに離す動き(リードアウト)、経路と経路をつなぐ動き(リンク)がある。[61][38][37]
現場ではいきなり面に垂直に当てると、入った所に跡が残りやすい。つなぎ方も、面から離して移る(跡が残らない)、面に沿って移る、最短の道でつなぐ、などから選べる。つなぎの送り速度も別に決められる。
条件
climb milling (down milling) / conventional milling (up milling)
ダウンカット(クライムミリング)は工具の回転と送りの向きがそろう削り方で、刃は厚い所から入り薄く抜ける。アップカットは逆で、刃は厚さ 0 から入り、こすりながら食い込む。[37][62]
現場では工具寿命ではダウンカットが有利とされ、多くの CAM で向きを選べる。ただし形によっては全体をどちらかにそろえられない。
よくある勘違い「いつでもダウンカットが正解」→ 機械にバックラッシがあると、ダウンカットで品物が引き込まれて刃が欠けることがある。
加工の種類
3-axis machining / 3D milling
X・Y・Z の 3 軸を同時に動かし、曲面に沿って削る加工。金型や自由曲面の部品向けで、ボールエンドミルで細かいピッチの仕上げを重ねる。[48][26][42][4]
現場では工具の向きは変わらないので、深い立ち壁の奥やアンダーカットには届かない。届かないと分かったら 3+2 や同時 5 軸を考える。
ツールパス
contour / Z-level / waterline
同じ高さごとに形の輪郭をなぞる経路。急な斜面や立ち壁の仕上げに向く。[38][42][4]
現場ではなだらかな面では経路の間隔が広がって筋が残るので、走査線や面沿いと組み合わせる。
よくある勘違い「2D の輪郭加工と同じ」→ 2D 輪郭は選んだ線をなぞる経路、等高線は 3D の面を高さごとに切った輪郭をなぞる経路。
ツールパス
parallel / raster
XY で平行な線に沿って往復し、Z を曲面に沿わせる経路。なだらかな面に向く。[38][42]
現場では急な面では Z 方向の経路の間隔が開いて筋が残るので、急な所は等高線に任せる。
ツールパス
scallop / constant stepover
曲面の上で経路どうしの間隔が一定になるよう、内側へオフセットしながら削る経路。[38][42]
現場では面の傾きに関係なく筋の間隔がそろうので、等高線と走査線で残った所の仕上げに使われる。
よくある勘違い「スカラップ加工=カスプ高さ」→ ここでのスカラップは経路の種類の名前。経路の間の山の高さ(カスプ・スカラップ高さ)とは別の言葉。
ツールパス
pencil
隅の小さな R や谷に沿って経路を作り、前の工具が届かなかった隅を削る。[38][42]
現場では隅に残った肉を先に取っておくと、仕上げの工具に急な負荷がかからない。
条件
cusp height / scallop height
ボールエンドミルで、となりあう経路の間に削り残る山(筋)の高さ。ピッチを広げるほど、工具の半径が小さいほど高くなる。[58][59]
現場では仕上げ面の粗さと加工時間の釣り合いを決める数字で、CAM の仕上げのピッチを決める根拠になる。
よくある勘違い「式どおりの粗さになる」→ 平面を工具を傾けずに削ったときの幾何学的な値。傾斜面や工具を傾けたときは変わり、KISTEC の実験では傾けない場合に実測が理論値をかなり下回った例もある。
式h = R − √(R² − (ae/2)²)近似:h ≈ ae² / (8R)(h:カスプ高さ、ae:ピッチ、R:ボール半径)例:R3 mm・ピッチ 0.35 mm → h ≈ 0.0051 mm(近似式でも 0.0051 mm)
条件
machining tolerance / chord error / chord tolerance
CAM は曲線や曲面を、たくさんの短い直線(G1)で近似して出力する。そのとき直線が元の形からどれだけ離れてよいかの許し幅がトレランスで、直線と元の曲線のずれを弦誤差(チョード誤差)という。[43][37][60]
現場では小さくするほど形に忠実になるが、線の数が増えて NC プログラムが長く重くなる。荒は大きめ、仕上げは小さめにする。
よくある勘違い「トレランス=図面の公差」→ CAM の近似の許し幅で、図面の寸法公差とは別。Fusion では、円弧に置き換える平滑化(スムージング)を使うと、その許し幅も足したものが全体の誤差になる。
ツールパス
high-efficiency milling (HEM) / adaptive clearing(Autodesk の呼び名)
工具の食い込みが一定以下になるよう、場所ごとに経路の間隔を変えて荒取りする方法。軸方向の切込みを深く取り、工具の側面全体を使う。[37][23][53][54][55][56]
現場では角で工具が埋もれて急に負荷が上がるのを防ぐので、深い切込みと速い送りで削れる。
よくある勘違い「アダプティブは一般名」→ Adaptive Clearing は Autodesk の呼び名。同じ考え方を各社が別の名前で出している:Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam)、iMachining(SolidCAM 社)、VoluMill(Celeritive Technologies 社、2024 年に ModuleWorks 社が買収)、ProfitMilling(Hexagon 社 ESPRIT)、MAXX Machining(OPEN MIND 社 hyperMILL)。
トロコイド加工切りくず厚さの一定化(半径方向の切りくず薄化)Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam の呼び名)iMachining(SolidCAM 社の呼び名)VoluMill(Celeritive Technologies 社の呼び名)
ツールパス
trochoidal milling
小さな円を描きながら前へ進み、薄い切りくずを少しずつ削り取る方法。溝やポケットを、半径方向の切込みを小さく・軸方向の切込みを大きくして削れる。[36]
現場では全幅の溝削りより工具の負荷と熱が小さく、高硬度鋼や耐熱合金の溝に向く。
よくある勘違い「トロコイド=高効率荒加工のすべて」→ トロコイドは円を描く動きの一つ。高効率荒加工は形に合わせて経路と送りを変える、もっと広い考え方。
条件
radial chip thinning (RCT) / constant chip load
半径方向の切込み ae が工具の半径より小さいと、実際の切りくずが 1 刃あたりの送りより薄くなる(半径方向の切りくず薄化)。高効率加工はこれを見込んで送りを上げ、切りくずの厚さを狙った値に保つ。[57][53][54]
現場では薄すぎる切りくずは、こするような削りになり熱と摩耗が増える。ae を小さくしたら送りを上げて補う。Mastercam の例では、工具径の 25% だけ食い込むとき、狙いの厚さに 1.15 を掛けた値を 1 刃送りにする。
よくある勘違い「ae を減らしたら送りも下げる」→ 逆で、切りくずが薄くなる分だけ送りを上げる。
切込み(軸方向 ap・半径方向 ae)高効率荒加工(アダプティブ)Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam の呼び名)iMachining(SolidCAM 社の呼び名)
ツールパス
Dynamic Motion / Dynamic OptiRough
CNC Software 社(Mastercam)の高効率加工の呼び名。工具と素材の状態を見ながら経路と送りを変え、どこでも切りくずの厚さを保つと同社は説明している。[53][57]
現場ではMastercam で高効率荒加工を選ぶときの名前。OptiRough など、同じ技術を使う操作がある。
よくある勘違い「Dynamic はトロコイド(円の動き)のこと」→ 同社は、直線の経路に限らず、どんな形にも当てはめて動きと送りを変える技術と説明している。
高効率荒加工(アダプティブ)切りくず厚さの一定化(半径方向の切りくず薄化)iMachining(SolidCAM 社の呼び名)VoluMill(Celeritive Technologies 社の呼び名)
ツールパス
iMachining
SolidCAM 社の高効率加工の呼び名。形に合わせて変形していくらせん状の経路(モーフィングスパイラル)と、材料・工具・機械の条件から送り・回転・切込みを決める「テクノロジーウィザード」が特徴と同社は説明している(特許技術と表示)。[54]
現場では切削の角度を決めた範囲に保ち、幅が変わる所では送りを変えて主軸の負荷を一定にする、という考え方を知っておくと、他社の方式との違いが分かる。
よくある勘違い「サイクルタイム 70% 以上短縮が普通」→ 同社の宣伝の値で、試験の条件は書かれていない。
高効率荒加工(アダプティブ)Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam の呼び名)VoluMill(Celeritive Technologies 社の呼び名)
ツールパス
VoluMill
Celeritive Technologies 社(米国カリフォルニア州ムーアパーク)が作った荒加工の経路エンジンの名前。特定の CAM に縛られない(プラットフォームに依らない)技術として、複数の CAM に組み込まれてきた。[55]
現場では使っている CAM の高効率荒加工が、この種のエンジンを組み込んだものかを知る手がかりになる。
高効率荒加工(アダプティブ)Dynamic Motion(CNC Software 社/Mastercam の呼び名)iMachining(SolidCAM 社の呼び名)
ツールパス
rest machining
前の工程(大きい工具)で削り残した所だけを、小さい工具で削る経路。[41][42]
現場では小さい工具で全面を削るより、ずっと短い時間で済む。どこが残ったかの計算に、途中素材の情報を使う。
座標と段取り
in-process stock / in-process workpiece (IPW) / rest stock
前の工程まで削った後の、いまの素材の形。CAM が工程ごとに追いかけ、次の操作の空振りを減らしたり、残った所だけを狙ったりするのに使う。[23][26][41]
現場では残し削りや干渉の確認の精度が上がる。素材を入れずに作ると、全部の操作が最初の素材を相手にした経路になる。
検証
tool stick-out / shaft and holder collision / holder clearance
刃の部分だけでなく、工具の首(シャンク)やホルダが壁や素材に当たること。CAM にホルダの形を登録しておくと、当たる所の経路を消す・逃がす、当たらないための最小の突出し長さを計算する、などができる。[63][64][58]
現場では突出しを長くすると当たりは避けられるが、たわみやびびりが出やすく条件を下げる必要がある。IMCO はボールエンドミルの条件の資料で、突出しが工具径の 2.5 倍を超えたら長い工具向けの補正表で条件を直すよう示している。
よくある勘違い「刃長だけ登録すれば十分」→ ホルダを登録しなければ、ホルダの当たりは調べられない。
加工の種類
3+2 axis / positional 5-axis
回転軸で工具の向きを傾けて止め、その姿勢で 3 軸の加工をする。[31][33][42]
現場では段取り替えを減らし、短い工具で深い所に届かせられる。同時 5 軸より NC プログラムも検証も簡単。
よくある勘違い「3+2 なら 5 軸機の特別な機能は要らない」→ 傾けた面の座標系を NC で扱う機能(傾斜面加工指令)や、機械に合ったポストが要る。
基本
cutter location data / CL data / APT
CAM が出す、機械に依らない工具の位置(と向き)のデータ。ポストプロセッサがこれを機械ごとの NC プログラムに変換する。[28][43]
現場では同じ CL データから、ポストを替えれば別の機械用の NC プログラムが作れる。CAM の中のシミュレーションは、ふつうこの段階のデータを見ている。
この段階のゴール同時 5 軸と複合加工のプログラムを、ポスト・NC の機能・機械シミュレーションまで含めて安全に組める
工具の向きと
機械の動きが鍵。

同時 5 軸の干渉回避特異点RTCP・TCPM(工具先端点制御)と CAM の関係
→ 首・ホルダの当たり、特異点、RTCP の有無を、CAM・ポスト・NC のどこで扱うか切り分けられる
工具径補正を CAM で使うか NC で使うか工具長補正(CAM と NC の役割分担)
→ 工具径補正を CAM 側・NC 側・ウェアのどれにするか決め、現場での補正値の入れ方を説明できる
機械シミュレーションG コードベースと CL データベースのシミュレーションNC 検証ソフト
→ CL データの再生と G コードの検証の違いを理解し、ポストを変えた後に何で確かめるか決められる
ワーク測定(タッチプローブ)の CAM での扱い加工テンプレート・ナレッジ(自動化)形状認識(加工フィーチャーの認識)
→ プロービングで原点を取り、テンプレートと形状認識でプログラム作成を標準化できる
多軸
simultaneous 5-axis machining
直線 3 軸と回転 2 軸を同時に動かし、工具の向きを変えながら削る加工。インペラ・タービンブレード・アンダーカットのある形などに使う。[42][26]
現場ではCAM 側では、工具の向きの決め方と、機械の構造に合わせた干渉回避が要になる。
工具軸の制御(工具の向きの決め方)リード角・チルト角(傾き)同時 5 軸の干渉回避RTCP・TCPM(工具先端点制御)と CAM の関係
多軸
tool axis control / tool orientation / tool axis mode
多軸加工で、工具をどちらに向けるかを決める設定。面に垂直に保つ、進行方向や横へ傾ける、ある点・曲線から離す(向ける)、などの決め方がある。CAM が決めた向きは、ポストで向きのベクトルか回転軸の角度として NC プログラムに出る。[65][66][43]
現場では向きの決め方で、届く範囲・首の当たり・仕上げ面が大きく変わる。機械の傾けられる範囲(メーカーが示す最小・最大の傾き)も CAM に入れておく。
よくある勘違い「5 軸なら CAM が最適な向きを勝手に決める」→ 決め方は人が選ぶ。範囲外になった所を削除するか、限界の角度で削るかも選ぶ。
多軸
lead angle / lag angle / tilt angle / lean angle(Autodesk)
工具を面の法線から傾ける角度。進行方向の前後に傾けるのがリード角(後ろ向きはラグ)、横に傾けるのがチルト角(Fusion ではリーン角)。[65][43][59]
現場ではボールエンドミルの先端の中心は周速が 0 で切れにくいので、リード角を付けて刃のある所で削る。Fusion は 15° 程度がよく使われると説明している。
よくある勘違い「傾ければ面は必ずよくなる」→ KISTEC の実験では、傾けた面は光沢が出たが、面粗さ Rz は傾けない方が小さかった。
ツールパス
swarf milling / flank milling
同時 5 軸で、工具の側面(側刃)を傾いた壁に当てて削る加工。[42][26]
現場ではボールエンドミルで何本も往復するより、1 回の側刃加工で壁が仕上がる。
多軸
collision avoidance (multi-axis) / automatic tool tilting
工具の首やホルダが品物に当たりそうな所で、工具を傾けて逃がす CAM の機能。逃がす向き(点や曲線から離すなど)と、首・ホルダが保つすき間を決めておく。[64][33][42]
現場では短い工具のまま深い所に届き、1 回の操作で削れる範囲が広がる。
よくある勘違い「CAM の干渉回避で機械も安全」→ CAM の回避は品物との当たりを見るもの。テーブルや主軸頭など機械本体との当たりは、機械シミュレーションで確かめる。
多軸
singular point / singularity
回転軸の組み合わせで、工具の向きをわずかに変えるだけで回転軸が大きく回ってしまう姿勢。5 軸機ではその近くを通ると回転軸の動きが不安定になる。[67][68]
現場では特異点の近くを通ると回転軸が急に大きく回り、面に傷が付いたり当たったりする。FANUC は、近くを通らない経路にする、回転軸の符号を反転させる、ブロックの指令を直す、などの対策を述べている。
よくある勘違い「特異点は 5 軸機だけの話」→ 産業用ロボットにも特異点があり、関節が急回転する。ロボット加工では、逆運動学の解の種類を切り替えて特異点を通す方法が報告されている。
多軸
RTCP (rotation tool center point) / TCPM(Heidenhain) / TCPC(Haas) / tool center point control
回転軸が回っても工具の先端がプログラムどおりの位置にとどまるよう、NC が直線軸を自動で補正する機能。RTCP・TCPM・TCPC など、メーカーで呼び名が違う。[69][70][71][72][73][74][67]
現場ではNC がこの機能を持てば、ポストは工具先端の位置と向きをそのまま出せばよい(FANUC は向きをベクトルで指令すると機械の構造に依らず同じプログラムを使えると説明)。持たなければ、回転中心までの距離をポストがすべて計算して補正する。
よくある勘違い「機械で RTCP をオンにすれば、ポストはそのままでよい」→ ポストの設定と機械の RTCP の状態がずれると、補正が二重になったり抜けたりする。Cimatron は、ポスト(GPP2)を機械の RTCP の状態と常に合わせる必要があると説明している。
補正
cutter radius compensation / in computer / in control / wear
工具の半径の分だけ経路をずらすこと。CAM が計算して補正済みの経路を出す方法(コンピュータ側)、NC の G41/G42 で機械にずらさせる方法(コントロール側)、両方を組み合わせて摩耗の分だけ機械で足す方法(ウェア)がある。[49][35]
現場ではウェアにしておくと、仕上げ寸法が狂ったとき、現場で工具径の差だけを入れて直せる。Fusion では、コントロール側の補正は仕上げのパスだけに付く。
よくある勘違い「ウェアの補正値には工具の半径を入れる」→ ウェアでは CAM がすでに半径分ずらしているので、機械には実際の工具との差だけを入れる。Fusion はウェアなら負の値、インバースウェアなら正の値で入れると説明している。
補正
tool length offset (G43 H) / tool length compensation
工具ごとの長さの違いを、NC の工具長補正(G43 H など)で吸収すること。NC は主軸の基準点から工具の先端までの長さを補正表から足して動くので、CAM は工具の先端の位置で座標を出せばよい。[35][21][22][24]
現場では初回運転の衝突の原因で多いのが、工具長の値や呼び出す番号の誤り。CAM の工具ライブラリの長さは干渉の計算用で、機械の補正値の代わりにはならない。
よくある勘違い「CAM に工具の長さを入れたので機械で測らなくてよい」→ 実際に組んだ工具の長さは測って補正表に入れる。
検証
machine simulation
機械の構造(テーブル・主軸頭・回転軸)まで画面に出して、工具・ホルダ・治具・機械どうしの干渉と、ストロークの超過を確かめること。[26][76][77][75]
現場では5 軸や複合加工では、品物との当たりより機械どうしの当たりやストローク超過が事故の元になりやすく、ここで初めて見つかる。
よくある勘違い「機械の種類を選べば実機どおりに動く」→ Siemens は、制御装置メーカーの NC ソフトを組み込み、実機に合わせて調整したモデルで動かすことで実機の動きに近づけると説明している。モデルの確かさが結果を決める。
検証
G-code based simulation / CL-data (toolpath) based simulation
CAM の中のシミュレーションの多くは、ポストを通す前の CAM 内部の経路(CL データ)で動きを見る。G コードベースの機械シミュレーションは、ポスト後に機械へ送る NC プログラムそのものを読んで動かす。[75][34][32][43]
現場ではポストの誤りや、マクロプログラムのように NC プログラムにしか出てこない動きは、G コードベースでないと確かめられない。G コードで動かすと、工具交換まで含めた加工時間も正確に出せる(Siemens)。
よくある勘違い「CAM でシミュレーション済みなら NC 検証ソフトはいらない」→ 見ているデータが違う。ポストを作り替えた後や 5 軸・複合加工では特に差が出る。
検証
NC verification software
ポスト後の NC プログラムそのものを読み込んで、機械の動きを再現するソフト(VERICUT・NCVIEW など)。CAM に依らずに確かめられる。[34][32]
現場では複数の CAM を使う現場でも、同じ物差しで NC プログラムを確かめられる。NCVIEW はマクロの模擬や加工時間の推定も行う。
検証
post processor customization / post configurator
配布されている汎用ポストを、自分の機械と NC 装置、現場の書き方に合わせて直すこと。出力する G/M コード、単位、工具交換の手順、回転軸の範囲や RTCP の有無などを設定する。[29][4][48][25][69][28]
現場では合わないポストのままだと、機械にないコードや違う書式が出て、アラームや事故の元になる。ポストの書き方は CAM で違う(Fusion は JavaScript、FreeCAD は Python、NX は Post Configurator、Creo は GPOST など)。
よくある勘違い「ポストは一度作れば終わり」→ 新しいポストや手を入れた後は、実機で慎重に確かめる。
加工の種類
mill-turn / multitasking
旋削とミーリングを 1 台の機械で行う加工。複数の主軸・刃物台の動きを同期させるプログラミングが要る。[78][76][26]
現場では段取り替えなしで仕上がるが、機械ごとのポストと機械シミュレーションの大切さが増す。
複合
synchronization / wait codes / multi-channel programming
2 つ以上の刃物台・主軸を持つ機械で、どの工程を同時に行い、どこで互いを待つかを決めてプログラムすること。CAM では工程を刃物台ごとに並べ、待ち合わせの位置を入れる。[79][80][76]
現場では同時に削れる工程を重ねるとサイクルタイムが縮む。待ち合わせを誤ると、刃物台どうしや品物と当たる危険があるので、機械シミュレーションで確かめる。
複合
balanced turning / pinch turning / balance cutting
向かい合う 2 つの刃物台の工具で、品物を挟むように同じ形を同時に削る旋削。FeatureCAM の説明では、1 本目が残したらせん状の肉を 2 本目が削り、工具ごとの送りは 2 倍で計算され、仕上げの時間が半分になる。[79][80]
現場では両側から削るので、品物が逃げる(たわむ)量を小さくできる(Mazak の説明)。細長い軸の旋削で効く。
よくある勘違い「バランスカット=フォロー旋削」→ フォロー旋削は、2 本目が 1 本目の少し後ろについて、さらに深い所を削る荒加工のやり方で別物。
自動化
probing / on-machine probing / Probe WCS
機械にタッチプローブを付けて、素材や品物の位置・大きさを測ること。CAM でプロービングの操作を作ると、NC の測定サイクル(マクロ)を呼んでワーク座標系を更新したり、加工の途中で寸法を確かめたりできる。[81][82][48][35][83]
現場では手で原点を拾うより繰り返しの精度がよく、測った値が許容範囲を外れたら機械を止めることもできる。
よくある勘違い「CAM でプロービングを作ればどの機械でも動く」→ 機械側の測定サイクルと、それに対応したポストが要る。
自動化
operation template / machining knowledge / knowledge-based machining
よく使う操作の組み合わせ(工具・条件・経路の設定)を雛形として保存し、次の部品で呼び出して使うこと。社内の標準や熟練者のやり方を、形の特徴に合わせて自動で当てはめる仕組みもある。[84][48]
現場では作る人による条件のばらつきが減り、プログラム作成が早くなる。Fusion の雛形は値を式で持つので、工具径などに合わせて自動で変わるようにできる。
よくある勘違い「テンプレートを当てれば確認はいらない」→ 形が違えば合わない所が出る。当てた後もシミュレーションで確かめる。
自動化
feature recognition / hole recognition / feature-based machining (FBM)
3D モデルの形から、穴・ポケット・溝などの加工フィーチャーを CAM が自動で見つけ、加工の操作を割り当てること。Fusion の穴認識は円筒面を探し、センタ穴・ドリル・座ぐり・ボーリング・タップ・リーマの組み合わせを割り当てる。[51][48][85][5]
現場では穴の多い部品で、穴を一つずつ選ぶ手間と選び漏れが減る。NX は、モデルに付いた公差や面粗さ(PMI)を読んで加工方法を選べると説明している。
よくある勘違い「CAD のフィーチャー履歴がないと認識できない」→ 形から認識するので、STEP で受け取った履歴のないモデルでも使える。CAD の設計フィーチャーと CAM の加工フィーチャーは別物。
フィーチャー(履歴型モデリング)穴あけサイクル(固定サイクル)加工テンプレート・ナレッジ(自動化)MBD(モデルベース定義)
データ
boundary representation / B-rep
立体を、それを囲む面・稜線・頂点のつながりで表す方法。多くの CAD のカーネルが使う。[13][86]
現場では面のつながりが切れていると立体として閉じず、CAM がソリッドとして扱えない。読み込み時の「面の縫い合わせ」はこのつながりを直す作業。
データ
geometric modeling kernel
CAD の形の計算を受け持つ中核のソフト部品。Parasolid(Siemens)や ACIS(Spatial)が代表例。[13][86]
現場では同じカーネルを使う CAD どうしは、そのカーネルの形式で形を受け渡しやすい。
この段階のゴールCAD/CAM を工場全体のデータの流れ(設計→加工→測定→管理)の中に位置づけ、新しい技術を評価できる
工場全体の
データの話だよ。

PMI(製品製造情報)MBD(モデルベース定義)STEP AP242ISO 10303(STEP)
→ 公差付きの 3D モデルを図面の代わりに受け渡す条件(セマンティック PMI・AP242)を説明できる
データ
product and manufacturing information / PMI
3D モデルに付けた寸法・公差・データム・面粗さなどの情報。ソフトが意味を読めるセマンティック PMI と、見た目だけのグラフィック PMI がある。[87][88]
現場ではセマンティック PMI なら、CAM や測定ソフトが公差を読み取って加工方法や測定に使える。
よくある勘違い「3D モデルに文字が付いていれば PMI が渡る」→ 見た目だけの PMI はソフトが読めない。
データ
model-based definition (MBD) / model-based enterprise (MBE)
図面の代わりに、寸法・公差などの情報(PMI)を持たせた 3D モデルを、製品の正式な定義として使うこと。そのモデルを工場全体で使い回す考え方を MBE(モデルベース企業)という。[89][90][48]
現場では公差を持った 3D モデルが CAM や三次元測定機まで渡れば、図面を見て入れ直す手間と読み間違いが減る。
よくある勘違い「3D モデルを渡せば MBD」→ 形だけのモデル(STEP AP203 の形状だけなど)では公差が渡らない。NIST は、AP242 で PMI を CAM・測定へ渡すときの課題も調べている。
データ
ISO 10303-242 / AP242
STEP(ISO 10303)のうち、3D モデルと PMI をあわせて受け渡すためのアプリケーションプロトコル。2014 年版のあと、2025 年版が出ている。[88][91][89]
現場ではAP242 で書き出せば、PMI を付けたまま他社の CAD・CAM・測定ソフトへ渡せる。
よくある勘違い「STEP ならどれでも公差が渡る」→ どの AP で、どう書き出したかで渡る情報が違う。
規格・通信
ISO 10303 / STEP
製品のデータを、違うシステムの間で表して受け渡すための国際規格群。設計・製造・使用・保守・廃棄まで製品の一生のデータを扱い、用途ごとのアプリケーションプロトコル(AP203・AP214・AP242 など)に分かれる。[92][45]
現場ではCAD/CAM でやり取りする STEP ファイル(.stp)は、この規格のパート 21 の書式に基づく。
よくある勘違い「STEP は 1 つのファイル形式」→ 多くのパートからなる規格群で、AP によって渡せる情報が違う。
規格・通信
Quality Information Framework / QIF / ISO 23952
測定の計画・測定の結果・PMI 付きの形など、ものづくりの品質情報を XML でやり取りするための規格。DMSC が作り、ISO 23952:2020 として国際規格になった。[95][96]
現場ではモデルの PMI から測定の計画、測定の結果までを同じ形式でつなげられ、MBD の品質側を受け持つ。
規格・通信
MTConnect / ANSI/MTC1.4-2018
工作機械などの設備が出すデータを、共通の言葉(データ辞書と意味のモデル)で集めるための、公開・無償の規格。「エージェント」というソフトが機械のデータを持ち、HTTP と XML で問い合わせに答える。[97]
現場ではメーカーの違う機械の稼働データを同じ形で集められ、稼働監視や MES につなぎやすい。工具の情報(Cutting Tools)を扱うパートもある。
よくある勘違い「MTConnect と OPC UA は同じもの」→ 別の規格。MTConnect はデータの意味(辞書)を中心に決め、通信の方式は HTTP・XML に限らないとしている。
規格・通信
OPC Unified Architecture / OPC UA
OPC Foundation が 2008 年に出した、機種や OS に依らない通信の枠組み。暗号化・認証を備え、データに意味を持たせる情報モデルを作れる。[98][99][100]
現場では工作機械向けには「OPC UA for Machine Tools(OPC 40501-1)」という共通の情報モデル(コンパニオン仕様)があり、機械の状態やジョブの情報を MES・ERP などへ渡せる。
よくある勘違い「OPC UA に対応していれば、どの機械とも同じ中身で話せる」→ 機種ごとの共通の中身は、コンパニオン仕様で決まる。
規格・通信
universal machine technology interface / umati / OPC 40501
機械を OPC UA でつなぐための共通の約束(コンパニオン仕様の使い方と、暗号化・ポートなどの実装の決まり)を広める取り組み。土台の一つの工作機械向け OPC 40501-1 は、統一インタフェースを求めるドイツ工作機械工業会(VDW)と OPC Foundation の仕様。[100][99][101]
現場では「つなげばすぐ使える(プラグアンドプレイ)」を目指しており、メーカーの違う機械を同じソフトで見られるようにする。
よくある勘違い「umati は独自の通信規格」→ umati 単独の仕様ではなく、OPC UA のコンパニオン仕様が土台。
工場
manufacturing execution system / MES
工場の現場で、生産の指示・進み具合・設備の状態・品質などを管理するシステム。CAM・PLM・工具管理・機械とつながる。[5][99][102]
現場ではCAM で作った NC プログラムや工具の情報を MES とつなぐと、どの工具をいつ段取りすればよいかが分かり、準備の漏れが減る。
工場
tool management / tool data management / tool lifecycle management
工具・ホルダ・組み立てた工具(アセンブリ)の寸法・3D 形状・在庫・置き場などを一つのデータベースで管理すること。CAM・シミュレーション・プリセッタ・MES・ERP へ同じ工具データを渡す。[103][104][5]
現場ではCAM の中の工具と現場の実物がそろい、シミュレーションの確かさと段取りの速さが上がる。
よくある勘違い「CAM の工具ライブラリがあれば工具管理はいらない」→ ライブラリは CAM の中の台帳。工具管理は購買・在庫・測定・機械まで工場全体をつなぐ。
工場
digital twin / ISO 23247
現物の機械・製品・工程を、センサーのデータやシミュレーションで写し取った仮想のモデル。現物に触らずに状態を見たり、変更の影響を試したりする。製造向けの枠組みは ISO 23247(2021 年〜)が定めている。[105][106][75]
現場では加工では、本物の NC ソフトを組み込んだ仮想の機械で NC プログラムを動かす機械シミュレーションが、いちばん身近な例。
よくある勘違い「3D モデルがあればデジタルツイン」→ 現物のデータと結びついて更新され、双方向にやり取りすることが要点。
工場
machining time estimation / cycle time estimation / cost estimation
工具経路や NC プログラムのシミュレーションから加工時間を見積もり、それを元に原価や見積もりの価格を出すこと。[75][32][107]
現場では早送り・位置決め・工具交換まで含めた時間で見積もると、受注前の原価の読みが正確になる。最近は AI で加工時間を見積もる道具も出ている。
よくある勘違い「CAM に出る時間=実際の時間」→ 経路の長さと送りだけで計算すると、加減速や工具交換の時間が抜けることがある。NC プログラムで動かすシミュレーションの方が実際に近い。
工場
hybrid manufacturing / additive + subtractive / DED hybrid
金属を積み上げる積層造形(DED:金属粉末をレーザで溶かして盛る方式など)と切削を、1 台の機械で行う加工。1 回のつかみで、盛ってから削れる。[108]
現場では盛った所の仕上げや、補修・コーティングを同じ段取りでできる。
工場
robotic machining / robot milling / offline robot programming
産業用ロボットの手先に主軸を持たせて削る・穴をあける加工。大きな品物に向くが、工作機械より剛性が低く、姿勢で剛性や精度が変わる。CAM の工具経路をロボットの動きに直す専用のソフトがある。[109][68][110]
現場ではRobotmaster(Hypertherm 社)は Mastercam の CAD・経路を取り込み、ロボットの誤りや衝突をシミュレーションで確かめてからプログラムを出す。研究では、キャリブレーションと誤差補償で精度を上げた例(1996 年)や、姿勢ごとの剛性を調べて特異点での加工を試した例(2025 年)がある。
よくある勘違い「6 軸ロボットなら 5 軸機の代わりになる」→ 剛性・位置決め精度が違い、弾性変形による誤差を考える必要がある。
工場
cloud CAD/CAM / cloud-native CAD / SaaS
ソフトの計算やデータの置き場を、自分の PC ではなくインターネットの向こう(クラウド)に置く形の CAD/CAM。ブラウザで動く「クラウドネイティブ」のもの(Onshape)や、データ管理・ポストのライブラリをクラウドに置くもの(NX X)がある。[111][48]
現場ではモデルと CAM の設定を同じ場所で版管理でき、複数人で同時に同じデータを扱える。
よくある勘違い「クラウド CAD/CAM はどれも同じ仕組み」→ ブラウザで全部が動くものと、PC のソフトにクラウドの機能を足したものでは作りが違う。
工場
AI-assisted CAM / AI toolpath generation
3D モデルの形を AI が読み取り、加工フィーチャーの認識、加工方法・工具の候補出し、工具経路の作成までを助ける試み。2026 年 10 月時点では、CAM に足す追加機能(CloudNC の CAM Assist など)や、CAM メーカーが打ち出す新機能として出てきている段階。[85][107]
現場では定型の部品でプログラム作成の時間を減らせる可能性がある。Siemens は、形の確認・加工方法の提案・工具の推薦を AI が助ける方向を示している。
よくある勘違い「AI が作った経路はそのまま使える」→ 各社の数字(作業の 80% を数分で、など)は宣伝の値。出てきた経路はシミュレーションと人の確認が要る。
規格・通信
STEP-NC / ISO 14649 / ISO 10303-238 (AP238)
G コード(ISO 6983)に代わるものとして考えられた、NC 装置向けのデータモデル。製品データの考え方に基づいて加工の情報を記述し、ISO 14649(応用参照モデル)と ISO 10303 AP238(解釈モデル)の 2 つの形がある。[93][94]
現場では形と加工の情報がつながったまま CAD・CAPP・CAM・CNC の間を行き来でき、双方向のやり取りができる NC 装置につながる、と期待されてきた。
よくある勘違い「STEP-NC は STEP ファイルを NC に読ませること」→ 形のデータだけでなく、加工の工程と条件を記述するためのモデル。
見つかりませんでした。ほかの言い方(英語・読み)でも探せます。
CAD・CAM・CAE の違い、CAM の流れ 8 段、CAM の種類、用語 35 語。
▶ブラウザで形を決めて工具と削り方を選ぶと、3D の素材が削れて NC プログラムが出ます。2.5D・3D 曲面・3+2・同時 5 軸。
?機械・削る形・回転軸・いまの CAD などを選ぶと、必要な段階と、対応を確かめた CAM が出ます(順位なし)。
▲2.5D・3D・3+2・同時 5 軸の段階と、あとから足せるか。3+2 がどの段階に入るかはメーカーで 3 通り。23 製品の比較表。
⌂工作機械メーカー 22 社の提携 CAM・認定ポスト・機械モデル・自社の対話式とデジタルツイン。制御装置ごとの NC の書き方の違い。
▣5 面加工機・同時 5 軸・金型・複合・スイス型・ワイヤ・歯車・工具研削など 12 分野。専用の CAM と根拠の強さ。
◍世界の CAM 市場は約 31 億ドル(2025 年)。物差しで変わる順位、地域ごとの事情、日本の国産 CAM、中国、再編の年表。
≋輪郭・ポケット・穴・高効率荒加工・トロコイド、等高線・走査線・面沿い・ペンシル・残し削り。トロコイド溝加工と最初の切込みの目安の計算つき。
▤57 製品を使いみちの 9 グループで。系列(親会社)の地図、CAD の中で動く CAM、得意なこと・業界・AI 機能・日本の窓口。
⇄STEP(AP203・AP214・AP242)・IGES・Parasolid・ACIS・DXF・DWG・STL・3MF で何が渡るか。受け渡しで起きる問題。
⌖ワーク座標系 G54、素材と工具ライブラリ、シミュレーションの 4 段階、ポストプロセッサ、DNC 運転、よくある失敗のチェックリスト。
⟲3+2 と同時5軸の違い、機械の構成、工具先端点制御などの NC 機能、校正、よくある失敗、5軸の計算。
用語の説明は、CAM メーカーの公式ヘルプ、規格団体(ISO・NIST・OPC Foundation・MTConnect)、公的機関・大学の公開資料を 2026-10-14 に確かめて、自分の言葉で書きました。商標の名前(Adaptive Clearing・Dynamic Motion・iMachining など)は各社の呼び名です。