CAM SIMULATORCAM 疑似体験
CAD で形を決め、CAM で工具と削り方を選ぶと、工具経路が引かれ、3D の素材が削れていき、最後に NC プログラムが出ます。CAM ソフトがやっていることを、ブラウザの中で一通りたどれます。インストールも登録もいりません。
数字を変えて
「▶ 削る」を
押してみて!

1
2
3
4
?使い方
- 場面を選ぶ:2.5D ポケット・3D 曲面・3+2 割り出し・同時 5 軸の 4 つ。上のタブで切り替えます。
- CAD:形を決める:外形・ポケット・穴の寸法、山の高さ、斜面の角度、ドームの半径を変えると、形と工具経路がその場で作り直されます。
- CAM:削り方を決める:工程ごとに工具の径・回転数・送り・ステップオーバー・切込み・削り方を選びます。チェックを外した工程は飛ばします。
- シミュレーション:「▶ 削る」で工具が経路をたどり、素材が削れます。色は仕上がり(緑)・削り残し(黄)・削りすぎ(赤)。ドラッグで回し、ホイールで拡大できます。
- ポスト:同じ工具経路から、FANUC 系と HEIDENHAIN の 2 つの書き方の NC プログラムを出します。コピーと保存もできます。
!試してみたい 8 つのこと
1. 角 R より太い工具
2.5D でポケットの角 R を 3 mm にして、ポケットの工具を φ8 のままにします。工具の半径 4 mm が角に入らず、四隅に黄色の削り残しが出ます。角 R は工具の半径より少し大きくするのが基本です。
2. ステップオーバーを工具径より大きく
ポケットのステップオーバーを 10 mm(φ8 の工具)にすると、行と行の間に削れない筋が残ります。
3. ジグザグ・等高線・トロコイドの比べっこ
ポケットの削り方を 3 つ切り替えて、下の「加工時間」と工具経路の形を見比べます。トロコイドは小さな輪を描いて少しずつ削るので経路は長くなりますが、工具にかかる負担(かみ合い)が小さく、実際には送りを上げて使います。
4. 深い穴は G83
穴の深さを 25 mm にしてサイクルを G81 にすると注意が出ます。G83 にすると、ドリルが何度も抜けて切りくずを出す動きが見えます。
5. カスプの高さ
3D 曲面の仕上げで、ピッチを 0.3 → 2 mm に変えます。行の間に残る山(カスプ)が見え、その高さがメモに出ます。ピッチを半分にすると、高さはおよそ 4 分の 1、時間は 2 倍です。
6. 3+2 を機械から見る
3+2 割り出しで「機械から見る」を押すと、テーブルが傾いて斜面が水平になり、工具は垂直のまま 2.5D と同じ動きで削ります。NC プログラムの G68.2(HEIDENHAIN は PLANE SPATIAL)が、この傾けた面の座標を作る命令です。
7. 3 軸と 5 軸のボールの使い方
同時 5 軸で工具軸を「3 軸」にすると、頂上でボールの先端(周速 0)で削ることになり、注意が出ます。「5 軸」に戻してリード角を 0〜30° で変えると、削っている所の工具の直径(有効径)と切削速度が変わります。
8. 回転軸の限界
同時 5 軸で「機械の傾きの限界」を 30° にすると、ドームの下のほうで工具を十分に傾けられなくなり、有効径の幅が広がります。実際の機械も、回転軸の動く範囲で使える工具の向きが決まります。
⌗このシミュレータの中身と限界
- 削れ方は Z マップ:素材を 0.5 mm の格子に分け、上から見た高さだけを持たせています。工具(円柱・球・円錐の先端)が通るたびに、格子ごとの高さを工具の一番低い点まで下げます。上から見えない面(下向きの面・アンダーカット)は表せません。多くの CAM の検証機能は、もっと細かい格子や立体(ソリッド)で計算します。
- 工具経路はすべて短い直線:本物の CAM は円弧(G02・G03)やスプライン、切削の負荷に合わせた送りの変化も使います。加工時間は「長さ÷送り」と早送り 20 m/min で出した目安で、加減速は入れていません。
- 5 軸の回転軸:テーブル側に A 軸(X まわり)と C 軸(Z まわり)がある機械として、工具軸の向きから A・C を計算しています。回転の向き(符号)や C の 0 の位置は機械ごとに違います。
- ポスト:FANUC 系は G43.4(工具先端点制御)・G68.2(傾斜面の座標)・G83 などを、HEIDENHAIN は M128・PLANE SPATIAL・CYCL DEF 200 を使う形の例です。実際の機械の NC プログラムは、その機械用のポストで作り、機械メーカーの説明書で確かめてください。
- 警告:角 R と工具の半径、ステップオーバー、刃長と深さ、早送りでの当たり、ホルダの当たり(垂直の工具のみ)、深い穴、先端の周速を確かめています。
CAD/CAM のほかのページ
CAD/CAM の基本
CAD・CAM・CAE の違い、CAM の流れ 8 段、CAM の種類、用語 35 語。
?選び方診断
機械・削る形・回転軸・いまの CAD などを選ぶと、必要な段階と、対応を確かめた CAM が出ます(順位なし)。
あ用語と学ぶ順番
初級・中級・上級・応用の 4 段階で 97 語。やさしい説明・現場で効くこと・よくある勘違い、段階ごとの学ぶ順番。
▲軸数とライセンス
2.5D・3D・3+2・同時 5 軸の段階と、あとから足せるか。3+2 がどの段階に入るかはメーカーで 3 通り。23 製品の比較表。
⌂機械メーカー × CAM
工作機械メーカー 22 社の提携 CAM・認定ポスト・機械モデル・自社の対話式とデジタルツイン。制御装置ごとの NC の書き方の違い。
▣機械の種類別の CAM
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◍日本と世界
世界の CAM 市場は約 31 億ドル(2025 年)。物差しで変わる順位、地域ごとの事情、日本の国産 CAM、中国、再編の年表。
≋ツールパスの種類
輪郭・ポケット・穴・高効率荒加工・トロコイド、等高線・走査線・面沿い・ペンシル・残し削り。トロコイド溝加工と最初の切込みの目安の計算つき。
▤メーカー・製品の図鑑
57 製品を使いみちの 9 グループで。系列(親会社)の地図、CAD の中で動く CAM、得意なこと・業界・AI 機能・日本の窓口。
⇄データの形式
STEP(AP203・AP214・AP242)・IGES・Parasolid・ACIS・DXF・DWG・STL・3MF で何が渡るか。受け渡しで起きる問題。
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ワーク座標系 G54、素材と工具ライブラリ、シミュレーションの 4 段階、ポストプロセッサ、DNC 運転、よくある失敗のチェックリスト。
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3+2 と同時5軸の違い、機械の構成、工具先端点制御などの NC 機能、校正、よくある失敗、5軸の計算。