JIMTOF2026 速報:新製品の発表内容を詳しく解説(仕様・前の機種との違い・しくみ・現場での意味)
型番だけじゃわからない。「数字」と「前と何が違うか」で読むのが速報のコツ!


JIMTOF2026(第 33 回日本国際工作機械見本市、2026 年 10 月 26 日〜31 日、東京ビッグサイト)の会期中に出た発表を、1 件ずつ詳しく解説する速報です。型番と「世界初公開」の一言だけで終わらせず、主な仕様の数値、前の機種や従来のやり方と比べて何が新しいか、しくみのやさしい説明、どんな部品・工場の困りごとに効くか、まだ発表されていないことまでを、メーカーと主催者の一次資料から整理しました。会期中は毎晩更新します。会場の回り方は「JIMTOF2026 の歩き方(会場マップ・行き方)」、会期前に出そろった新製品の一覧は「新製品・世界初公開まとめ(小間番号つき)」をご覧ください。
- 発表は日ごとの節に、大きいものから並べています。下の早見表の題名を押すと、その解説へ飛びます。
- 仕様表の右の列は、比べる相手(前の機種や従来の方式)の値です。メーカーが数値を出していない項目は書いていません。
- 「現場にとっての意味」に書いた効果は、メーカーが示しているものです。自分の工場での効果は、ワーク・材料・ロットで変わります。
- 分野のボタンで、工作機械・CNC・工具・測定などに絞り込めます。
発表の全体像と早見表
これまでに解説した発表の数と分野の内訳です。工作機械の見本市ですが、機械そのものだけでなく、CNC(数値制御装置)や AI、ワークや切粉を運ぶ自動化、工具、測定まで、工場のまわり全体の発表が並ぶのが JIMTOF の特徴です。
10/26(月) 初日の発表
初日は、旋削とミーリングを 1 台にまとめる機械の世界初公開が東ホールに集まった。DMG森精機の INH 63 FD(5 軸横形 MC に旋削)、松浦機械の MX-850T PC4(φ850 mm のワークを旋削もできる 5 軸)、中村留の RX-50(タレットをなくした ATC 型の複合機)、村田機械の MVH600 がそれにあたる。もう一つの流れは、ワーク・チャック爪・工具・切りくずまで機械のまわりの手作業を運ぶ自動化で、DMG森精機の GX Flex・AMR、オークマの MU-350V のセルなどが並ぶ。機内で肉厚や工具を測る機器(レニショー RUP60・ブルーム LC54-DIGILOG)も出ている。スイスの United Machining Solutions(東8 E8001)は、ワイヤ放電の CUT P 350、円筒研削盤の S23、レーザで PCD 工具の刃を作る VISION LASER を日本初公開し、放電・研削・レーザの「仕上げの機械」でも新しい機種が並んだ。主催者によると出展は 22 か国・地域の 1,134 社・4,422 小間で、東 4〜6 ホールの休館により前回(1,268 社・5,744 小間)より小さい会場での開催になった。
AGIE CHARMILLES CUT P 350:微細・精密部品向けの新しい高精度ワイヤ放電加工機を日本初公開
スイスの United Machining Solutions が、AGIE CHARMILLES ブランドの高精度ワイヤ放電加工機 CUT P 350 を日本で初めて展示。製品ページでは CUT P シリーズを「2026年9月にリリース予定」としており、2026年10月付けの仕様書には兄弟機 CUT P 600 と並んで数値が載っている。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| X・Y・Z ストローク | 350×250×250 mm |
| U・V ストローク/テーパ角 | ±45 mm/±30°(高さ 50 mm) |
| 最大ワーク寸法/質量 | 820×680×250 mm/400 kg |
| 軸の分解能 | 0.1 μm(X・Y・U・V・Z、X・Y・U・V はリニアスケール付き) |
| 使えるワイヤ径 | ø0.05〜0.30 mm(標準ガイドは ø0.20 か ø0.25) |
| 最良の面粗さ Ra | 鋼 0.15 μm/超硬 0.08 μm |
| 加工液 | 脱イオン水 760 L、フィルタ 2 本 |
| 機械の大きさ/質量(加工液なし) | 幅 1,705×奥行 3,278×高さ 2,712 mm/2,865 kg |
- AGIE CHARMILLES の CUT P シリーズの新しい機種として、2026年9月リリース予定とされた CUT P 350 が日本で初めて展示される(United Machining Solutions は「日本初公開の新技術」としている)。
- 同じ仕様書の CUT P 600(X・Y・Z 600×400×350 mm、ワーク 1,000 kg)と比べると、CUT P 350 はストロークを小さく、機械質量を 4,300 kg から 2,865 kg に抑えた小物向けの大きさ。分解能 0.1 μm と最良の面粗さ(超硬 Ra 0.08 μm)は両機で同じ。
- JIMTOF の出展者ニュースでは、微細形状加工、高精度金型加工、医療・精密部品加工の3つを展示内容に挙げている。
ワイヤ放電加工は、細い金属線(ワイヤ)と材料のあいだに水中で小さな火花を連続して飛ばし、その熱で材料を少しずつ溶かして切り抜く方法。刃物が材料に触れないので、焼入れした鋼や超硬のような硬い材料でも、細かい形をそのまま切れる。CUT P 350 では、太さ 0.05〜0.30 mm のワイヤを使い、X・Y の台と上側のガイド(U・V 軸)を 0.1 μm 単位で動かす。上下のガイドをずらすとワイヤが斜めになり、最大 ±30° のテーパ(抜き勾配)も付けられる。
プレス金型の細かいパンチ・ダイ、時計部品、医療部品のように、ばらつきが許されない小物を切る工場向け。メーカーは、オペレーターへの依存を減らしながら微細加工の精度と長期の安定性を出せるとしている。
まだ発表されていないこと:価格、日本での発売時期、発電機(電源)や NC・操作画面の名前、加工速度の数値は発表に無い。
関連:加工法の基礎 · JIMTOF2026 の新製品出典:AGIE CHARMILLES CUT P 製品ページ · CUT P 350/600 技術仕様(PDF、2026年10月) · JIMTOF 公式 出展者ニュース(2026-10-20) · United Machining Solutions の JIMTOF 2026 ページ
スチューダー S23:外径・内径・ねじまで1回の段取りで研削する小型の万能円筒研削盤を日本初公開
スイスのスチューダーが、2025年9月の EMO ハノーバーで初公開した CNC 万能円筒研削盤 S23 を日本で初めて展示。同社は入門機と上位機のあいだを埋める機種としており、JIMTOF では高精度な外径・内径のねじ研削と、複合加工による工程集約を実演する。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| センタ間距離/センタ高さ | 650 mm・1,000 mm/175 mm |
| 最大ワーク質量 | 120 kg |
| X 軸 ストローク/速度 | 285 mm/10,000 mm/min |
| Z 軸 ストローク/速度 | 800 mm(650 mm 機)・1,150 mm(1,000 mm 機)/20,000 mm/min |
| 砥石軸 | 最大 12.5 kW、最大 3,200 min⁻¹ |
| 砥石の最大径/最大幅 | 500 mm/110 mm |
| B 軸(砥石台の旋回) | −30°〜190°、自動 1° ハース、砥石 3 個まで |
| テーブル旋回/ベッド | 最大 8.5°(旋回テーブル)/鉱物鋳物 Granitan S103 |
- 日本での初展示。スチューダーは S23 を、入門機と上位機のあいだを埋める機種としている。
- 自動で 1° ずつ旋回する B 軸の砥石台に、外径用 2 枚と内径用 1 枚の砥石を載せられ、1 回のつかみ替えなしで外径と内径を研削できる。
- C 軸を使った非真円研削とねじ研削に対応し、操作系はグループ共通の C.O.R.E. OS とピクトグラムでのプログラミング(StuderPictogramming)を載せる。
円筒研削盤は、回したワークに高速で回る砥石を当て、軸やピンの外径・穴の内径を μm 単位の寸法と真円度に仕上げる機械。S23 は砥石台を B 軸(砥石台ごと向きを変える回転軸)で自動旋回させ、外径用・内径用の砥石を順番に当てる。主軸側の C 軸(ワークの回転角を制御する軸)と砥石の動きを合わせると、カムのような丸くない形や、ねじの溝も研削できる。ベッドは鉱物鋳物(石の粉を樹脂で固めた材料)で、熱と振動の影響を受けにくいとしている。
油圧部品・ポンプ・工具のシャンクのように、外径・内径・ねじを同じ心で仕上げたい軸物の研削に向く。メーカーは、町工場の一品加工から大工場の量産まで使えるとしており、1 回の段取りで複数の研削を済ませることで、つかみ替えによる心ずれと段取り時間を減らせるとしている。
まだ発表されていないこと:価格、日本での発売時期、JIMTOF で実演する部品の寸法・精度の数値は発表に無い。
関連:研削のきほん · 熱変位の対策 · JIMTOF2026 の新製品出典:スチューダー S23 製品ページ · スチューダーのニュース(2025-09-22) · United Machining Solutions の JIMTOF 2026 ページ
WALTER VISION LASER:PCD など ろう付けダイヤ工具の刃をレーザで作る工具加工機を日本初公開
工具研削盤の WALTER(UNITED GRINDING グループのブランド)が、2025年6月に発表したレーザ工具加工機 VISION LASER を日本で初めて展示する。PCD・CVD-D・MCD(単結晶ダイヤ)・超硬の工具向けで、JIMTOF の出展者ニュースでは切れ刃品質 3 μm 以下、表面粗さ Ra 0.1 の加工技術を見せるとしている。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| X・Y・Z ストローク | 500×350×700 mm |
| 旋回軸 | A 軸 無限回転/C 軸 ±150°(トルクモータ駆動) |
| ワーク | 長さ 400 mm、径 3〜250(300)mm、最大 50 kg |
| 対象の工具材料 | PCD、CVD-D、MCD、超硬 |
| 切れ刃品質/表面粗さ(展示で見せる値) | 3 μm 以下/Ra 0.1 |
| ローダ Robot Loader 25(オプション) | 6 軸、最大 70 本、ワーク 20 kg・径 250 mm まで |
| ソフト/OS | GTR ProfDia Laser/C.O.R.E. |
- ろう付けした PCD 工具の刃付けは、これまでワイヤ放電加工がふつうだった。VISION LASER はレーザで刃を作るため、ワイヤ・クーラント・フィルタが要らず、1 回のつかみで加工するとしている。
- 5 本の直線軸すべてにリニアモータを使い、C 軸はトルクモータ駆動。軸、レーザの焦点位置、回転中心を自動で校正する。
- ソフトは、ワイヤ放電で長く使われてきた GTR ProfDia Erosion と同じ考え方の GTR ProfDia Laser で、ワイヤ放電の経験者が移りやすいとしている。
PCD(多結晶ダイヤモンド)は、ダイヤの粒を焼き固めた非常に硬い材料で、超硬の台にろう付けしてアルミや CFRP を削る工具の刃にする。硬すぎて砥石では削りにくいため、刃の形はワイヤ放電で切り出すのが一般的だった。VISION LASER は、工具を回しながらレーザ光を当ててダイヤ層を少しずつ飛ばし、刃先とすくい面を作る。チップブレーカ(切りくずを細かく折るための溝)や、内側にへこんだ形もレーザで加工できるとしている。
自動車のアルミ部品や航空機の CFRP を削る PCD 工具を作る工具メーカーや、再研磨を請け負う工場向け。メーカーは、ワイヤや加工液などの消耗品をなくし、ロボットローダで無人運転もできるとしている。
まだ発表されていないこと:価格、日本での発売時期、レーザの種類・出力、加工速度の数値(日本語の発表)は無い。
関連:工具のきほん · 航空機部品の加工 · JIMTOF2026 の新製品出典:UNITED GRINDING VISION LASER 製品ページ · UNITED GRINDING のニュース(2025-06-18) · JIMTOF 公式 出展者ニュース(2026-10-17)
JIMTOF2026 開幕:22カ国・地域の1,134社・4,422小間、東4〜6ホールを除く会場で6日間
第33回日本国際工作機械見本市が2026年10月26日、東京ビッグサイトで始まった(31日まで6日間)。主催者は世界22カ国・地域の企業・団体1,134社(直接・共同・内部出展者を含む)、4,422小間の出展と発表している。東京ビッグサイトの大規模改修工事で東4〜6ホールが休館のため、展示場面積は前回より小さい92,850m²。
| 主な仕様 | 発表された値 | JIMTOF2024(第32回) |
|---|---|---|
| 出展者数 | 1,134社(直接・共同・内部出展者を含む) | 1,268社(直接1,027社+共同・内部241社) |
| 小間数 | 4,422小間 | 5,744小間(過去最大) |
| 参加国・地域 | 22カ国・地域 | 19カ国・地域 |
| 展示場面積 | 92,850m²(東・西・南展示棟。東4〜6ホールを除く) | 118,540m²(全館) |
| 会期 | 2026年10月26日〜31日(6日間) | 2024年11月5日〜10日(6日間) |
| 開場時間 | 10:00〜17:00(最終日は16:00まで) | 西・南 9:00〜17:00、東 10:00〜18:00(最終日は16:00まで) |
| 来場者数(登録・会期中の重複なし) | 会期後に公式発表 | 129,018人(うち海外10,423人) |
| 入場料 | 当日3,000円/前売1,000円(税込、学生無料)、出展者を含む完全登録制 | — |
- 出展者数は1,134社で前回の1,268社より134社少ない。集計はどちらも直接・共同・内部出展者を含む同じ数え方。
- 小間数は4,422小間で、過去最大だった前回の5,744小間より約23%少ない。東4〜6ホールが改修で使えないため。
- 参加国・地域は22で、前回の19から3つ増えた。
- 開場時間は全館10:00〜17:00にそろった。前回は西・南が9:00開場、東が18:00閉場と棟で違っていた。
JIMTOF は日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催し、1962年から2年に1度開く工作機械の見本市。小間は3m×3m=9m²を1単位として申し込む。今回は会場の改修工事と重なり、東展示棟のうち4〜6ホールが休館になった。そのぶん展示場面積と小間数が前回より小さい。
来場の計画では、東4〜6ホールが使えないことと、今回はどの棟も10時開場(前回は西・南が9時)であることに注意したい。来場者数は登録制で、同じ人が何日来ても1人と数える方式なので、会期後の公式発表で前回の129,018人と同じ物差しで比べられる。
まだ発表されていないこと:初日の来場者数、会期全体の来場者数・海外来場者数、国内・海外別の出展者数(いずれも本稿執筆時点で公式発表なし)。
関連:JIMTOF2026 の見どころ · JIMTOF2026 の新製品まとめ · メーカー一覧出典:JIMTOF2026広報事務局「1,134社(4,422小間)が出展し、開催」(2026年9月28日) · JIMTOF2026 公式 開催概要 · JIMTOF2024 結果報告書(PDF)
DMG森精機 INH 63 FD:旋削もできる5軸横形マシニングセンタ(ミルターンテーブル仕様)
2023年に出た5軸制御横形マシニングセンタ INH 63 に、旋削に対応した「FD仕様」を加えて世界初公開した。パレットは φ800 mm の丸テーブルになり、テーブルを傾けた状態でフライス加工と旋削の両方ができる。価格・発売日はまだ発表されていない。
| 主な仕様 | 発表された値 | INH 63(標準仕様) |
|---|---|---|
| パレット作業面 | φ800 mm | 630 × 630 mm |
| パレット最大積載質量 | 1,500 kg(A軸を傾けないとき) | 1,000 kg |
| 最大ワークサイズ | φ1,070 × 900 mm | φ1,070 × 1,000 mm |
| ストローク X / Y / Z(INH 63) | 1,050 / 1,100 / 1,050 mm | — |
| 割出し角度(INH 63) | A軸 240°(+45°〜−195°)、B軸 360° | — |
| 主軸最高回転速度(INH 63) | 12,000 min⁻¹(高速仕様 16,000・20,000 min⁻¹、高トルク仕様 8,000 min⁻¹) | — |
| 機械質量(クーラントタンク・123本マガジン込み) | 35,050 kg | 34,500 kg |
| 所要床面積(幅×奥行き) | 4,639 × 6,795 mm | 4,474 × 6,755 mm |
- INH 63 の標準仕様はフライス加工(回る工具で削る加工)だけだったが、FD仕様は旋削にも対応し、1台に2つの加工を集めた
- パレットが 630 × 630 mm の角形から φ800 mm の丸テーブルに変わり、積める重さは 1,000 kg から 1,500 kg(A軸を傾けないとき)に増えた
- 最大ワーク高さは 1,000 mm から 900 mm に下がり、機械は 550 kg 重く、床面積も少し広くなった
横形マシニングセンタは、主軸(工具を回す軸)が横向きに付いていて、ワークを載せたパレットが動いて削る機械。INH 63 はパレットを前後に傾けるA軸と、水平に回すB軸を持つ5軸機で、ワークの向きを変えながら多くの面を一度に削れる。FD仕様ではこの丸テーブル自体がワークを回し、止めた工具を当てる旋削(旋盤と同じく、回るワークを削る加工)ができる。メーカーは、テーブルを傾けたまま加工できるので切りくずが落ちやすく、加工の自由度も高いとしている。
フランジ・ハウジング・バルブボディのように、丸い面(旋削)と穴・ポケット(フライス)の両方がある大きめの部品で、旋盤とマシニングセンタの間の段取り替え・運搬を減らす狙い。メーカーは工程集約による効率化をうたっているが、同じ部品で旋盤を何台減らせるかなどの数値は出ていない。50番テーパの主軸と最大1,500 kg の積載で、建機・エネルギー向けの重いワークを想定した構成といえる。
まだ発表されていないこと:旋削時のテーブル最高回転速度、旋削用の工具ホルダ・刃物台の構成、価格、発売日・受注開始日、FD仕様の正式な名称の意味は発表されていない
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 旋盤・旋削出典:DMG森精機 JIMTOF2026 特設ページ · DMG森精機 INHシリーズ製品ページ(機械仕様・FD仕様) · JIMTOF2026 出展者詳細(DMG森精機)
DMG森精機 NTX 2500 3rd Generation with GX Flex:ワーク・チャック爪・工具まで替える新ガントリローダ
2025年9月に出た複合加工機 NTX 2500 3rd Generation に、新開発のガントリローダ(機械の上を走る搬送装置)GX Flex を組み合わせて世界初公開した。メーカーは、ワークの搬送に加えてチャック爪の交換と工具交換まで自動化するとしている。GX Flex の仕様・価格・発売日はまだ発表されていない。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 最大加工径(NTX 2500 | 1500) | φ670 mm |
| 最大加工長さ | 1,616 mm(1500)/3,136 mm(3000) |
| 主軸最高回転速度(NTX 2500 | 1500) | 4,000 min⁻¹ |
| ターンミル主軸最高回転速度 | 20,000 min⁻¹(オプション) |
| 工具収納本数 | 38・76・114・194・246 本から選択 |
| ターンミル主軸 compactMASTER の全長 | 350 mm(C6 または HSK-A63) |
| GX Flex の自動化の範囲 | ワーク搬送、チャック爪交換、工具交換 |
- これまでの GXローダは素材の供給から完成品の排出までの量産向けの搬送だったが、GX Flex はチャック爪と工具の交換まで受け持つ
- 爪替え(ワークの形に合わせてチャックの爪を付け替える段取り)まで機械が行うので、ワークの種類が変わっても人が入らずに続けられる構成をねらう
複合加工機は、旋盤(ワークを回して削る機械)にフライス主軸を載せ、旋削と穴あけ・溝加工を1台でこなす機械。NTX は B軸(工具主軸を首振りさせる軸)付きのターンミル主軸を持ち、斜めの穴や曲面も削れる。ガントリローダは機械の上に渡したレールを走るロボットで、扉の上からワークをつかんで出し入れする。GX Flex はこの搬送に加えてチャック爪や工具も運び、段取り替えの作業まで機械側で行う。
多品種少量の旋削品(軸・フランジ・油圧部品など)では、ワークが替わるたびの爪替えと工具の入れ替えが夜間・休日の無人運転を止める原因になりやすい。メーカーは GX Flex でこの段取りまで自動化するとしている。一度に何種類のワーク・何組の爪を扱えるかは未発表なので、自社の品種数に合うかは今後の資料で確かめる必要がある。
まだ発表されていないこと:GX Flex の可搬質量・扱えるワーク寸法・爪と工具のストック数、従来の GX との違いの数値、組み合わせる NTX 2500 の型式(1500/3000)、価格、発売日は発表されていない
関連:旋盤・旋削 · 5軸加工 · サイクルタイム計算出典:DMG森精機 JIMTOF2026 特設ページ · DMG森精機 NTX 2500 3rd Generation 製品ページ · DMG森精機 ニュース(2025-09-03)NTXシリーズ第3世代
松浦機械 MX-850T PC4:φ850mm・最大500kgのワークを旋削もできる5軸複合マシニングセンタ
5軸加工と旋削を1台でこなす「MX-Tシリーズ」の第2弾で、JIMTOF2026で世界初披露。2024年発売の入門機MX-520Tより大きなワークを載せられるようにした。発表は2026年9月3日、販売開始は2027年の予定で、会場の展示機は4枚パレットのPC4付き。
| 主な仕様 | 発表された値 | MX-520T PC7(同社の入門機) |
|---|---|---|
| 最大工作物寸法 | φ850×H450 mm(パレット仕様 φ850×H385 mm) | φ520×H330 mm |
| 工作物許容質量 | 500 kg(パレット仕様 400 kg) | 175 kg |
| 移動量 X/Y/Z | 900/780/650 mm | — |
| 移動量 A/C 軸 | -125〜+30° / 360° | — |
| 旋削時のテーブル(C軸)最高回転数・トルク | 800 min⁻¹・600 N·m(ダイレクトドライブ) | — |
| 主軸(標準) | 12,000 min⁻¹・18.5/22 kW・191 N·m | — |
| 主軸(オプション) | 15,000 min⁻¹(15/30 kW・350 N·m)、20,000 min⁻¹(15/18.5 kW・108 N·m) | — |
| 主軸端 | HSK-T63 | — |
| 工具マガジン(オプション) | 90本/120本 | — |
| パレット(オプション) | PC4(4枚)/PC7(7枚・新開発) | — |
- MX-520Tと比べ、加工できるワークの容積は約3.3倍(パレット仕様は約3.0倍)、許容質量は2.5倍(同約2.3倍)。
- 土台になったMX-850(C軸の早送り40 min⁻¹)と同じストロークのまま、4/5軸テーブルをダイレクトドライブで最高800 min⁻¹・最大600 N·mで回して旋削できるようにした。マシニングモードでもC軸は100 min⁻¹。
- MX-850/MX-850T用にタワーパレットシステムPC7を新開発。従来のPC4と同じ床面積で、パレットを4枚から7枚に増やした。
- 操作OS「MiOS 4」に複合加工向けの作業支援・安全機能を追加。旋削時の飛散防止機能とアンバランスチェック機能を載せた。
ワークを載せたテーブルが2つの役目をこなす。5軸加工のときはテーブルが傾いたり回ったりして、工具をいろいろな向きからワークに当てる。旋削のときはテーブルそのものが旋盤のチャックのように速く回り、主軸に付けたバイト(旋削用の刃物)で外径や内径を削る。テーブルを傾けるA軸(傾斜軸)を使えば、立てた向きだけでなく横向きの旋削もできる。主軸端のHSK-T63は複合加工機向けの工具の付け根の規格で、ドリル・エンドミルとバイトを同じ主軸で使い分けられ、旋削中は主軸のブレーキでバイトがぶれないように固定する。
直径数百mmのフランジ、ハウジング、リング状の部品などで、旋盤で外形を削ったあとマシニングセンタに載せ替えて穴やポケットを加工している工場に向く。載せ替えのたびに出る段取り時間と芯ずれを、1回のチャッキングで済ませて減らすことを、メーカーは工程集約と生産性向上の効果としている。テーブル直下のリフトアップコンベアとPC7の7枚パレットで、中・大型部品の長時間の無人運転もねらう。
まだ発表されていないこと:価格、正式な発売日(「2027年」とのみ)、NC装置の機種、旋削時の精度の数値、PC4・PC7を付けたときの工具本数の上限。
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 旋盤・旋削 · JIMTOF2026 の新製品まとめ出典:松浦機械 ニュースリリース(2026年9月3日、PDF) · JIMTOF2026 出展者詳細(松浦機械製作所)
中村留 RX-50:タレットなし・工具主軸30,000 min⁻¹・最大119本のATC型複合加工機
時計部品・医療部品・ジュエリーなど材料が高い部品を、試し削りを繰り返さず最初の1個から仕上げることを狙ったATC型複合加工機。2026年10月26日に発表し、JIMTOF2026で世界初お披露目。コンセプトは「大切な一個を、確かな一個に。」。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 最大加工径/最大加工長さ | φ350 mm/615 mm |
| 棒材作業能力(L側/R側) | φ65 mm/φ42 mm |
| チャックサイズ(L側/R側) | 6″・8″/5″・6″ |
| 主軸回転速度(L側/R側) | 4,500/6,000 min⁻¹ |
| 主軸電動機(L側/R側) | 15/11 kW/11/7.5 kW |
| 主軸端面間距離 | max. 900 mm/min. 220 mm |
| 工具主軸(NT Smart Cube) | 30,000 min⁻¹・長さ299 mm |
| ATC工具本数 | 60本(オプション最大119本) |
| チップtoチップ時間 | 3.3 s |
| 機械の大きさ | 本体 3,000×2,000 mm(チップタンク・コンベア込み 4,309.2×2,378 mm)、高さ 2,250 mm |
- 刃物台(タレット)を持たず、対向2主軸と独立した工具主軸だけで組んだ。同社のNTRX-300シリーズと同じシンプルな構成。
- 自社開発の小型工具主軸「NT Smart Cube」は長さ299 mmで最高30,000 min⁻¹。
- 2つの主軸を水平なベッドに対して垂直・左右対称に置いたシンメトリー構造で、熱や振動の影響を抑えるとしている。
- 追加マガジンを縦に並べるので、機械本体の大きさを変えずに工具を119本まで増やせる。
対向2主軸は左右に向かい合う2つの主軸で、左でつかんで削ったワークを右に持ち替え、裏側も削る。工具主軸はマシニングセンタの主軸のように刃物を回す軸で、ATC(自動工具交換)でマガジンから刃物を取り替える。タレットを持たず、工具主軸が刃物台の振動や熱から切り離されているため、位置決めの精度を保ちやすいとしている。チップtoチップ時間は、ある刃物が削り終えてから次の刃物が削り始めるまでの時間で、ソフト「クロノカットα」が空走りなどの待ち時間を減らす。
チタンやコバルトクロム、貴金属のように1本の材料代が高い部品で、試し削りや不良で材料を無駄にしたくない少量生産の現場に向く。メーカーは量産効率より、高価なワークを確実に仕上げる精度を優先したとしている。機械の前面から主軸中心まで450 mmに抑え、操作盤を回したりATCマガジンの近くまで動かしたりできるので、段取りの多い小ロット生産での作業のしやすさも配慮されている。
まだ発表されていないこと:価格、発売日、販売目標、Y軸・B軸の有無とストローク、位置決め精度や加工精度の数値、NC装置。
関連:旋盤・旋削 · 熱変位 · サイクルタイムの計算出典:中村留 新製品のお知らせ RX-50(2026年10月26日) · 中村留 RX-50 製品ページ · 中村留 JIMTOF2026 特設ページ · JIMTOF2026 出展者ニュース
村田機械 MVH600:24インチチャック・100kgまでのワークを自動で載せ替える立形CNCターニングセンタ
大きく重いワークの自動化生産向けに、加工室とガントリーローダを組み合わせた立形CNCターニングセンタ。JIMTOF2026で世界初披露し、出展者ニュースでは「最大100kgワークの自動化を実現する」としている。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 形式 | 立形CNCターニングセンタ |
| チャックサイズ | 24 inch |
| ガントリーローダの可搬重量 | 100 kg |
| ローダの動作 | 3軸(前後方向も駆動) |
| 回転工具 | 搭載 |
| 素材・完成品の搬入出 | 前面からフォークリフト、または手押し台車 |
| 安全フェンス | 不要(ローダ用カバーで囲う) |
- 立形の加工室に、村田機械のガントリーローダを組み合わせ、100kgまでの重いワークを人が持たずに載せ替えられるようにした。
- 「フロントアクセス構想」で、素材の搬入と完成品の搬出をフォークリフトで機械の前面から直接できる。通路が狭い工場では手押し台車でもよい。
- ローダはカバーで囲まれ安全フェンスが要らない。3軸ローダでワークを何列にも並べればストック量を増やせる(実際の量はムラテックが検証するとしている)。
立形は主軸が縦向きの旋盤で、ワークを寝かせてチャックに載せるので、重いワークでも自分の重さでチャックに座りやすい。ガントリーローダは、機械の上に門のように渡したレールを走る搬送装置で、つかんだワークをチャックに置き、削り終わったら取り出す。回転工具(刃物台に付けた、自分で回るドリルやエンドミル)があるので、旋削のあとの穴あけやフライス加工も同じ機械で済ませられる。
ブレーキディスクやフランジ、大径のリングなど、人の手で持てない重さのワークをクレーンで1個ずつ載せ替えている工場に向く。メーカーは、大型重量ワークの自動化生産で作業者の負担を軽くすることを狙いとしている。フォークリフトでまとめて素材を置けるため、夜間の無人運転につなげやすい作りになっている。
まだ発表されていないこと:最大加工径・最大加工長、主軸回転数・出力、機械の寸法と質量、ストックできるワークの数、NC装置、価格、発売日(詳しい仕様はカタログのダウンロード〈申し込み制〉にある可能性があるが未確認)。
関連:旋盤・旋削 · メーカー一覧 · JIMTOF2026 の新製品まとめ出典:JIMTOF2026 出展者ニュース(村田機械、2026年10月20日) · 村田機械 MVH600 製品ページ · 村田機械 JIMTOF2026 出展案内
牧野 a630iT:□630 mm パレット・50番主軸の5軸横形MC、新制御 Professional 7 を載せて国内初出展
a630iT は □630 mm パレットと50番主軸を備えた5軸制御横形マシニングセンタ。トラニオンテーブルで Φ1,000×800 mm・最大1,000 kg のワークに対応し、制御装置 Professional 7、136本の工具マガジン、2段式チップコンベヤを標準装備する。JIMTOF2026 が国内初出展。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| パレット作業面 | 630 × 630 mm |
| 移動量 X / Y / Z | 1,000 / 1,000 / 1,050 mm |
| A 軸(傾斜) | 240°(−195°〜+45°)、歯車駆動 |
| B 軸(回転) | 360°、ダイレクトドライブ |
| 主軸回転速度 | 20〜10,000 min⁻¹(標準)。米国サイトでは 8,000/15,000 min⁻¹ の選択肢も記載 |
| 主軸端 | BT50(特別仕様 HSK-A100) |
| 早送り速度 | 60,000 mm/min(X・Y・Z)、A 軸 7,200°/min、B 軸 18,000°/min |
| 最大ワーク寸法・積載質量 | Φ1,000 × 800 mm/1,000 kg |
| 工具収納本数 | 136 本(標準) |
| 工具最大径・長さ・質量 | Φ102/356 mm(隣接あり/なし)・690 mm・35 kg |
- 国内初出展。米国 Makino は、横形MC「nx シリーズ」の流れをくむ5軸機で、一体型の「B over A」トラニオン(傾く A 軸の上に回る B 軸を載せる形)としている
- 米国 Makino によると、FANUC ベースの新制御「Pro7(Professional 7)」を最初に載せた機種。24インチ縦2画面で、NC プログラムを解析して加工終了時刻や工具の使用状況を予測する
- A 軸の傾斜範囲が −195°〜+45° と広く、負角(工具から見て裏側に回り込んだ面)の加工ができる
- 136本の工具マガジン、マガジン内のカメラで工具の折損をすぐ見つける「Vision B.T.S.」、上下2段の2段式チップコンベヤを標準にした
横形マシニングセンタは主軸が横向きの機械で、切りくずが下に落ちやすい。a630iT はテーブル側に2つの回転軸を持ち、A 軸(ワークを前後に傾ける軸)は歯車で、B 軸(ワークを回す軸)はモータで直接回すダイレクトドライブで動かす。A 軸を −195° まで傾けられるので、ワークを付け替えずに多くの面や斜めの穴を1回の段取りで削れる。50番主軸は太くて重い工具を保持できる大きな主軸で、強い切削に向く。
Φ1,000 mm・1 t 級までの大きく複雑な部品を、段取り替えを減らして削りたい工場向け。メーカーは、スラントコラム構造と50番主軸で難削材や複雑形状を高能率に加工できるとしている。パレットの油空圧供給(特別仕様)や各種自動化システムへの接続にも対応するとしている。
まだ発表されていないこと:国内での発売日・価格、主軸の出力・トルク(日本語の公式ページに記載なし)。
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 航空機部品の加工に入るには出典:牧野フライス製作所 a630iT 製品ページ · Makino(米国)a630iT 製品ページ · 牧野フライス製作所 JIMTOF2026 出展案内 · JIMTOF2026 出展者詳細(牧野フライス製作所)
ファナック「フィジカルAI CNC」――知的作業を安全に自動化するとうたう CNC
ファナックは南2ホールの小間で「知的作業を安全に自動化する」フィジカルAI CNC を出展した。米国法人は2026年9月の IMTS 2026 の発表で、AI による最適な工具経路の生成、使う人の指示にもとづくプログラム生成、デジタルツインを使った加工改善の自動化、故障からの自律復旧のデモを挙げていた。発売時期や対応する CNC の機種は発表されていない。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 出展案内での説明 | 知的作業を安全に自動化する |
| AI 機能 1(IMTS 2026 で発表) | AI による最適な工具経路の生成 |
| AI 機能 2 | 使う人の指示にもとづくプログラム生成 |
| AI 機能 3 | デジタルツインによる加工改善の自動化 |
| デモ | 故障からの自律復旧 |
| 関連ソフト(IMTS 2026 で列挙) | CNC Reflection Studio、CNC Guide 2、加工面推定、Tool Path Optimizer、Smart Digital Twin Manager |
- ファナックが2022年に出した「AI熱変位補正」「AIサーボチューニング」は補正値や調整を受け持つ機能だった。今回は工具経路やプログラムづくりなど、人が考えて決めていた作業を AI の対象にしている(IMTS 2026 の発表)。
- 同じ小間で、生成AIでロボットを動かすなど、オープンプラットフォームを使ったフィジカルAI のロボットへの応用例もあわせて見せる。ロボットで進めてきたフィジカルAI を CNC 側にも広げた形。
- 米国では2026年9月の IMTS 2026 で、FANUC America が CNC による AI 加工として先に発表している。JIMTOF2026 では「フィジカルAI CNC」の名前で出展した。
フィジカルAI は、文章や画像を扱う AI を、ロボットや工作機械のように現実に動く機械の制御に結び付ける考え方。CNC(工作機械を数値で動かす制御装置)に組み込むと、AI が工具の通り道(工具経路)を考えたり、作業者の言葉による指示から加工プログラムを作ったりできる。デジタルツイン(実機をコンピュータの中にそっくり再現した模型)で先に試してから実機に流すので、干渉や加工の不具合を前もって確かめられる。IMTS 2026 では、トラブルで止まった機械が自分で状況を見て復旧するデモも予告された。
多品種少量の部品工場では、プログラム作成と条件出しに熟練者の時間が取られ、夜間に止まった機械が朝まで動かないことも多い。メーカーは知的作業を安全に自動化するとしており、プログラムづくりの負担や停止時間を減らす方向を示している。実際にどこまで任せられるかは、会場のデモと今後の仕様の発表で確かめる必要がある。
まだ発表されていないこと:発売時期、価格、対応する CNC の機種(Series 500i-A/100i-A のどれで使えるか)、オプションかソフト単体かといった提供形態は発表されていない。
関連:NC・CNC の基礎 · CAD/CAM · JIMTOF2026 の見どころ出典:JIMTOF2026 出展者詳細(ファナック) · FANUC America プレスリリース(IMTS 2026、2026年9月3日)
ファナック CNC「Series 500i-A」と新しい型番「Series 100i-A」、αi-D サーボ
ファナックは最新の CNC Series 500i-A と、新しい型番の Series 100i-A、αi-D シリーズサーボを並べた。500i-A とαi-D は2024年1月に発表された世代。100i-A は出展案内に名前が載っただけで、仕様はまだ公式サイトに出ていない。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 500i-A の処理性能 | 従来比 2.7 倍(CNC ソフトの完全並列処理) |
| 最大系統数(501i-A/501iS-A) | 15 系統 |
| 最大総制御軸数(501i-A/501iS-A) | 96 軸(送り軸 72、主軸 24) |
| 最大同時制御軸数 | 24 軸(501iS-A)、5 軸(502iS-A) |
| 機能安全 | IEC 61508/ISO 13849-1 カテゴリ4、SIL3、PLe |
| αi-D サーボ系の損失 | 当社従来比 約 10% 低減 |
| αi-D サーボアンプの幅 | 最大 30% 小型化 |
| αi-D サーボモータの保護等級 | IP67(標準) |
| Series 100i-A | 仕様は未発表 |
- Series 100i-A は JIMTOF2026 の出展案内で初めて名前が出た型番。2026年10月26日時点で、ファナックの CNC 製品一覧には 500i-A は載っているが 100i-A はまだ無い。
- 500i-A は、加工の計算を受け持つ制御エンジンと画面表示用の UI エンジンを分けた「デュアルエンジン」構成で、ファナックの CNC では初めて。処理性能は従来比 2.7 倍としている。
- αi-D は、サーボ系全体の損失を約10%、大型サーボモータの電力損失を30%減らし、アンプの幅を最大30%小さくした(いずれも当社従来比)。
- ファナックは2026年8月、最新 CNC の5軸機能に合わせた工作機械とポストプロセッサ(CAM の出力を機械ごとの NC プログラムに直すソフト)に適合ロゴを付ける「5軸インテグレーテッドイニシアティブ」を始めている。
CNC は工作機械の頭脳で、プログラムを読んで各軸のモータに「どこへ、どの速さで動くか」を指令する。500i-A は加工の計算と画面の表示を別々のエンジンで処理するので、画面を操作しても軸の制御が遅れにくい。系統(1台の CNC で同時に別々のプログラムを走らせる単位)を最大15、軸を最大96まで扱えるため、複合加工機(旋削とフライス削りを1台でこなす機械)や多軸の専用機にも使える。αi-D はモータとアンプ(モータに電流を送る装置)の新しい世代で、通信を速くして形状誤差や反転時の位置のずれを約半分にした例が示されている。
5軸加工機や複合加工機を作る機械メーカーと、それを使う部品工場の土台になる制御装置。航空機部品や医療部品のような同時5軸加工では、CNC の計算能力、5軸ソフト、CAM 側のポストプロセッサがそろわないと性能が出にくい。メーカーは αi-D との組み合わせで、サーボ制御の高速・高精度化とエネルギーコストの削減を図るとしている。100i-A がどの機械・価格帯向けなのかは発表待ち。
まだ発表されていないこと:Series 100i-A の仕様・位置づけ・発売時期・価格。500i-A と αi-D の価格。
関連:NC・CNC の基礎 · 5軸加工 · マシニングセンタ出典:JIMTOF2026 出展者詳細(ファナック) · ファナック FANUC Series 500i-A 製品ページ · ファナック FA新商品 Series 500i-A(2024年1月) · ファナック FA新商品 αi-D シリーズサーボ(2024年1月)
TAKISAWA TEX-2500S GR:ホブ・スカイビング・ギヤミーリングまで1台でこなす複合加工機
対向2主軸とB軸付き工具主軸をもつミドルクラス複合加工機TEX-2500Sに、歯車加工用の「GR仕様」を加えたもの。GR仕様はJIMTOF2026での発表で、JIMTOF公式の出展者情報では「世界初出展」としている。ベースのTEX-2500Sは2026年6月に本格販売を始めた。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| チャックサイズ | 10+10 inch(対向2主軸) |
| 最大加工径/最大加工長 | φ400 mm/1,100 mm |
| 棒材加工径(左主軸) | φ80 mm |
| 主軸最高回転数(左/右) | 4,000/4,000 min⁻¹(22/15 kW) |
| 工具主軸 | 12,000 min⁻¹・22/15 kW・CAPTO C6 |
| B軸旋回範囲 | 240°(±120°) |
| ATC工具収納本数 | 30本(オプション60本) |
| GR仕様の歯車加工 | ホブ、スカイビング、ギヤミーリング |
| フロアスペース(幅×奥行×高さ) | 5,505×3,220×2,552 mm |
| 機械質量 | 12,000 kg |
- 今回発表のGR仕様で、旋削のあとホブ・スカイビング・ギヤミーリングによる歯車加工までをワンチャッキングで終えられるようにした。
- TAKISAWAの従来機と比べて設置面積は約30%小さく、工具主軸は15%短く、工具交換時間は14%短い(工具主軸を旋回させずに交換できるマガジン配置)。
- ベースのTEX-2500SはEMO 2025で初披露。GR仕様付きの展示を、JIMTOF公式の出展者情報は「世界初出展」、ニデックの特設ページは「国内展示会初披露」と書いている。
左右に向かい合う2つの主軸(対向2主軸)でワークを持ち替えながら両端を削り、工具主軸はATC(自動工具交換)で刃物を替えてB軸(工具主軸の首振り)で角度を変える。ホブ加工は、ねじのような形の刃物(ホブ)とワークを決まった比率で同時に回して歯を少しずつ削り出す方法。スカイビングは、斜めに傾けた歯車形の刃物とワークを高速で同期回転させて歯溝を削り取る方法で、内歯車も削れる。ギヤミーリングはエンドミルなどで歯溝を1つずつ削る方法で、どれも工具主軸とワーク主軸の回転をぴったり合わせる制御がかなめになる。
EVやロボット向けの歯車付きシャフトや小物の歯車など、旋盤で削ったあとホブ盤へ運んで歯を切っている部品で、運搬と段取り替えの手間を減らせる。メーカーは、EV化やロボット市場で需要が高まる高精度なギア加工を旋削からワンチャッキングで完結させるとしている。多品種少量で専用の歯切り盤を置くほど数が出ない工場が主な相手になりそうだが、専用機と比べた精度や速さは公表されていない。
まだ発表されていないこと:GR仕様で削れるモジュールの範囲・最大歯車径・精度等級、加工例のワーク、GR仕様の価格と発売時期、NC装置の機種。
関連:歯車 · スカイビングの読みもの · 旋盤・旋削 · EV部品の加工出典:JIMTOF2026 出展者詳細(TAKISAWA) · ニデック 工作機械 JIMTOF2026 特設ページ · TEX-2500S 本格販売開始のお知らせ(2026年6月29日、PDF) · TAKISAWA TEX-2500S 製品ページ(英語)
スター精密 SB-12RⅡ:φ13mmのスイス型自動旋盤、サブ主軸で105mmまでつかめるように
累計3万台を超えるSBシリーズの小径モデルSB-12R type Gの後継で、2026年9月7日に発表。医療機器・コネクタ・ヒューマノイドロボット関連の小径精密部品向けで、JIMTOF2026で国内初披露。販売は2027年春以降に国内外で順次始める。
| 主な仕様 | 発表された値 | SB-12R type G(従来機) |
|---|---|---|
| 最大加工径 | φ13 mm | — |
| 主軸台最大ストローク | 205 mm(ガイドブッシュ仕様)/材料径×2.5、最大30 mm(ノンガイドブッシュ仕様) | — |
| メイン主軸 | 15,000 min⁻¹・2.2/3.7 kW | — |
| サブ主軸 | 12,000 min⁻¹・1.5/2.2 kW(モーター出力は従来機の約3倍) | — |
| サブ主軸で把持できる部品長さ | 105 mm | 80 mm |
| クロス回転工具 | 8,000/12,000 min⁻¹・1.2 kW | — |
| 背面回転工具 | 8,000 min⁻¹・1.0 kW | 0.75 kW |
| スレッドワーリングユニット高速型(オプション・開発中) | 最高5,000 min⁻¹ | — |
| 機械寸法(幅×奥行×高さ) | 2,070×1,095×1,775 mm(奥行は従来機比約10%減) | — |
- 背面加工を強化:サブ主軸モーターの出力は従来機の約3倍、背面回転工具モーターは0.75 kWから1.0 kWへ。サブ主軸で把持できる部品長さは80 mmから105 mmに。
- 正面加工用刃物台の回転工具の最高回転数を引き上げた(数値は未公表)。SBシリーズで初めて斜め穴加工ユニット(オプション)を用意。
- 機械の奥行きは従来機より約10%短い。ガイドブッシュとの間隔が60 mmの新しいスリーブホルダーを、従来の76 mmに加えて選べる。
スイス型自動旋盤は、主軸台が材料の棒をつかんで前後に動き、ガイドブッシュ(材料の振れ止めになる筒)のすぐそばに置いた刃物で削る旋盤。刃物が常に支えの近くで削るので、細く長い部品でもたわみにくい。短い部品ではガイドブッシュを外したノンガイドブッシュ仕様に切り換え、捨てる残材を約1/3にできる。正面の刃物台は斜めに置いたすべり面(スラント型すべり案内面)で支えて剛性を上げ、スレッドワーリングは刃を何枚も付けたリングを高速で回してねじを削る方法。
医療機器の小さなねじやピン、コネクタのピン、ヒューマノイドロボット関連の細い軸など、φ13 mm以下の部品を量産する工場に向く。突っ切ったあと反対側を削る背面加工が長い部品では、サブ主軸と背面回転工具の強化がサイクルタイムに効くとメーカーはしている。斜め穴ユニットで、これまで別工程にしていた傾いた穴を機内で加工できる可能性がある。
まだ発表されていないこと:価格、正確な発売日(2027年春以降とのみ)、NC装置、制御軸数と工具本数、正面回転工具の最高回転数の値。同時に新製品として出す SX-38R type B の仕様は公式資料で確かめられなかった。
関連:旋盤・旋削 · コレット · サイクルタイムの計算出典:スター精密「スイス型自動旋盤 SB-12RⅡ を発売」(2026年9月7日) · スター精密 SB-12RII 英語版リリース · スター精密 JIMTOF2026 特設ページ
DMG森精機 AMR 1000・AMR 2000:切りくずバケット・パレットと工具を運ぶ自律走行ロボットを日本初公開
床を自分で判断して走る自律走行ロボット(AMR)2台を日本で初めて展示した。AMR 1000 は切りくずバケットやパレットを運び、AMR 2000 は工具マガジンとロボットを載せて工具の搬送と交換を全自動で行う。日本での価格・発売日は発表されていない。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| AMR 1000 最大可搬質量 | 1,000 kg |
| AMR 1000 本体寸法(長さ×幅×高さ) | 1,070 × 770 × 480 mm |
| AMR 1000 最高速度/連続走行時間 | 6 km/h/8 h(充電 0→100% は 2 h) |
| AMR 1000 走行方式・充電 | 全方向走行(旋回半径 0 m)、非接触(誘導)充電、最大勾配 7% |
| AMR 1000 対応パレット | 800 × 600 〜 1,100 × 1,100 mm、または 1,200 × 800 mm |
| AMR 1000 通信規格 | VDA 5050 |
| AMR 2000(工具搬送)最大工具本数 | 24 本 |
| AMR 2000(工具搬送)最大工具質量 | 30 kg(搬送質量 720 kg = 24 本 × 30 kg) |
- AMR 1000 は日本初公開。床に誘導線を引く従来の無人搬送車(AGV)と違い、レーザで周りを見て自分で道を決める
- パレットや素材だけでなく切りくずバケットも運べるので、機械の横で満杯になった切りくず箱を人が台車で運ぶ作業を置き換えられる
- AMR 2000 は工具マガジンとロボットを載せ、中央の工具庫と機械の間で工具を運ぶだけでなく交換まで行う
AMR(自律走行搬送ロボット)は、レーザセンサで周りの壁や機械をとらえて自分の位置を知り、人や障害物をよけながら目的地へ走る台車。AMR 1000 は車輪の向きを自由に変えられる全方向走行で、その場で回転もできるため狭い通路でも動ける。上下に動く昇降軸でパレットや切りくずバケットを持ち上げて運ぶ。充電は床側の装置から電線をつながずに行う誘導方式。運ぶ指示は上位のコンピュータから自動で受け取れる。
加工が自動化されても、切りくずの片付け・素材の補充・工具の入れ替えに人が残っていると無人運転の時間は延びない。メーカーは、AMR 1000 を人と機械が協働する現場向け、AMR 2000 を工具の全自動搬送・交換向けとしている。切りくずの量が多いアルミや鋼の量産ラインや、工具本数の多い多品種の工場で、夜間に止まる原因を減らす選択肢になる。
まだ発表されていないこと:日本での価格・発売日、日本仕様の数値(上の仕様は DMG MORI のグローバル製品ページの値)、切りくずバケットの容量、AMR 2000 が対応する工具ホルダの種類と機械の機種は発表されていない
関連:クーラント・切りくずの管理 · ツーリング · メーカー一覧出典:DMG森精機 JIMTOF2026 特設ページ · DMG MORI AMR 1000 製品ページ(英語) · DMG MORI 工具搬送(AMR 2000)製品ページ(英語)
DMG森精機 DMC 65 monoBLOCK 2nd Generation with MATRIS WPH 210:ワークとパレットを1台で運ぶ自動化
5軸加工機 DMC 65 monoBLOCK 2nd Generation に、ワークとパレットの両方を扱う搬送システム MATRIS WPH 210 をつないだセルを日本初公開した。メーカーは変種変量生産(品種も量も変わる生産)に向くとしている。ブースでは同時5軸加工と機内計測の実演にも使う。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| MATRIS WPH 210 最大搬送パレット質量 | 150 kg |
| MATRIS WPH 210 最大搬送ワーク質量 | 20 kg |
| MATRIS WPH 210 治具とパレットの最大数 | 12〜38 |
| 加工機 | 5軸加工機 DMC 65 monoBLOCK 2nd Generation(monoBLOCK 構造・回転傾斜テーブル) |
- MATRIS WPH は1台の自動化システムでワーク(ロボットでつかむ)とパレット(治具ごと運ぶ)の両方を扱う。今回はその大きい型式 WPH 210 を日本で初めて展示した
- 小さい型式 WPH 70(パレット 45 kg・ワーク 10 kg・最大12)に比べ、WPH 210 はパレット 150 kg・ワーク 20 kg・最大38まで扱える
小さな部品はロボットが1個ずつつかんで機械に入れ、形が複雑で治具が要る部品は治具ごとパレットに載せて運ぶ。MATRIS WPH は、この2つのやり方を1台の装置でこなし、高さを変えられる可動棚に大きさの違う治具を並べて置ける。段取りステーション(人がワークや治具を付け外しする場所)は作業しやすい形にしてあり、操作も簡単にしたとメーカーはしている。DMC 65 monoBLOCK は一体構造(monoBLOCK)のフレームに回転傾斜テーブル(ワークを回し、傾ける台)を載せた5軸加工機。
ロット数個〜数十個の部品が次々に替わる受託加工や試作の工場では、ワーク用ロボットとパレットチェンジャを別々に入れると場所も費用もかさむ。メーカーは、1台で両方を扱えるので変種変量生産に柔軟に対応できるとしている。重い治具付きワークは150 kg まで、ロボットでつかむワークは20 kg までという上限を、自社の部品と比べて検討する必要がある。
まだ発表されていないこと:DMC 65 monoBLOCK 2nd Generation の仕様(ストローク・主軸・テーブル)、展示セルの構成(棚数・ロボットの型式)、ワーク寸法の上限、価格、日本での発売日は発表されていない。WPH の数値は組み合わせる機械によって変わるとメーカーは注記している
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 測定・ゲージ出典:DMG森精機 JIMTOF2026 特設ページ · DMG森精機 MATRIS WPH 製品ページ · JIMTOF2026 出展者詳細(DMG森精機)
レニショー RUP60:工作機械の中で肉厚を測る超音波プローブを国内初披露
英国のレニショーが、工作機械に載せて金属の厚さを超音波で測るプローブ RUP60 を国内で初めて披露。2026年7月に発表し、IMTS 2026(シカゴ)と AMB 2026(シュツットガルト)で初公開した。同社は自社初のオンマシン超音波厚さ計測プローブとしている。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 測れる厚さ | 0.7〜30 mm(金属) |
| 精度 | 10 μm より良い |
| 繰り返し性 | 2 μm |
| 1点の測定時間 | 2 秒 |
| スタイラス | 1本ですべての厚さを測る |
| 通信 | QE 無線プロトコル、新しい受信機 RMM-QE |
| 対象の機械 | 3軸・5軸の CNC 工作機械 |
| ソフト | Inspection Plus、Set and Inspect、Renishaw Central と連携 |
| 校正 | 同じ材料の校正片、または校正点の厚さが分かっているワークそのもの |
- レニショーの説明では同社初の、工作機械用のオンマシン超音波厚さ計測プローブ。同社の超音波プローブ RUP1 は三次元測定機の REVO システム用だった。
- カップリング液(超音波を部品に伝えるための液)があってもなくても安定して測れるとしている。
- 新しいインターフェース USI(Universal Sensor Interface)で、RUP60 とほかの QE プローブをまとめて扱える。
- JIMTOF2026 では、工作機械用多目的プローブ RMP400S とあわせて国内初披露。
超音波(耳に聞こえない高い音)を部品の表面から当て、反対側の面で跳ね返って戻ってくるまでの時間から厚さを計算する。そのため片側からしか触れられない部品でも肉厚が分かる。プローブは工具と同じように主軸に付け、測った値を無線で NC に送る。削る→測る→追い込んで削る(cut-measure-cut)を、部品を機械から下ろさずに続けられる。
航空機の構造部品や大型の薄肉部品のように片側からしか届かない大物は、これまで機械から下ろして測定機へ運ぶか、手作業の厚さ計で測ることが多かった。手作業は時間と場所を取り、当てる位置やカップリングの不足で値がばらつくとレニショーは指摘している。メーカーは、機上で自動で測ることで、作業者の関与を減らし、特別な訓練なしで検査できるとしている。
まだ発表されていないこと:日本での価格・発売時期、対応する NC、測れない材料(鋳鉄などが対象外かどうか)、必要な機械側の条件。
関連:測定と計測器 · 測定誤差の読みもの · 航空宇宙部品への参入 · 5軸加工出典:Renishaw ニュースリリース:RUP60(英語) · Renishaw RUP1(REVO 用超音波プローブ、英語) · JIMTOF2026 出展者詳細:レニショー
ジェイテクト LC2000:レーザクラッドで皮膜を付け、そのまま仕上げ研削まで行う複合研削盤
円筒研削盤にレーザクラッド装置を一体にした LC2000 を2026年8月25日に発表し、JIMTOF 初日の10月26日に販売を始めた。ロール・シャフト・ロッドの表面処理から仕上げ研削までを1台・ワンチャックで行い、六価クロムを使う硬質クロムめっきの代わりをねらう。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| センタ間距離 | 2,000 mm |
| 研削直径 | φ0〜φ300 mm |
| テーブル上振り | φ320 mm(オプション φ400 mm) |
| センタ間負荷重量 | 150 kg |
| レーザ | ダイオードレーザ 最大出力 5,000 W(機械全体はレーザ製品クラス1) |
| トーチ | スイベル方式、旋回角度 0±45°、粉末集束距離 25〜30 mm |
| 皮膜の厚さ | 最大 2 mm 程度 |
| といし軸/制御装置 | 流体軸受 STAT BEARING®/TOYOPUC®-GC70(操作盤 TOYOPUC®-Touch) |
| 最小設定単位 | φ0.0001 mm |
- これまでは外注の硬質クロムめっき(数週間〜数カ月)→ 戻ってから研削、だった工程を1台にまとめた。メーカーは外注めっき工程に比べて段取り 50% 減、工程コスト 90% 減、リードタイム 90% 減としている(ワーク・条件で変わる)
- 六価クロム(労働安全衛生法の特定化学物質で、各国で規制が強まっている)を使わずに耐食・耐摩耗の皮膜を作れる
- 傷・摩耗・寸法不足の部品を肉盛りして削り直す補修・再生にも使える
レーザクラッドは、レーザでワークの表面をわずかに溶かし、そこへ金属の粉を吹き付けて溶かし込み、新しい金属の層(皮膜)を盛る技術。LC2000 は実績のある円筒研削盤 G3 をもとに、このレーザ装置を機械の横にまとめて載せた。ワークをセンタで支えたまま、まず皮膜を盛り、次にといしで所定の寸法・面粗さまで研削するので、付け替えによる芯ずれが起きにくい。粉は市販の金属粉末を使え、顧客と一緒に粉末を開発することにも対応するとメーカーはしている。
製紙・製鉄・金属圧延・フィルム・ゴム/タイヤ・印刷・繊維・ガラス・セラミックスの工場で使う高精度ロールや、油圧シリンダのロッド・シャフトが主な対象。めっき業者の減少で外注の待ち時間が長くなっている現場や、六価クロムの規制に対応したい現場に効く可能性がある。メーカーは、めっきより膜厚と密着のばらつきが小さく、仕上げの歩留まりが上がるとしている。
まだ発表されていないこと:価格、販売目標、使える粉末材料の種類と皮膜の硬さ、1本あたりの施工時間、といし外径・周速は発表されていない
関連:研削加工 · 材料 · 保全出典:ジェイテクト ニュース(2026-08-25)LC2000 を開発 · ジェイテクト LC2000 製品ページ(仕様) · ジェイテクト ニュース(2026-09-28)JIMTOF2026 に出展
ジェイテクト G5 Series(展示機 G5P250G):センタ間 4,000 mm・1,500 kg の大型CNC円筒研削盤
小型の G1・中型の G3 に続く大型CNC円筒研削盤 G5 Series を2026年8月25日に発表し、10月26日に販売を始めた。JIMTOF では G5P250G を展示。熟練者が行っていた径の測定や振れ止めの調整を自動化する2種類のパッケージを用意した。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| センタ間距離 | 1,000/1,600/2,500/3,200/4,000 mm |
| 研削直径 | φ0〜φ550 mm |
| テーブル上振り | φ560 mm |
| センタ間負荷重量 | 500 kg(オプション 1,000/1,500 kg) |
| といし外径 | φ610 mm(オプション φ760 mm) |
| といし周速度 | 33 m/s(オプション 45 m/s) |
| といし軸電動機 | 11 kW(オプション 15 kW) |
| 正味重量 | 8,000/10,000/12,000/14,000/17,000 kg(センタ間距離による) |
- 2022年の G1(小型)・G3(中型)に続く大型機。センタ間 4,000 mm・負荷 1,500 kg までの長尺・重量ワークを受け持つ(G1・G3 との数値の比較は発表に無い)
- A パッケージはレスト(振れ止め)の調整・測定・形状補正を自動化し、多段形状の測定にも対応。B パッケージは加工中に径をリアルタイムで測って補正し、ワークのたわみにレストが自動で追従する
- メーカーは B パッケージで作業時間を最大 35% 減らせるとしている
円筒研削盤は、両端をセンタ(とがった支え)で支えたワークを回し、高速で回るといし(砥石の車)を当てて外径を μm 単位で仕上げる機械。長くて重いワークは自重や研削の力で中央がたわむため、レスト(振れ止め)という支えを途中に当てるが、その当て具合の調整はこれまで熟練者の勘に頼っていた。G5 はこの調整と径の測定を機械が行い、測った値を次の研削にすぐ反映する。といし軸には油の膜で浮かせて支える流体軸受 STAT BEARING® を使い、送りの案内面にはきさげ(手作業で面を削って平らにする仕上げ)を施している。
鉄鋼・電池・製紙のロールや、工作機械・建設機械・産業機械の長尺シャフトを研削する工場が対象。こうした大物は1本の研削に時間がかかり、レスト調整や測定のたびに作業者が機械に付きっきりになるのが悩みになりやすい。メーカーは、自動化パッケージで熟練加工を再現し、作業者の張り付きを減らせるとしている。ただし自動化パッケージを付けると最大径・最大積載に制限が出る場合があると注記している。
まだ発表されていないこと:型番 G5P250G の各記号の意味(ページに説明なし)、展示機のセンタ間距離、主軸台回転数、NC装置の型式、価格、販売目標は発表されていない
関連:研削加工 · 測定・ゲージ · 熱変位対策出典:ジェイテクト ニュース(2026-08-25)G5 Series を開発 · ジェイテクト G5 Series 製品ページ(機械仕様) · ジェイテクト JIMTOF2026 特設ページ
三菱電機 形彫放電加工機「SV12P」――新制御で形状精度と加工時間を改善
三菱電機は高精度形彫放電加工機 SV-P シリーズの SV12P を、新しい制御で形状精度を上げ、加工時間を短くした機械として出展した。あわせて、加工機の自動化運用を支える新開発のスケジューラを提案する。新制御の中身と改善の数値は出展案内には書かれていない。
- 出展案内では「新制御により形状精度向上と加工時間の短縮を実現」としている。製品ページに載る既存の SV-P は Maisart の6つの制御を持つが、今回の新制御がどれをどう変えたかは公表されていない。
- 形彫りとワイヤの放電加工機の自動化運用を支える、新開発のスケジューラをあわせて提案する。
形彫放電加工は、作りたい形を反転させた電極(銅やグラファイト)をワークに近づけ、火花で少しずつ溶かして形を写し取る加工。電極とワークのすき間(極間)を一定に保つことと、削りくずがたまったら電極を跳ね上げて(ジャンプ)加工液を入れ替えることが、精度と速さを左右する。SV-P はこのすき間やジャンプを AI(Maisart)でリアルタイムに調整し、独自の「サーマルバスター」で温度の変化による機械の伸び縮みを抑えている。
細く深いリブを持つ樹脂金型、鍛造金型、半導体パッケージ金型のように、電極の形を正確に写す必要がある型で、形状のだれと加工時間が課題になる。メーカーは新制御で形状精度向上と加工時間短縮を実現したとしているが、改善の幅は会場で確かめる必要がある。
まだ発表されていないこと:新制御の名前としくみ、従来比の改善率、既存機への適用の可否、価格、新スケジューラの詳細。
関連:加工法の基礎 · 半導体分野への参入 · JIMTOF2026 の見どころ出典:三菱電機 JIMTOF2026 出展案内 · JIMTOF2026 出展者詳細(三菱電機) · 三菱電機 SV12P 製品ページ · 三菱電機 SV-P シリーズ
三菱電機 ワイヤ放電加工機「MG12R」――AI 制御を超硬・銅・アルミへ広げ、新スケジューラーを搭載
三菱電機は、2025年7月に発売したワイヤ放電加工機 MG シリーズのうち、上位の MG-R シリーズの小形機 MG12R を出展した。AI 技術「Maisart」の制御を使える材料を広げ、旧機種のプログラムを変換する「1 Push Technology」と新スケジューラーを載せた。JIMTOF では加工機の自動化運用を支える新開発のスケジューラとあわせて提案する。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 軸移動量 X×Y×Z | 400×300×220 mm(XY シャフトリニアモータ駆動) |
| 軸移動量 U×V | ±60×±60 mm |
| 工作物最大寸法(幅×奥×高) | 810×700×215 mm |
| 工作物許容質量 | 500 kg |
| テーブル寸法(幅×奥) | 640×540 mm |
| ワイヤ電極径(標準) | φ0.10〜0.30 mm |
| 機械本体質量 | 2,700 kg(加工液タンク含む) |
| 消費電力 | 最大 30% 削減(当社指定条件) |
| 嵌合加工の事例(技報) | 嵌合クリアランス 3 μm |
- Maisart ノズル離れ制御とコーナ制御は、従来はおもに鋼材に使われていた。MG シリーズでは超硬合金・銅・アルミニウムにも広げた(三菱電機技報)。
- 「1 Push Technology」は、加工回数や材質を選ぶだけで、従来機(MP シリーズの D-CUBES 用、FA-S 用)の NC プログラムを MG 用に自動変換する。
- 新スケジューラーは、1つの画面で複数の加工の順序や開始位置を設定でき、連続加工のための専用プログラムを作らなくてよい。
- 新クイックリトライ機構などで、従来機より少ないメンテナンスで自動結線の性能を保つ。消費電力の約7割を占めるポンプを機械の状態に合わせて制御し、全体で最大30%減らす。
ワイヤ放電加工は、細い金属線(ワイヤ)とワークの間に小さな火花を連続して飛ばし、糸のこのように金属を溶かして切る加工。ワイヤを支えるノズルがワークから離れる段付きの形や、細かい角(コーナー)では放電が乱れやすく、熟練者が条件を調整してきた。Maisart は放電の状態を検出し、速度や電気エネルギーを自動で最適化する三菱電機の AI 制御で、MG ではこれを使える材料を増やした。ワイヤが通りにくいときは、バーが前後に動いて人の挿入動作をまねる機構で通し直す。
プレス金型のパンチ・ダイや超硬の精密部品を切る金型工場で、条件出しを熟練者に頼らず回したいとき、夜間も止めずに連続加工したいときを想定した機械。三菱電機は技報で、複数の材料のノズル離れ加工で寸法精度 ±3 μm 以下、嵌合加工でクリアランス 3 μm の加工事例を示している。電力の多くを使うポンプの省エネは、24時間運転の工場ほど影響が大きい。
まだ発表されていないこと:価格(製品ページの標準価格は「-」)。JIMTOF で提案する新開発スケジューラの画面や機能の詳細。
関連:加工法の基礎 · 加工トラブル · JIMTOF2026 の見どころ出典:三菱電機 JIMTOF2026 出展案内 · JIMTOF2026 出展者詳細(三菱電機) · 三菱電機 MG12R 仕様 · 三菱電機技報 Vol.100 No.4「新型ワイヤ放電加工機 MG シリーズ」
西部電機 ワイヤ放電加工機「MM75UP」「M35LP」――ピッチ精度 ±1.0 μm と、QR コードで扱う新スケジューラー
西部電機は、ピッチ加工精度 ±1.0 μm をうたう大ストロークの高精度ワイヤ放電加工機 MM75UP と、従来機よりストロークを広げた超精密ワイヤ放電加工機 M35LP(油仕様)を出展した。M35LP には、図面番号やプログラムを QR コードにして扱う新開発のスケジューラーを載せた。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| MM75UP ピッチ加工精度 | ±1.0 μm |
| M35LP X 軸ストローク | 350 mm |
| M35LP Y 軸ストローク | 300 mm |
| M35LP Z 軸ストローク | 170 mm |
| M35LP 加工液 | 油 |
- M35LP は従来機よりストロークを X350・Y300・Z170 mm に広げ、大きめの精密部品や、広げたストロークの中に複数のワークを並べる加工に対応した。
- 図面番号やプログラムを QR コードにして読み込む、新開発のスケジューラーを載せた。メーカーは直感的な操作を可能にするとしている。
- MM75UP は、複数枚のプレートを一度に載せて高精度金型の生産性を上げる使い方を、半導体・データセンター・AI 関連の分野向けに提案する。
ピッチ精度は、穴や形状どうしの間隔(ピッチ)が図面どおりに並ぶ精度のこと。±1.0 μm は、髪の毛の太さ(約 0.07 mm)のおよそ70分の1のずれに収める水準になる。大ストローク機は広いテーブルに複数のプレートを並べ、一度の段取りで続けて切れる。油仕様は加工液に水ではなく油を使う方式で、一般に、水中の電気によってワークの表面が変質する(電食)のを避けやすく、超精密加工に使われる。
半導体製造装置やデータセンター向け部品の金型のように、多数の穴や形状を μm 単位の間隔で並べるプレート加工では、段取りの回数と位置のずれが課題になる。メーカーは複数枚のプレートを載せて高精度金型の生産性を上げるとしている。QR コードのスケジューラーは、図面番号とプログラムの取り違えや手入力の手間を減らす狙いがある。
まだ発表されていないこと:MM75UP のストローク・最大ワーク寸法と質量、M35LP の従来機の数値と最大ワーク寸法、両機の価格と発売時期。
関連:加工法の基礎 · 半導体分野への参入 · JIMTOF2026 の見どころ出典:JIMTOF2026 出展者詳細(西部電機)
ワルター Groov·tec GD:2面セレーションの溝入れシステムに 8 mm 幅と端面・内径用を追加
ドイツのワルターが、チップと工具本体を2面のセレーション(細かい山と谷)でかみ合わせる溝入れ工具システム Groov·tec GD を展示。同社の2026年版新製品資料では、外径用 G5011 に 8 mm 幅のインサートを加え、端面溝入れの G5111、内径溝入れのボーリングバー G5221、汎用の G55xx を新製品としている。
| 主な仕様 | 発表された値 | 8 mm 幅追加前の G5011(同社資料) |
|---|---|---|
| インサート幅(G5011) | 2.5/3.0/4.0/5.0/6.0/8.0 mm | 2.5〜6 mm |
| 最大溝入れ深さ(G5011) | 26 mm | — |
| 切込み深さの区分/突っ切り径(G5011) | T12・T21・T26・T33/最大 65 mm | — |
| シャンク(G5011) | 12×12、16×16、20×20、25×25、32×32 mm/5/8″、3/4″、1″/Walter Capto C3〜C6 | — |
| 刃先への給油(Precision cooling、G5011) | すくい面と逃げ面に、最大 150 bar | — |
| 端面溝入れ G5111 | 溝径 34〜500 mm、切込み T12・T21・T25 mm、幅 3.0〜6.0 mm、クーラント 10〜160 bar | — |
| 内径溝入れボーリングバー G5221 | 最小内径 ø44 mm、溝深さ最大 12 mm、幅 3.0/4.0/5.0 mm | — |
| インサート材種(Tiger·tec Gold) | PVD 4種(WSM13G・WSM23G・WSM33G・WSM43G)、CVD 3種(WKP13G・WKP23G・WKP33G) | — |
- 外径用 G5011 に 8 mm 幅の GD26 インサートが加わり、2.5〜6 mm だった幅が 8 mm まで広がった。
- 端面溝入れの G5111、内径溝入れのボーリングバー G5221、径方向と軸方向の両方を削れる G55xx が新製品となり、同じ GD26 インサートで外径・端面・内径の溝入れがそろう。
- ワルターの適用例では、G5111 で C45 鋼の端面溝(最小径 40 mm、vc 150 m/min、f 0.2 mm)を削り、工具寿命が他社の ISO P20 材種の 200 個に対し WKP23G は 400 個(+100%)としている。
チップ(インサート)と工具本体の当たり面に、のこぎり歯のような細かい山と谷(セレーション)を2面に付け、互いにかみ合わせて固定する。横向きの力がかかっても、チップが座から横へずれ出しにくい。中央の山を高くしてあり、チップの付け間違いを防ぐ。両端に刃がある2コーナーのチップで、Precision cooling(すくい面と逃げ面へ向けた細いクーラント穴)が刃先を冷やし、切りくずを処理する。
溝入れ・突っ切りの工具は細長く、横引き旋削(溝入れ工具を横に送って削ること)やならい旋削ではチップが横から押され、寸法のばらつきや欠けの原因になりやすい。自動化ラインや大量生産で溝入れを止めずに回したい旋盤工程を想定した製品で、メーカーは安定性が上がり切削条件を上げられるとしている。8 mm 幅の追加で、幅の広い溝やシール溝を少ない回数で入れる用途にも広がる。
まだ発表されていないこと:日本での価格・発売時期、国内で在庫する型番、8 mm 幅と G5111・G5221・G55xx の国内展開時期、JIMTOF で展示する具体的な型番。
関連:旋盤 · 工具とツーリング · 加工トラブル · 工具寿命の読みもの出典:Walter Product Highlights 2026-1(PDF、英語) · JIMTOF2026 出展者詳細:ワルタージャパン
ブルーム-ノボテスト LC54-DIGILOG:マイクロ工具向けの小型レーザ工具測定
ドイツのブルーム-ノボテストが、工作機械の中で工具を非接触で測るレーザシステムの新製品 LC54-DIGILOG を展示。前身の LaserControl Nano NT の後継で、同社の DIGILOG シリーズで最も小さい。世界初公開は EMO 2025(ハノーファー)。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 測れる工具径 | 最大 16 mm/最小 5 μm または 10 μm(取り付け状態による。5 μm は要相談) |
| 繰り返し精度 | 0.2 μm(2σ、取り付けと固定の安定性による) |
| 外形寸法 | 120 × 55 × 54 mm(長さ × 幅 × 高さ) |
| 測定・検査時間 | DIGILOG 技術で最大 60% 短縮(メーカー値) |
| 振れの確認(RunoutControl) | 1 秒未満 |
| 測定サイクル | 一般的な切削工具の 90% 以上に対応 |
| 清掃ノズル | 新設計の HPC ノズル(左右どちらにも取り付け可、逆止弁つき) |
- 前身の LaserControl Nano NT の後継機で、DIGILOG シリーズで最も小さな本体(120 × 55 × 54 mm)。小型の工作機械にも収めやすい。
- マイクロ工具を入れると MicroTool モードが自動で働く。メーカーは、レーザの焦点径を30%小さくし、ビームの形も最適化したとしている。
- 測定結果を見える化するソフト LC-VISION に、研削工具向けの新機能 GrindingControl が加わる(JIMTOF で展示)。
工作機械の中に、細いレーザ光を送る側と受ける側を向かい合わせて置く。回転する工具をレーザ光に入れ、光がさえぎられる位置から工具の長さ・直径・刃の欠けを読む。DIGILOG は、光が「さえぎられた/通った」の2択だけでなく、明るさの変化を連続した値として1秒に数千回読み取る方式で、刃1枚ずつの状態や振れ(回転の中心からのずれ)まで分かる。工具に付いたクーラントやごみの影響は結果から除く。
直径1 mm 以下のマイクロ工具は、目で欠けを見つけにくく、わずかな摩耗や振れが寸法の狂いにつながる。金型・医療部品・電子部品などの微細加工で、機械から工具を外さずに長さ・径・欠けを確かめ、補正や交換の判断を自動化したい工場向け。メーカーは測定・検査時間を最大60%短くできるとしている。
まだ発表されていないこと:日本での価格・発売時期、対応する NC の一覧、保護等級(IP)、レーザクラス、前身機との数値の比較。
関連:測定と計測器 · 工具とツーリング · 測定誤差の読みもの · マシニングセンタ出典:Blum-Novotest LC54-DIGILOG 製品ページ(英語) · Blum-Novotest ニュース:EMO 2025 で LC54-DIGILOG を世界初公開(英語) · JIMTOF2026 出展者詳細:ブルーム-ノボテスト
会期前に発表され、会場で初めて展示される機種
会期の前に各社がニュースリリースで発表し、JIMTOF2026 の会場で実機を見られる新製品です。発表日の新しい順に並べています。
牧野 V600:約3,000台売れた V56 シリーズの後継となる金型向け立形MC、積載1,200 kg で設置面積は23%減
牧野フライス製作所は、新製品の立形マシニングセンタ V600 を2026年10月23日に発売した。約3,000台の販売実績がある V56 シリーズを刷新したもので、従来機 V56i より大きく重いワークに対応しながら、設置面積を減らし、主軸・送り軸の温度コントローラの消費電力を81%減らした。JIMTOF2026 に出展。
| 主な仕様 | 発表された値 | V56i(従来機) |
|---|---|---|
| テーブル作業面 | 1,050 × 650 mm | — |
| 移動量 X / Y / Z | 1,050 / 650 / 450 mm | — |
| 主軸回転速度・主軸端 | 50〜20,000 min⁻¹・HSK-A63 | — |
| 早送り速度 | 20,000 mm/min | — |
| 最大ワーク寸法 | 1,050 × 770 × 450 mm | — |
| 最大積載質量 | 1,200 kg | 800 kg |
| 工具収納本数(標準) | 20 本(特別仕様 40・60 本) | 15 本 |
| 主軸・送り軸温度コントローラの消費電力 | 1.6 kW | 8.3 kW |
| クーラント容量(リフトアップチップコンベヤ選択時) | 580 L | 430 L |
| 所要床面(幅×奥行)・機械質量 | 3,760 × 4,380 mm・12,400 kg | — |
- V56i より軸移動量・ワークサイズ・テーブルを広げ、加工エリアを38%拡大(従来機比)。それでも設置面積は23%減り、メーカーはスペース効率が従来機の1.8倍になったとしている
- 新しい20,000回転主軸:出力・トルクは従来の主軸と同等のまま軽く小さくし、発熱を大きく減らした。温度コントローラの消費電力は 8.3 kW→1.6 kW(81%減)、機械全体では待機時31%・加工時40%の消費電力削減(従来機比)
- 工具マガジンを横ではなく機械の後ろへ延ばす形にし、20・40・60本のどの仕様でも機械幅 2.7 m。標準は15本から20本に。ツールローディングステーションは開口を広げ、最大3本をまとめて入れ替えられる
- 新制御「スーパー GI.6 制御」で加工モード(精度と時間の配分)を細かく選べ、GI スムージングが自動で連動。送り軸の機構と制御を見直し、送り軸が向きを変えるときに仕上げ面に出るスジを減らした
立形マシニングセンタは主軸が上から下を向く機械で、金型の彫り込みや仕上げによく使われる。仕上げでは、送り軸が向きを変える(反転する)一瞬に工具の動きがわずかに乱れ、面に「スジ」として残ることがあり、V600 は送り軸の機構と制御を変えてこれを減らしたとしている。eSTABILIZER は工場の温度変化で機械の姿勢が変わる(熱変位)のを補う機能、ベッド・コラムスタビライザは鋳物の中に専用の液を入れて温度変化をゆっくりにする特別仕様。GI スムージングは角の周りで工具が削り込みすぎるのを抑え、ムダな加減速を減らす制御。
プレス金型・モールド金型などの加工現場で、型が大きく重くなる一方、床は広げられないという困りごとに向く。メーカーは、従来機 V56i 以上の加工精度を長時間の運転でも安定して出し、ロボットシャッタの開口拡大や油空圧潤滑ユニットの背面配置で自動化にも対応するとしている。省エネの数値は電力コストを下げたい工場の比較材料になる。
まだ発表されていないこと:価格、販売目標、主軸の出力・トルクの数値、搭載する CNC の名前は発表資料に無い。
関連:マシニングセンタ · 熱変位の対策 · 主軸出典:牧野フライス製作所 プレスリリース「V600 発売」(2026-10-23) · 牧野フライス製作所 V600 製品ページ · 牧野フライス製作所 JIMTOF2026 出展案内
マザック INTEGREX i-450S NEO AM:金属積層・切削・研削を1台でつなぐハイブリッド複合加工機
ヤマザキマザックは、パウダーレーザ式の金属積層造形(AM)と切削・研削をワンチャッキングで行う INTEGREX i-450S NEO AM を開発し、2026年10月26日に販売を開始した。傾けても粉末を均一に出す新しい「マルチジェットノズル」を載せた。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 主軸チャック | 12 インチ |
| 最大加工径 | Φ670 mm |
| 最大加工長さ | 1,590 mm |
| 積層方式 | パウダーレーザ式(金属粉末をレーザで溶かして積む) |
| AM ヘッド | 5軸積層に合わせた独立 AM ヘッド+マルチジェットノズル(新搭載) |
| 1台でできる工程 | 積層・切削(旋削・ミーリング)・研削 |
| 販売開始 | 2026年10月26日 |
- 積層・切削に加えて研削まで1台で行い、最終仕上げまでワークを付け替えずに済むようにした
- 新しい「マルチジェットノズル」で、AM ヘッドを傾けたときも金属粉末を均一に供給し、積層を安定させる
- 主軸と別の独立 AM ヘッドにより、配線・配管の取り回しの制約やワークとの干渉を減らし、広い加工範囲を確保した
- マザックが2014年に AM 搭載のハイブリッド複合加工機を発表して以来の技術を使った新機種
パウダーレーザ式の金属積層造形(AM)は、ノズルから金属の粉を吹き付け、そこにレーザを当てて溶かし、薄い層を重ねて形をつくる方法。レーザで狭い範囲だけを温めるので、元の部品(母材)への熱の影響や変形が小さいとメーカーは説明している。盛った金属は同じ機械の旋削・ミーリングで形を整え、最後に研削(砥石で薄く削って面を仕上げる加工)までワンチャッキング(一度つかんだまま)で行う。AM ヘッドは5軸で傾けて使うので、傾けても粉が片寄らないノズルを新しく載せた。
メーカーは、硬質クロムめっきや焼入れなどの表面処理の代わりに耐摩耗・耐食の層を盛る使い方や、すり減った部品の補修を想定し、環境規制への対応、熟練技能者の不足、外注に頼ることによるリードタイムの長さといった課題に応えるとしている。表面処理や肉盛り補修を外に出している工場が、社内で一貫して行えるかを検討する材料になる。
まだ発表されていないこと:レーザ出力、使える金属粉末の種類、積層速度、主軸の回転数・出力、研削の砥石仕様、価格は発表資料に無い。
関連:切削加工 · 研削 · JIMTOF2026 の新製品出典:ヤマザキマザック プレスリリース(2026-10-23、PDF) · ヤマザキマザック ニュース「INTEGREX i-450S NEO AM」 · ヤマザキマザック JIMTOF2026 出展機
マザック INTEGREX j-300S NEO:第2主軸付きの中型複合加工機、切削量は従来機比で最大約40%増
ヤマザキマザックは、複合加工機 INTEGREX j-300 NEO/j-400 NEO シリーズを開発し、2026年10月26日に販売を開始した。2024年発売の8インチチャック機 INTEGREX j-200 NEO の上に、10〜15インチチャックに対応する中型機種を加えたもので、JIMTOF2026 には第2主軸付きの INTEGREX j-300S NEO を出展した。
| 主な仕様 | 発表された値 | 従来機(マザック発表の比較相手。機種名の記載なし) |
|---|---|---|
| 主軸チャック | 10 インチ | — |
| 最大加工径 | Φ510 mm | — |
| 第1主軸 | 4,000 min⁻¹・22 kW(40%ED) | — |
| 第2主軸 | 5,000 min⁻¹・18.5 kW(40%ED) | — |
| ミル主軸 | 12,000 min⁻¹・22 kW・75.4 N·m(40%ED) | — |
| B 軸 割出し範囲 | −30°〜+210° | — |
| B 軸 最小割出し角度(標準) | 1°(オプション 0.0001°) | 5° |
| 工具 | HSK-A63・20 本(オプション 36・72 本) | — |
| 移動量 X / Y / Z | 615 / 260 / 1,231 mm | — |
| 機械質量 | 14,600 kg | — |
- 第1主軸とミル主軸の性能を上げ、従来機と比べて最大約40%の切削量向上(メーカー発表)
- B 軸の割出し範囲を広げ、標準の最小割出し角度を 5°から 1°に細かくした。オプションで 0.0001°単位の割出しにも対応
- 第2主軸を持つ「S」仕様(j-300S NEO・j-400S NEO)を新たに展開し、表と裏の加工を1台で続けて行える
- インバータ式油圧ユニットなどの省エネ機器で消費電力を従来機比約20%削減。稼働時の消費電力を画面に出す「エナジーセーバー」を搭載
複合加工機は、旋盤(材料を回して削る機械)とマシニングセンタ(工具を回して削る機械)を1台にまとめた機械。j-300S NEO は向かい合う2つの主軸(材料をつかんで回す軸)を持ち、第1主軸で表側を削ったあと、第2主軸に材料を受け渡して裏側を削れる。工具を回すミル主軸は B 軸(工具の向きを傾ける回転軸)で −30°〜+210° 傾けられ、標準で1°ごとに止められるので、1本の工具を外径・端面・斜めの加工に使い回せる。温度センサの値から刃先位置のずれを抑える「Ai サーマルシールド」も載る。
10インチクラスのフランジ・軸・継手など、旋削とフライス・穴加工が混ざる中型部品を、旋盤とマシニングセンタに分けて流している工場向け。メーカーは工程集約で生産性を高めるとしており、段取りや持ち替えの回数を減らせるかが検討の目安になる。消費電力の見える化は、電力コストを把握したい工場の比較材料になる。
まだ発表されていないこと:価格、販売目標、約40%の切削量向上がどの加工条件での数値か、比較した従来機の機種名、標準の CNC の名前は発表資料に無い。
関連:旋盤・旋削 · 5軸加工 · 熱変位の対策出典:ヤマザキマザック プレスリリース(2026-10-22、PDF) · ヤマザキマザック INTEGREX j-300S NEO 製品詳細 · ヤマザキマザック INTEGREX j NEO シリーズ · ヤマザキマザック JIMTOF2026 出展機
オークマ MU-250H:設置面積 5.7 m² のコンパクト5軸横形MC、ローダ式 AWC のセルは従来機比64%小さく
オークマは、□250 mm×H180 mm ほどの小物部品の同時5軸加工に向けたコンパクト5軸制御横形マシニングセンタ MU-250H を開発した。会期前に「名称未発表」とされていた新5軸制御横形MCで、JIMTOF2026 が世界初公開。No.40 主軸を標準とし、自社開発のローダ式 AWC で自動化セルを 9.3 m² に収めた。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 移動量 X / Y / Z | 250 / 250 / 570 mm |
| A 軸 / B 軸 | +30〜−120°/360° |
| 主軸 | 15,000 min⁻¹・25/11 kW(15%ED/連続)・73/45.7 N·m |
| 主軸テーパ | 7/24 テーパ No.40(特別仕様 HSK-A63) |
| テーブル | CAPTO C6、最大ワーク φ355×H360 mm、60 kg |
| 早送り速度 | X・Y 50 m/min、Z 60 m/min、A 18,000°/min、B 36,800°/min |
| ATC 工具本数 | 10 本(特別仕様 24・48 本) |
| AWC | φ250×H180 mm、30 kg×2 個、35 個収納、ダブルハンド |
| 設置面積 | 単体 5.7 m²(1,830×3,137 mm)/AWC セル 9.3 m²(2,764×3,362 mm、従来機比64%縮小) |
| 鋼材の加工能力 | 133 cm³/min(S45C、φ50 mm フライス) |
- 加工室の側面にテーブルを置き、切粉を加工点の真下のチップコンベヤで直接回収する構造。メーカーは、自動化の妨げになる切粉の堆積をなくすとしている
- 自社開発のダブルハンド付きローダ式 AWC で加工物を素早く交換。自動化セルの設置面積 9.3 m² は従来機比64%の縮小で、多品種少量で12時間以上の無人運転ができるとしている
- 単体 5.7 m² の小さな機械に No.40 強力主軸(25 kW・73 N·m)を標準で載せ、チタン・ステンレスや熱処理後のハードミーリングに対応
- ガタの無いノンバックラッシ駆動のトラニオンテーブル、面品位とコーナの送りを両立する「Hyper-Surface II」、主軸・送り軸の異常を見つける「AI 機械診断機能」を搭載
横形マシニングセンタは主軸が横向きの機械。MU-250H はトラニオンテーブル(ゆりかごのように傾く台の上に回転テーブルを載せたもの)で、A 軸(傾き)と B 軸(回転)を同時に動かして5軸加工する。ノンバックラッシ駆動は歯車のすき間(ガタ)をなくした駆動方式で、5軸加工でよくある正転・逆転の切り返しでも誤差が出にくい。ローダ式 AWC は、機械の上のローダが2つのハンドで「加工済みを取る」「次を置く」を続けて行い、横の棚に最大35個の加工物をしまえる。
医療機器、データセンター向けの発電機・冷却装置、航空機などの、複雑形状や自由曲面を持つ小物部品の工場向け(メーカーの想定)。メーカーは、機械や自動化設備がワークに比べて大きすぎて面積あたりの生産性が上がらない、切粉清掃のたびに止まる、小型5軸機では加工能力が足りない、といった課題に応えるとしている。床が限られた中で5軸の自動化を進めたい工場の比較材料になる。
まだ発表されていないこと:価格、発売日、販売目標、搭載する CNC(OSP)の型式、64%縮小の比較相手となった従来機の機種名は発表資料に無い。
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 加工トラブル出典:オークマ MU-250H 発表資料(PDF) · オークマ ニュース(2026-10-22) · オークマ JIMTOF2026 特設サイト · JIMTOF2026 出展者詳細(オークマ)
ユシロ ALFRED:クーラントの濃度と pH を見張るリモート監視システムを初公開
切削油剤メーカーのユシロが、水溶性切削油剤(クーラント)を自動で維持管理する「クーラントリモート監視システム:ALFRED(アルフレッド)」を JIMTOF2026 で発表する(2026年10月22日の同社リリース)。JIMTOF の出展者ページでは、濃度と pH をリアルタイムで監視し、日々の状態を見える化するとしている。会場ではコントローラーと実際の管理画面を展示。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 正式名称 | クーラントリモート監視システム:ALFRED(アルフレッド) |
| 対象 | 水溶性切削油剤(クーラント) |
| 監視する項目 | 濃度・pH(リアルタイム) |
| 会場の展示 | コントローラー実機と管理画面 |
| 合言葉 | 「測らない、迷わない、止まらない。」 |
- これまで人が測って記録していたクーラントの濃度と pH を、機器がリアルタイムで監視して見える化する(JIMTOF 出展者ページ)。
- 工作機械や工具のメーカーではなく、油剤メーカーが出す液管理の機器。ユシロは「クーラントから始める加工現場の液管理DX」と位置づけている。
- JIMTOF2026 が初公開の場。
クーラントは原液を水で薄めて使う油剤。ユシロの資料では、水溶性油剤は pH 8〜10 の弱アルカリ性がほとんどで、腐敗が進むと pH が下がるので管理の目安になり、濃度が下がるとさびが出ることがある。ALFRED はこの濃度と pH を測り続け、管理画面で日々の状態を見られるようにする。ユシロは「自動で維持管理できる」としているが、測り方や、補給まで自動で行うかどうかは発表に無い。
工作機械が何台も並ぶ工場では、クーラントの濃度と pH を毎日手で測って記録する手間、担当者によって管理の質がばらつくこと、腐敗やさびに気付くのが遅れることが悩みになりやすい。ユシロは、確認・記録の負担を減らし、管理工数の削減、管理品質の標準化、異常の早期発見を支援するとしている。背景として人手不足、生産性向上への要求、環境負荷の低減を挙げている。
まだ発表されていないこと:価格、発売時期、測定方式とセンサーの仕様、自動補給の有無、1台で監視できるタンク数、通信方式、他社のクーラントにも使えるか。
関連:クーラント管理 · 保全 · 加工トラブル出典:ユシロ プレスリリース(2026年10月22日) · JIMTOF2026 出展者詳細:ユシロ · ユシロ 金属加工油剤 FAQ
三菱マテリアル RS0112:多機能肩削りカッタのインサートをコーナ R 0.2〜3.2 mm に拡充
三菱マテリアルが 2026年4月1日に発売した多機能肩削りカッタ RS0112 を JIMTOF2026 に展示する。10月20日の発表で、11月1日からインサートのコーナ R を 0.2〜3.2 mm までそろえ、汎用の M ブレーカと刃先強化の R ブレーカにも各コーナ R を広げるとした。
| 主な仕様 | 発表された値 | 三菱マテリアルの従来品(同社資料。型番の記載なし) |
|---|---|---|
| カッタ径 | シャンク ø12〜ø50、アーバ ø32〜ø100、スクリューイン ø16〜ø40 mm | — |
| 刃数 | 1〜12 枚 | — |
| 最大切込み(APMX) | 10 mm | — |
| インサートのコーナ R(2026年11月から) | 0.2/0.4/0.8/1.0/1.2/1.6/2.0/2.4/3.0/3.2 mm | — |
| ブレーカ | G 級 FR-M、M 級 ER-M(汎用)・ER-R(刃先強化)・ER-H(高硬度鋼) | — |
| インサート材種 | MV1020、MV1030、MP1220、MP1230、MP1240、VP15TF、MX3030、TF15 | — |
| カッタボディ | インサートの拘束面の面積 従来比 +50%、細目ねじで締付けトルク 従来比 +40% | — |
| インサート座の摩耗(SCM440、衝撃試験) | 395 万回で 0.065 mm | 100 万回で 0.170 mm |
| 壁面の段差(SCM440、ap 6.5 mm×3段) | 18 μm | 52 μm |
- 2026年11月1日から、インサートのコーナ R が 0.2〜3.2 mm の 10 種類になる。汎用の M ブレーカと刃先を強くした R ブレーカにも、それぞれのコーナ R を用意する。
- インサートの角とボディの間のすき間を大きく取ってあり、大きなコーナ R のインサートを付けてもボディを追加工しなくてよい、と同社はしている。
- 同社の SCM440 の試験では、壁面の段差が従来品の 52 μm に対し 18 μm、底面は Ra 0.26 μm。別の SCM440 の耐欠損性の試験(MV1030、vc 200 m/min、fz 0.15 mm/t)では従来品の 2 倍以上の寿命としている。
肩削り(壁と底を直角に削ること)用のカッタで、正面削りやランピング(斜めに降りながら削ること)にも使える。インサートは V 字の形で、切れ味と刃先の強さを両立させ、大きな R の切れ刃で底面と壁面をきれいに仕上げる。さらい刃(底面をならす刃)をプラス側の角度にして切削抵抗を下げている。ボディはインサートを受ける面を広くし、細かいピッチのねじで強く締める。
合金鋼・ステンレス鋼・鋳鉄・チタン合金など、いろいろな材料の部品を同じカッタで削る工場や、夜間の無人運転など「止めない加工」を求める工場向け。コーナ R が増えたことで、図面で決まった隅の R に合わせて 1 本のカッタで削り分けやすくなる。同社は BT30 の小型マシニングセンタでも安定して削れるとしている。
まだ発表されていないこと:追加するインサートの価格と型番の数、従来品の具体的な型番、海外での展開時期。
関連:切削加工 · マシニングセンタ · 工具とツーリング · 材料出典:三菱マテリアル:2026年11月発売 新製品ラインアップ(2026-10-20) · 三菱マテリアル:多機能肩削りカッタ「RS0112」を新発売(2026-04-01) · RS0112 製品パンフレット B285J(2026.10 改訂、PDF) · JIMTOF2026 出展者詳細:三菱マテリアル
京セラ KGXシリーズ:外径・端面・内径でインサートを共通にした多機能溝入れ・突切り工具
京セラが 2026年10月19日に発売した溝入れ・突切り工具で、JIMTOF2026 で初出展。外径用 KGX、端面用 KGXF、内径用 KGXI などのホルダで同じインサートを使え、特殊な V 型の座面と前に傾けたボルトでインサートを押さえる。インサート材種には溝入れ・突切り用の新しい PVD 材種 PR20 シリーズを使う。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| ホルダの種類 | KGX(外径)、KGX-JCT(外径・高圧クーラント)、KGXM/KGXS(外径・端面兼用)、KGXF(端面)、KGXI(内径) |
| 刃幅(KGX 外径ホルダ) | 1.95〜4.25 mm |
| 加工できる溝深さ(KGX 外径) | 6〜25 mm(4 mm 幅。2コーナインサートでは 23.4 mm) |
| シャンク(KGX 外径) | 16×16、20×12、20×20、25×25 mm |
| 端面溝 KGXF | 端面溝外径 ø25 mm〜(上限なしの型番あり)、溝深さ 12〜25 mm、刃幅 3.0〜4.0 mm |
| 内径溝 KGXI | 最小加工径 ø25 mm(KGXI…S は ø18 mm)、溝深さ 4.5〜11 mm |
| インサート | 2コーナ、長さ 20/26 mm、刃幅公差 M 級 ±0.03 mm・G 級 ±0.02 mm |
| 材種 | PVD(MEGACOAT NANO EX)PR2015/PR2025/PR2035、ノンコート超硬 GW15 |
| KGX-JCT のクーラント耐圧 | 〜15 MPa |
- 外径・端面・内径のホルダでインサートを押さえる面を共通に設計し、同じインサートを使い回せる。持つ工具の種類を減らせる、と京セラはしている。
- 特殊 V 型の座面がインサートの横ずれを止め、ボルトを前に傾けて支点と力点の距離を取ることで押さえる力を高めた。京セラの比較では、他社品 A に比べて加工中の振動を約 20% 抑えた(KGXR2525M-3T20、vc 120 m/min、f 0.10 mm/rev、溝深さ 10 mm、湿式)。
- インサートに溝入れ・突切り用の新しい PVD 材種 PR20 シリーズ(鋳鉄向け PR2015、鋼向け PR2025、ステンレス鋼向け PR2035)を採用した。
- 高圧クーラント対応の KGX-JCT の加工例(S45C のチャック部品、vc 155 m/min、f 0.17 mm/rev)では、従来品の 400 個/コーナに対し 750 個/コーナで、寿命が 1.8 倍としている。
溝入れ(旋盤で細い溝を彫ること)や突切り(材料を切り離すこと)の刃物は細長く、横からの力でチップがずれやすい。KGX はインサートの下側を V 字の座面で受け、横へ逃げないようにしている。押さえのボルトを前に傾けて、てこの長さを長くし、同じ締め付けでも強く押さえられるようにした。高圧クーラント版の KGX-JCT は、ホルダの中を通したクーラントを刃先のすぐ近くへ吹き付け、切りくずを細かく切る。
O リング溝やサークリップ溝などの規格溝、突切りを多く入れる旋盤の量産部品向け。京セラは G 級インサートで規格溝に対応するとし、振動とホルダの傷みを抑えて長く安定して削れるとしている。外径・端面・内径でインサートを共通にできるので、工具の在庫や管理の手間を減らしたい工場に向く。
まだ発表されていないこと:価格、アイテム数の合計、海外での発売時期、PR20 シリーズの従来材種との寿命の比較値、JIMTOF で行う実演の内容。
関連:旋盤 · 工具とツーリング · 加工トラブル · 工具寿命の読みもの出典:京セラ:多機能溝入れ・突切り工具「KGXシリーズ」発売(2026-10-19) · 京セラ KGXシリーズ カタログ(PDF) · 京セラ「JIMTOF2026」出展のご案内(2026-10-13、共同通信 PR ワイヤー配信) · JIMTOF2026 出展者詳細:京セラ
オークマ MU-350V:33個の AWC と120本 ATC を標準にした5軸立形MC、24時間無人運転のセルを 16.3 m² に
オークマは、φ360 mm 以下の中・小物部品向けの高精度5軸制御立形マシニングセンタ MU-350V を開発した。会期前に「名称未発表」とされていた新5軸制御立形MCで、JIMTOF2026 が世界初公開。ワークホルダを最大33個しまえる AWC と120本の ATC を標準で備え、メーカーは「クラス最小水準」の設置面積で24時間の無人運転ができるとしている。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 移動量 X / Y / Z | 762 / 460 / 460 mm |
| A 軸 / C 軸 | +20〜−110°/360° |
| 主軸 | 15,000 min⁻¹・22/18.5 kW(10分/連続)・199/146 N·m(高トルク仕様 242 N·m) |
| 主軸テーパ | 7/24 テーパ No.40(特別仕様 HSK-A63) |
| テーブル | HSK-A100 クランプ、最大ワーク φ360×H300 mm、80 kg |
| 早送り速度 | X・Y 40 m/min、Z 32 m/min、A 9,000°/min、C 10,800°/min |
| ATC | 120 本(チェーン式)、工具最大 φ125 mm・240 mm・8 kg |
| AWC | φ360×H300 mm を33個(特別仕様 φ240×H300 mm を48個)、80 kg |
| 所要床面(幅×奥行) | 4,500 × 3,613 mm(16.3 m²) |
| 機械質量 | 13,100 kg |
- AWC(33個)と120本 ATC を最初から標準で載せ、その組み合わせを 4,500×3,613 mm(16.3 m²)に収めた。メーカーは同クラスで最小水準としている
- φ240×H300 mm の加工物を48個しまえる大容量 AWC も選べる。φ360 mm のホルダには多数個取りの治具も付けられ、小物を1ホルダに並べて稼働時間を延ばせる
- 「AI 加工診断機能(ドリル)」が加工中の異常を見つけると工具を自動で退避し、「AI 機械診断機能」が主軸・送り軸の異常部位を特定する
- 急傾斜の機内カバー、Y 軸テレスコカバーへの切粉洗浄、センサを大幅に減らした電動式 ATC シャッタで、切粉による止まりを減らす
AWC(オートマチック・ワークホルダ・チェンジャ)は、加工物と治具をセットにした「ワークホルダ」を棚にしまい、機械が自動で出し入れする装置。品種ごとに治具ごと入れ替えるので、多品種でも段取りの手間が増えにくい。機械本体は門形構造で主軸を支え、ワークはトラニオンテーブル(傾く台に回転台を載せたもの)の上で A 軸(傾き)と C 軸(回転)が動く。「ファイブチューニング II」はタッチプローブと基準球だけで5軸の幾何誤差(回転軸の中心のずれなど)を自動で測って補正し、「サーモフレンドリーコンセプト」は室温が変わっても機械が熱による伸び縮み(熱変位)を小さく抑える仕組み。
自動車・医療機器・建設機械・産業機械などの φ360 mm 以下の部品を多品種少量でつくる工場向け。メーカーは、治具交換に人手がかかる、置き場がなくて自動化設備を入れられない、突発停止や切粉清掃で無人運転が続かない、といった課題に、工程集約と長時間の連続稼働で応えるとしている。夜間・休日も回したい工場の比較材料になる。
まだ発表されていないこと:価格、発売日、販売目標、搭載する CNC(OSP)の型式は発表資料に無い。
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 熱変位の対策出典:オークマ MU-350V 発表資料(PDF) · オークマ ニュース(2026-10-15) · オークマ JIMTOF2026 特設サイト
ブラザー SPEEDIO M300Xd2-64T:主軸30番の複合加工機に工具64本
旋削とマシニングの両方ができるコンパクトマルチタスクマシン。2026年8月19日に開発を発表し、IMTS2026・AMB2026で参考出展したのち、10月13日にM300Xd2とともに発売した。JIMTOF2026で国内の会場に並ぶ。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 工具本数 | 64本(正面の21本タレットマガジン+側面の43本工具ストッカ) |
| 主軸 | 30番、標準12,000 min⁻¹ |
| 主軸の選択肢 | 20,000 min⁻¹、高トルク10,000 min⁻¹、高速27,000 min⁻¹(全仕様でCTS選択可) |
| 旋削主軸 | 2,000 min⁻¹(標準)/1,500 min⁻¹(高トルク) |
| パレットチェンジャー PC-1(オプション) | 最大40枚 |
| 標準価格(本体、税別) | 1,889万円(M300Xd2は1,289万円) |
| 発売日 | 2026年10月13日 |
- 主軸30番の複合加工機で64本の工具を載せたのは初めてとメーカーはしている(8月19日の発表)。従来モデルの2倍以上の本数。
- 主軸を増やした:標準を12,000 min⁻¹に上げ、20,000 min⁻¹、高トルク10,000 min⁻¹、高速27,000 min⁻¹を追加。すべての仕様でCTSを選べる。Z軸ストロークも伸ばした。
- 切りくず対策として揺動切削機能(オプション)を新たに用意し、ベース形状とチップシャワー配管も見直した。
30番主軸は工具の付け根が小さい規格で、軽く速く動けるのが持ち味。テーブル側の旋削主軸がワークを回して旋削し、主軸に付けた工具で穴あけやフライス加工をする(複合加工)。64本は、機械正面の21本タレットマガジンと、そこから90度の位置にある43本の工具ストッカのあいだで、ブラザー独自の受け渡し機構が工具をやり取りして実現した。揺動切削は軸を切削方向に細かく振動させ、その振動を旋削主軸の回転と合わせて切りくずを細かく分断する機能で、CTS(クーラントスルースピンドル)は工具の中を通したクーラントを刃先から噴き出す方式。
自動車・半導体・航空・医療などで、品種が多く工具の付け替えや段取り替えが多い工場に向く。メーカーは、工具本数を増やし旋削とマシニングを1台にまとめることで段取り替え時間を減らせるとし、同程度の工具本数を積む40番立形マシニングセンタより省スペースだとしている。最大40枚のパレットチェンジャーPC-1と組み合わせれば、夜間の長時間運転にもつなげられる。
まだ発表されていないこと:加工できるワークの大きさ、各軸のストローク(Z軸の延長量を含む)、早送り速度、機械の寸法と質量、工具交換時間の数値、JIMTOF会場での展示の細かな仕様。
関連:マシニングセンタ · ツーリング · クーラント出典:ブラザー SPEEDIO M300Xd2 / M300Xd2-64T 発売(2026年10月13日) · ブラザー 64本工具モデル開発のお知らせ(2026年8月19日)
ヤマザキマザック FJV-45/65:有効門幅 1,120 mm・積載 3,000 kg の門形マシニングセンタ
ヤマザキマザックが、半導体製造装置部品や金型用部品などの中大型ワーク向けに、門形マシニングセンタ FJV-45/65 を開発した(2026年10月8日発表)。有効門幅 1,120 mm、最大積載ワーク質量 3,000 kg で、#50 主軸を標準で載せる。JIMTOF2026 に出展し、2026年10月26日から販売を始める。
| 主な仕様 | 発表された値 | FJV-35/60(同じ FJV シリーズで門幅 860 mm の機種、同社製品ページ) |
|---|---|---|
| 有効門幅 | 1,120 mm | 860 mm |
| テーブル作業面 | 1,740 × 1,000 mm | 1,740 × 750 mm |
| 最大積載質量(等分布) | 3,000 kg | 2,500 kg |
| 移動量 X/Y/Z | 1,600/1,100/660 mm | 1,500/800/660 mm |
| 標準主軸(BT50) | 10,000 min⁻¹、37 kW(40% ED)/30 kW(連続)、350 N·m(40% ED)/239 N·m(連続) | 同じ |
| 選べる主軸(オプション、シリーズ共通) | 高トルク 7,000 min⁻¹・442 N·m(40% ED)/高速 BT40 18,000 min⁻¹・84 N·m(40% ED) | — |
| 早送り X/Y/Z | 40,000/40,000/30,000 mm/min | 同じ |
| 工具本数/最大工具径 | 30 本/Φ125 mm(隣接なし Φ210 mm) | 同じ |
| 機械寸法(幅×奥行×高さ) | 3,780 × 5,687 × 3,500 mm | 3,595 × 5,637 × 3,500 mm |
| 機械質量 | 20,100 kg | 17,600 kg |
- これまで FJV シリーズの門幅は 860 mm の次が 1,500 mm だった。その間に有効門幅 1,120 mm の FJV-45/65 が入った。
- 同じテーブル長の FJV-35/60 と比べ、テーブル奥行きは 750→1,000 mm、Y 軸は 800→1,100 mm、積載は 2,500→3,000 kg に増えた。一方、機械の幅は 3,595→3,780 mm、奥行きは 5,637→5,687 mm の増加にとどまる。
- オプションのアングルホルダで側面の加工をまとめられるほか、天井一体型のドアにして、大きなワークの搬入をしやすくした。
門形マシニングセンタは、テーブルの両脇に立つ2本の柱と、その上に渡したはり(クロスレール)で主軸を支える形の機械で、鳥居のような枠で大きなワークをまたいで削る。「有効門幅」はその柱と柱のあいだの広さで、通せるワークの幅を決める。FJV-45/65 はこの枠を広げつつ、ボールねじとサーボモータを直結して位置決めし、全軸にローラガイド(転がりで動く案内面)を使う。主軸の回転数や温度センサの値から刃先の位置ずれを補正する Ai サーマルシールドも載せている。
半導体製造装置のフレームやプレート、金型の部品のように、幅が 860 mm 級の機械には載らないが 1,500 mm 級の大きな機械を置くほどの床もない、という工場を想定した機種。メーカーは、#50 主軸と門形構造の剛性で大径工具や高い送りを使え、加工時間を短くできるとしている。
まだ発表されていないこと:価格(同社の発表資料には無い)、型番の「45」「65」が何の寸法に当たるか、2 パレットチェンジャなどのオプションが FJV-45/65 に付くか、JIMTOF での加工実演の内容。
関連:マシニングセンタ · 熱変位対策 · 半導体部品への参入 · ツールホルダ出典:ヤマザキマザック プレスリリース(2026年10月8日、PDF) · 製品ページ:FJV-45/65 仕様 · 製品ページ:FJV-35/60 仕様(比べた機種) · 製品ページ:FJV シリーズ(主軸の種類)
シチズンマシナリー Cincom L32/Miyano BNE-65ATC ハイスペックモデル:B 軸 ATC 工具主軸で自動旋盤にマシニング加工を集約
シチズンマシナリーが、主軸台移動形 Cincom L32 と主軸台固定形 Miyano BNE-65ATC の派生として、B 軸・ATC・高速回転工具・LFV を組み合わせたハイスペックモデル2機種を開発した(2026年10月8日発表)。JIMTOF2026 の同社ブースで初披露し、受注開始は2027年2月。
| 主な仕様 | 発表された値 | 従来の Cincom L32 の B 軸工具主軸(同社発表) |
|---|---|---|
| 最大加工径(L32/BNE-65ATC) | φ32 mm(オプション φ38 mm)/φ65 mm | — |
| 主軸最高回転数(L32/BNE-65ATC) | 8,000 min⁻¹/5,000 min⁻¹ | — |
| B 軸工具主軸の最高回転数(L32) | 30,000 min⁻¹ | 12,000 min⁻¹ |
| B 軸工具主軸の最高回転数(BNE-65ATC) | 6,000/12,000 min⁻¹ 切り替え | — |
| ATC 工具本数(L32/BNE-65ATC) | 12 本/24 本 | — |
| 高圧クーラント(L32 の ATC 工具主軸) | 最大 10 MPa 対応ノズル | — |
| 受注開始 | 2027年2月 | — |
- Cincom L32 ハイスペックモデルは、同時5軸に対応する B 軸旋回式の ATC 工具主軸の最高回転数を、従来の 12,000 min⁻¹ から 30,000 min⁻¹(2.5 倍)に上げた。
- 両機種とも新開発の歯車増速機構(歯車で回転を速める仕組み)を使う。BNE-65ATC では工具主軸を 6,000 と 12,000 min⁻¹ で切り替え、小径工具の周速と重い加工のトルクを使い分ける。
- BNE-65ATC は 24 本の ATC とタレットを併せ持ち、B 軸での斜め穴あけに LFV(低周波振動切削)を載せられる。工具先端から油を出すクーラントスルーにも対応する。
自動旋盤は棒材を回して削る機械だが、ここに B 軸(工具の向きを斜めに傾ける回転軸)と ATC(工具を自動で付け替える装置)付きの工具主軸を載せ、回る工具で穴あけ・フライス削りもする。B 軸を傾けたまま他の軸と同時に動かすと同時5軸加工になり、斜めの穴や曲面を1台で仕上げられる。小さな工具は回転を上げないと刃先の速さ(周速)が足りないため、歯車で回転を速める機構を新しく作った。LFV は工具を細かく前後に揺らして切りくずを短く切る同社の技術で、斜め穴で切りくずが絡むのを防ぐ。
医療・歯科、航空宇宙、半導体、腕時計・宝飾などの小〜中径部品で、旋盤で削ったあとマシニングセンタへ移して斜め穴や曲面を加工している工場を想定する。メーカーは、ワークの付け外しや搬送・位置決めを減らし、複数のプログラムを1回の段取りで続けて回せるとしている。
まだ発表されていないこと:価格、販売目標、主軸・工具主軸のモータ出力、機械寸法・質量、対応 NC、BNE-65ATC の従来機との数値比較。
関連:旋盤 · 5軸加工 · 加工トラブル · 航空宇宙部品への参入出典:シチズンマシナリー ニュース(2026年10月8日) · JIMTOF2026 出展者詳細:シチズンマシナリー
住友電工 SEC-ウェーブミル WEZ型:ø8 mm から使える小径06サイズ、ソリッドエンドミルの置き換えを狙う
住友電工は2026年10月6日、高精度隅削りカッタ「SEC-ウェーブミル WEZ型」に、工具径 ø8 mm から使える小径06サイズを加えると発表した。販売開始は2026年11月で、本体28アイテム・インサート13アイテム。JIMTOF2026 の同社ブースの出展製品にも WEZ型が入っている。
| 主な仕様 | 発表された値 | WEZ型 発売時のラインアップ(2018年10月発表) |
|---|---|---|
| 対応工具径(06サイズ) | ø8 mm から | 最小 ø14 mm |
| ラインアップ(06サイズ) | 本体 28アイテム、インサート 13アイテム | — |
| 小型・自動旋盤向けホルダ | ER11 コレット対応の ø7 mm シャンク(在庫品) | — |
| タングステン使用量 | ソリッドエンドミル比 98.5% 削減(メーカー値) | — |
| インサート | 同じボディに隅削り用と高送り用を搭載できる | — |
| 販売開始 | 2026年11月 | — |
- 小径06サイズの追加で、ø8 mm から刃先交換式(刃先だけを替えるタイプ)の隅削りカッタを使える。2018年の発表時のラインアップは最小 ø14 mm だった。
- ER11 コレットでつかめる ø7 mm シャンクのホルダを在庫品とし、小型・自動旋盤のミーリング工程にも使える。
- 同じボディに高送りインサートも載せられ、工具を減らしながら ø8 mm からの小径高送り加工にも対応する。
隅削りカッタは、壁と底を直角に削る「肩削り」用のフライス。WEZ型は刃先だけを小さな超硬インサートにし、本体(ボディ)は使い続けるので、摩耗したらインサートだけ交換する。工具全体が超硬でできたソリッドエンドミルと比べ、使う超硬(主原料はタングステン)の量がずっと少ない。同じボディに、ふつうの隅削り用と、浅い切込みで速く送る高送り用のインサートを付け替えられる。
住友電工は、タングステン価格の高騰で工具費を下げるため、ソリッドエンドミルから刃先交換式工具への置き換えの要望が高まっているとしている。これまでソリッドを使うしかなかった ø8〜14 mm 前後の小径の肩削り・高送り加工や、小型・自動旋盤でのミーリングで、工具費とタングステンの使用量を減らしたい工場に向く。メーカーは、高い切れ味でびびりを抑え、壁面精度が高いとしている。
まだ発表されていないこと:価格、06サイズのインサート型番・最大切込み・刃数、ソリッドエンドミルとの切削データの比較、2018年以降に追加されたサイズを含む直前の最小径。
関連:工具とツーリング · タングステンと超硬の2026年 · 超硬工具の値上げ(2026年10月) · 旋盤出典:住友電工 ニュースリリース(2026年10月6日) · 住友電工 JIMTOF2026 出展のお知らせ · 住友電工 WEZ型 発売時のニュースリリース(2018年10月)
芝浦機械 VM-450A(5):超精密 UVM の流れをくむ、40,000 min⁻¹ 主軸の精密5軸マシニングセンタ
芝浦機械が、超精密マシニングセンタ UVM シリーズの技術を受け継ぎ、使い道を広げた精密5軸マシニングセンタ VM-450A(5) を販売開始した(2026年9月30日発表)。同社は、北米と日本の自動車光学部品・医療部品の市場を見据えた機種としている。JIMTOF2026 で実機を初公開する。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 構成 | リニアモータ駆動の直線3軸+DD モータ駆動の2軸ロータリテーブル |
| 最大送り速度(直線3軸) | 50 m/min |
| ロータリテーブル最小設定単位 | 0.0001° |
| 主軸 | ベアリング主軸、最高 40,000 min⁻¹ |
| 工具ホルダ | HSK-E40 |
| ソフト | FormEye(工具形状の測定)、VectPath(工具経路のベクトル補正)、ShapeEye(ワークの測定) |
- 同時に並ぶ超精密機 UVM-450D(5AH) が空気静圧軸受(空気で浮かせて支える軸受)を使うのに対し、VM-450A(5) はベアリング主軸と HSK-E40 を使い、使い道を広げた精密5軸機として新しく開発された。
- UVM シリーズのソフトとプログラムがそのまま使えるとしている。
- 最初の市場は北米と日本の自動車光学部品・医療部品。プレス金型や精密部品へも広げる計画としている。
X・Y・Z の3本の直線の軸を、ねじではなくリニアモータ(直線に動くモータ)で直接動かし、最大 50 m/min で送る。ワークは、DD モータ(減速ギアを使わずに直接回すモータ)で回る2軸のテーブルに載せ、傾けたり回したりしながら5軸で削る。テーブルの角度は 0.0001° 刻みで指令できる。工具の形をはかる FormEye、工具の通り道を補正する VectPath、ワークをはかる ShapeEye を組み合わせ、熟練者の勘に頼らずに精度を出す考え方。
自動車の光学部品、医療部品のように、小さく形が複雑で、面の精度も求められる部品を5軸で削る工場を想定する。メーカーは、高精度・高速・高い生産性を両立し、UVM の資産を使えることで費用対効果が高いとしている。
まだ発表されていないこと:ストローク、主軸出力、ATC 本数、テーブル径・傾斜範囲・最大積載、位置決め精度、機械寸法・質量、対応 NC、価格、販売目標。
関連:5軸加工 · マシニングセンタ · 主軸 · 測定出典:芝浦機械 新製品ニュース:VM-450A(5) 販売開始(2026年9月30日) · 芝浦機械 JIMTOF2026 出展案内 · JIMTOF2026 出展者詳細:芝浦機械
ソディック 形彫り放電加工機「A40G」「A60G」――設立50周年の次世代機、10月26日発売
ソディックは2026年8月25日、リニアモータ駆動の精密形彫り放電加工機 A40G・A60G を発表し、JIMTOF 初日の10月26日に販売を始めた。価格はオープン、生産目標は A40G が年300台、A60G が年200台。小間ではワイヤ放電加工機 ALN600G iGroove+ Edition と自社製搬送装置 SZ50 による自動化も実演する。
| 主な仕様 | 発表された値 |
|---|---|
| 各軸ストローク X×Y×Z | A40G 400×300×270 mm/A60G 600×420×370 mm |
| テーブル寸法(幅×奥行) | A40G 600×400 mm/A60G 750×550 mm |
| 加工タンク内寸法(幅×奥行×高さ) | A40G 750×620×350 mm/A60G 950×740×450 mm |
| 最大加工物質量 | A40G 550 kg/A60G 1,500 kg |
| 最大懸垂重量(電極) | 50 kg(両機) |
| 機械本体質量 | A40G 4,000 kg/A60G 5,150 kg |
| 最大加工電流 | 40 A(オプション 80/120/160 A。120・160 A は A60G のみ) |
| 同時制御軸数 | 最大 4 軸(オプション 最大 6 軸) |
| NC | 自社製 NC(KSMC-M4 LINK 方式) |
| 新 ATC の電極交換時間 | 当社従来機比 10% 短縮 |
- 大面積加工用の GrandSurfaceEDM で培った「ES サーボ」を標準機能にし、IC パッケージ向けだけでなく、大面積・深物・ゲート穴の加工にも広げた。
- 新しい NC 画面に、作業者ごとに手順やよく使う機能を登録できる「My Collections」と、工程入替・割込・BREAK・SKIP に対応した新スケジュール運転を載せた。LN Pro モードから加工情報を入れてそのまま実行でき、NC プログラムを意識せずに加工を始められる。
- 新 ATC はマガジン駆動をサーボモータにして交換時間を当社従来機比 10% 短縮。ATC-20/40/60 と、電極・ワーク交換装置 SZ25/SZ50 と専用スケジューラの組み合わせで、内段取りの自動化にも対応する。
- 加工液冷却装置を NC で制御し、ポンプの運転も制御して、加工品質の安定と消費電力の低減を両立させたとしている。
XYZ の3軸を、ボールねじではなくリニアモータ(回転するモータを平らに開いたような、まっすぐ直接動かすモータ)で動かすので、すき間の調整に素早く応答でき、接触による摩耗がなく長く精度を保てる。ES サーボは、加工中に電極が細かく上下に揺れ続ける「ハンチング」を抑えて、狙った平坦度と面粗さを安定させる技術。電極を回す C 軸/CR 軸の剛性も上げ、大面積加工で使う大きな電極でもぶれにくくした。放電制御には「アークレス 4」を使う。
半導体パッケージの封止金型や広い平面を持つ金型、深いリブやゲート穴を持つ樹脂金型で、面のむらと段取りの手間が課題になる。メーカーは、大型電極での大面積加工や深い加工で、従来よりも安定した加工品質を実現するとしている。急な割り込みの仕事が多い型工場では、運転中に工程を入れ替えられる新スケジュール運転が段取りの組み直しを減らす。
まだ発表されていないこと:具体的な価格(オープン価格)。従来機(AL40G など)と比べた加工速度・精度の数値。
関連:加工法の基礎 · 半導体分野への参入 · JIMTOF2026 の見どころ出典:ソディック ニュースリリース(2026年8月25日) · ソディック JIMTOF2026 特設ページ · JIMTOF2026 出展者詳細(ソディック)
発表を読むための用語ミニ辞典
解説の中に出てくる言葉を、ひとことで説明します。詳しくはそれぞれのケズリバのページへ。
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| 5軸加工 | X・Y・Z の 3 つの直線の動きに、テーブルや主軸を傾ける・回す 2 つの回転軸を足した加工。1 回の段取りで斜めの穴や曲面まで削れる。 |
| 複合加工機・ミルターン | 旋盤(ワークを回して削る)とマシニングセンタ(工具を回して削る)を 1 台にまとめた機械。付け替えによるずれと待ち時間が減る。 |
| ギヤスカイビング | 歯車の形をした工具を、ワークと斜めに交わる向きで同期回転させ、歯を少しずつ削り取る歯切り。内歯車も速く削れる。 |
| ガントリローダ・AMR | ガントリローダは機械の上のレールを走ってワークを出し入れする装置。AMR は床を自分で道を選んで走る搬送ロボット。 |
| ワイヤ放電・形彫放電 | 電極とワークのあいだに火花を飛ばして金属を溶かし取る加工。ワイヤは細い線で切り抜き、形彫は形をした電極を押し当てて彫る。焼き入れ後の硬い材料も削れる。 |
| 機上計測 | ワークを機械から外さずに、主軸に付けたプローブやレーザで寸法や工具を測ること。測り直しの段取りと待ち時間が減る。 |
| フィジカル AI | 画像やセンサーで現実の機械やモノの状態を読み取り、AI が判断して機械を動かす考え方。文章を作る AI と違い、実際の動きに結びつく。 |
| 工具のセレーション・振動減衰ホルダ | セレーションは刃先チップと本体をのこぎり状の溝でかみ合わせ、ずれを防ぐしくみ。振動減衰ホルダは中のおもりやばねでびびりを吸収する。 |
よくある質問(FAQ)
- JIMTOF2026 の会期と開場時間は?
- 2026 年 10 月 26 日(月)〜31 日(土)の 6 日間、東京ビッグサイトの東・西・南ホールで開かれます。開場は 10:00〜17:00(最終日の 31 日は 16:00 まで)です。
- この速報はいつ更新されますか?
- 会期中は毎晩、その日に出たメーカーと主催者の発表を一次資料で確かめてから足しています。前の日に載せた発表に新しい数値や価格が出たときは、その項目に追記して日付を付けます。
- 「世界初公開」と「日本初公開」の違いは?
- 世界初公開は、その機種や技術を世界のどこでもまだ展示していないもの。日本初公開は、海外の展示会(EMO や IMTS など)では見せたことがあり、日本で見せるのは初めてのものです。どちらも各社の発表の言い方に合わせています。
- 価格や発売日が書かれていない発表があるのはなぜ?
- 展示会では、仕様だけを見せて価格や発売日を後で発表することがよくあります。この記事では推測で書かず、「まだ発表されていないこと」の欄に分けています。
出典・参考資料
- JIMTOF2026 公式「開催概要」
- JIMTOF2026 公式「出展者ニュース」
- AGIE CHARMILLES(United Machining Solutions):AGIE CHARMILLES CUT P 製品ページ
- AGIE CHARMILLES(United Machining Solutions):CUT P 350/600 技術仕様(PDF、2026年10月)
- AGIE CHARMILLES(United Machining Solutions):JIMTOF 公式 出展者ニュース(2026-10-20)
- AGIE CHARMILLES(United Machining Solutions):United Machining Solutions の JIMTOF 2026 ページ
- スチューダー(United Machining Solutions):スチューダー S23 製品ページ
- スチューダー(United Machining Solutions):スチューダーのニュース(2025-09-22)
- WALTER(United Machining Solutions):UNITED GRINDING VISION LASER 製品ページ
- WALTER(United Machining Solutions):UNITED GRINDING のニュース(2025-06-18)
- WALTER(United Machining Solutions):JIMTOF 公式 出展者ニュース(2026-10-17)
- 主催者(日本工作機械工業会・東京ビッグサイト):JIMTOF2026広報事務局「1,134社(4,422小間)が出展し、開催」(2026年9月28日)
- 主催者(日本工作機械工業会・東京ビッグサイト):JIMTOF2024 結果報告書(PDF)
- DMG森精機:DMG森精機 JIMTOF2026 特設ページ
- DMG森精機:DMG森精機 INHシリーズ製品ページ(機械仕様・FD仕様)
- DMG森精機:JIMTOF2026 出展者詳細(DMG森精機)
- DMG森精機:DMG森精機 NTX 2500 3rd Generation 製品ページ
- DMG森精機:DMG森精機 ニュース(2025-09-03)NTXシリーズ第3世代
- 松浦機械製作所:松浦機械 ニュースリリース(2026年9月3日、PDF)
- 松浦機械製作所:JIMTOF2026 出展者詳細(松浦機械製作所)
- 中村留精密工業:中村留 新製品のお知らせ RX-50(2026年10月26日)
- 中村留精密工業:中村留 RX-50 製品ページ
- 中村留精密工業:中村留 JIMTOF2026 特設ページ
- 村田機械:村田機械 MVH600 製品ページ
- 村田機械:村田機械 JIMTOF2026 出展案内
- 牧野フライス製作所:牧野フライス製作所 a630iT 製品ページ
- 牧野フライス製作所:Makino(米国)a630iT 製品ページ
- 牧野フライス製作所:牧野フライス製作所 JIMTOF2026 出展案内
- 牧野フライス製作所:JIMTOF2026 出展者詳細(牧野フライス製作所)
- ファナック:JIMTOF2026 出展者詳細(ファナック)
- ファナック:FANUC America プレスリリース(IMTS 2026、2026年9月3日)
- ファナック:ファナック FANUC Series 500i-A 製品ページ
- ファナック:ファナック FA新商品 Series 500i-A(2024年1月)
- ファナック:ファナック FA新商品 αi-D シリーズサーボ(2024年1月)
- TAKISAWA:JIMTOF2026 出展者詳細(TAKISAWA)
- TAKISAWA:ニデック 工作機械 JIMTOF2026 特設ページ
- TAKISAWA:TEX-2500S 本格販売開始のお知らせ(2026年6月29日、PDF)
- TAKISAWA:TAKISAWA TEX-2500S 製品ページ(英語)
- スター精密:スター精密「スイス型自動旋盤 SB-12RⅡ を発売」(2026年9月7日)
- スター精密:スター精密 SB-12RII 英語版リリース
- スター精密:スター精密 JIMTOF2026 特設ページ
- DMG森精機:DMG MORI AMR 1000 製品ページ(英語)
- DMG森精機:DMG MORI 工具搬送(AMR 2000)製品ページ(英語)
- DMG森精機:DMG森精機 MATRIS WPH 製品ページ
- レニショー:Renishaw ニュースリリース:RUP60(英語)
- レニショー:Renishaw RUP1(REVO 用超音波プローブ、英語)
- レニショー:JIMTOF2026 出展者詳細:レニショー
- ジェイテクト:ジェイテクト ニュース(2026-08-25)LC2000 を開発
- ジェイテクト:ジェイテクト LC2000 製品ページ(仕様)
- ジェイテクト:ジェイテクト ニュース(2026-09-28)JIMTOF2026 に出展
- ジェイテクト:ジェイテクト ニュース(2026-08-25)G5 Series を開発
- ジェイテクト:ジェイテクト G5 Series 製品ページ(機械仕様)
- ジェイテクト:ジェイテクト JIMTOF2026 特設ページ
- 三菱電機:三菱電機 JIMTOF2026 出展案内
- 三菱電機:JIMTOF2026 出展者詳細(三菱電機)
- 三菱電機:三菱電機 SV12P 製品ページ
- 三菱電機:三菱電機 SV-P シリーズ
- 三菱電機:三菱電機 MG12R 仕様
- 三菱電機:三菱電機技報 Vol.100 No.4「新型ワイヤ放電加工機 MG シリーズ」
- 西部電機:JIMTOF2026 出展者詳細(西部電機)
- ワルター(ワルタージャパン):Walter Product Highlights 2026-1(PDF、英語)
- ワルター(ワルタージャパン):JIMTOF2026 出展者詳細:ワルタージャパン
- ブルーム-ノボテスト:Blum-Novotest LC54-DIGILOG 製品ページ(英語)
- ブルーム-ノボテスト:Blum-Novotest ニュース:EMO 2025 で LC54-DIGILOG を世界初公開(英語)
- ブルーム-ノボテスト:JIMTOF2026 出展者詳細:ブルーム-ノボテスト
- 牧野フライス製作所:牧野フライス製作所 プレスリリース「V600 発売」(2026-10-23)
- 牧野フライス製作所:牧野フライス製作所 V600 製品ページ
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック プレスリリース(2026-10-23、PDF)
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック ニュース「INTEGREX i-450S NEO AM」
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック JIMTOF2026 出展機
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック プレスリリース(2026-10-22、PDF)
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック INTEGREX j-300S NEO 製品詳細
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック INTEGREX j NEO シリーズ
- オークマ:オークマ MU-250H 発表資料(PDF)
- オークマ:オークマ ニュース(2026-10-22)
- オークマ:オークマ JIMTOF2026 特設サイト
- オークマ:JIMTOF2026 出展者詳細(オークマ)
- ユシロ:ユシロ プレスリリース(2026年10月22日)
- ユシロ:JIMTOF2026 出展者詳細:ユシロ
- ユシロ:ユシロ 金属加工油剤 FAQ
- 三菱マテリアル:三菱マテリアル:2026年11月発売 新製品ラインアップ(2026-10-20)
- 三菱マテリアル:三菱マテリアル:多機能肩削りカッタ「RS0112」を新発売(2026-04-01)
- 三菱マテリアル:RS0112 製品パンフレット B285J(2026.10 改訂、PDF)
- 三菱マテリアル:JIMTOF2026 出展者詳細:三菱マテリアル
- 京セラ:京セラ:多機能溝入れ・突切り工具「KGXシリーズ」発売(2026-10-19)
- 京セラ:京セラ KGXシリーズ カタログ(PDF)
- 京セラ:京セラ「JIMTOF2026」出展のご案内(2026-10-13、共同通信 PR ワイヤー配信)
- 京セラ:JIMTOF2026 出展者詳細:京セラ
- オークマ:オークマ MU-350V 発表資料(PDF)
- オークマ:オークマ ニュース(2026-10-15)
- ブラザー工業:ブラザー SPEEDIO M300Xd2 / M300Xd2-64T 発売(2026年10月13日)
- ブラザー工業:ブラザー 64本工具モデル開発のお知らせ(2026年8月19日)
- ヤマザキマザック:ヤマザキマザック プレスリリース(2026年10月8日、PDF)
- ヤマザキマザック:製品ページ:FJV-45/65 仕様
- ヤマザキマザック:製品ページ:FJV-35/60 仕様(比べた機種)
- ヤマザキマザック:製品ページ:FJV シリーズ(主軸の種類)
- シチズンマシナリー:シチズンマシナリー ニュース(2026年10月8日)
- シチズンマシナリー:JIMTOF2026 出展者詳細:シチズンマシナリー
- 住友電気工業(イゲタロイ):住友電工 ニュースリリース(2026年10月6日)
- 住友電気工業(イゲタロイ):住友電工 JIMTOF2026 出展のお知らせ
- 住友電気工業(イゲタロイ):住友電工 WEZ型 発売時のニュースリリース(2018年10月)
- 芝浦機械:芝浦機械 新製品ニュース:VM-450A(5) 販売開始(2026年9月30日)
- 芝浦機械:芝浦機械 JIMTOF2026 出展案内
- 芝浦機械:JIMTOF2026 出展者詳細:芝浦機械
- ソディック:ソディック ニュースリリース(2026年8月25日)
- ソディック:ソディック JIMTOF2026 特設ページ
- ソディック:JIMTOF2026 出展者詳細(ソディック)


