メートルねじの基本寸法(有効径・谷の径・下穴の目安)
呼び径とピッチから、基準山形の高さ・有効径・谷の径(めねじの内径の基準)と、切削タップの下穴の目安を出します。
⌇ねじの基本寸法の計算
有効径 d2—mm
谷の径 d1(めねじの内径 D1 の基準)—mm
とがり山の高さ H—mm
切削タップ下穴の目安(d − P)—mm
H = 0.866025 × P d2 = d − 0.649519 × P d1 = d − 1.082532 × P 下穴の目安 = d − P
計算例
呼び径 d = 6 mm、ピッチ P = 1 mm のとき:
- 有効径 d2:5.350 mm
- 谷の径 d1(めねじの内径 D1 の基準):4.917 mm
- とがり山の高さ H:0.866 mm
- 切削タップ下穴の目安(d − P):5.00 mm
使うときの注意
- これは基準寸法(公差を含まない理論値)です。実際のおねじ・めねじは等級(6g・6H など)で決まる公差の範囲に入ります。
- 「d − P」は切削タップの下穴のよく使われる目安です。推奨値はタップメーカーや等級で少し違います。転造タップは下穴が大きく、計算式もメーカーごとに違います。
よくある質問
- なぜ下穴の目安は「呼び径 − ピッチ」?
- めねじの内径の基準 D1 は d − 1.0825P です。d − P はそれより 0.0825P だけ大きく、一般的なサイズでは 6H の内径の許容範囲に入ります。下穴を少し大きくするとタップの負荷が下がるため、切削タップの下穴の目安としてよく使われます。
- 有効径とは?
- ねじ山の幅とねじ溝の幅が等しくなる仮想の円筒の直径です。ねじのはまり具合(公差)は主にこの有効径で決まります。