長さを測る

デプスゲージDepth gauge (vernier / dial / digital)

別名:デプスノギス、ダイヤルデプスゲージ

デプスゲージを使っているところのイラスト

≡規格・測定範囲・精度

規格
  • JIS B 7518:2023 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法測定器―デプスゲージ(ミツトヨの解説は 2018 年改正を説明)
[1][2][3]
測定範囲
  • byMaker
    • ミツトヨ VD(527-101〜105) 0〜150 / 200 / 300 / 600 / 1000 mm
    • テクロック ダイヤル式 ストローク 10 / 20 / 30 mm(継足で 220〜240 mm)
[5][6]
最小表示量・目量
  • byMaker
    • ミツトヨ VD 最小読取値 0.02 mm(VDS は 0.05 mm)
[5]資料1件・参考
精度(器差・最大許容誤差)
  • 考え方 JIS B 7518(2018)で『器差』→『指示誤差』。最も重要なのは部分測定面接触誤差 E で、深さ測定に適用する。精密定盤上に同じ寸法のゲージブロック 2 個を置き、ベース測定面を密着させて本尺測定面を定盤に当て、指示値からゲージ寸法を引いて求める
  • byMaker
    • ミツトヨ VD15(0〜150 mm、0.02 mm) E_MPE ±0.03 mm
    • ミツトヨ VD100(0〜1000 mm) E_MPE ±0.07 mm
[2][3][5]資料1件・参考

▦種類

バーニヤ形・デジタル形(本尺がベースから出る形)

[4][5]資料1件・参考

微動送り付き

[4]資料1件・参考

ダイヤル式デプスゲージ(ベースにダイヤルゲージを組み合わせた形、ストローク 10/20/30 mm、継足で 220〜240 mm まで比較測定)

[6]資料1件・参考

ノギスのデプスバー(簡易)

[7][8]

◎各部の名称と役目

#名称英語役目
1ベース(基準面)Base / reference face品物の上面に密着させる広い面。[4][6]
2本尺(測定面)Main beam / measuring face底に当てて深さを測る。[4][2]
3測定子・外枠・目盛板・長針・短針・クランプ(ダイヤル式)Contact point, bezel, dial, pointers, clamp外枠を回して 0 を合わせ、クランプで固定する。[6]

◷目盛りの読み方

  1. バーニヤ形の読み方はノギスと同じ(本尺+バーニヤ)[3][4]
  2. ダイヤル式は、基準面から測定子が突き出した量を短針と長針で読む。資料の写真は 2.03 mm を示す例:2.03 mm[6]

✋使い方の手順

  1. 準備:本尺と摺動部を少量のマイクロメータ油で拭き、基準面は乾いた布で清掃する[4]
  2. 作動確認:ベースを全行程動かす。バーニヤ形は本尺がベースから抜けないよう注意[4]
  3. 原点合わせ:精密定盤など平面度が保証された面で原点を合わせる(ダイヤル式はベース底面を原点に密着させ外枠を回して 0 に合わせ、クランプで固定)[4][6]
  4. 測定:基準面をしっかり品物に密着させた状態で本尺(測定子)を底まで出して読む[4][6]
  5. 読み取り:正面から読み、視差に注意[4]

!よくある測定ミスと対策

基準面の浮き・ごみ・かえり

なぜベースが浮くと深く(または浅く)読む

対策基準面と品物の上面を清掃し、密着させる[4][8]

視差

なぜ

対策正面から読む[4]

✓手入れ・保管と点検・校正

手入れ・保管

点検・校正

⇄関連する器具

📚出典

印のない内容は、別々の発行元の資料 2 つ以上で一致したものです。手順や注意は資料をもとにケズリバの言葉でまとめ、図はケズリバが描いたものです。精度の値は JIS の数表ではなく、メーカーの公表値です。

  1. 日本規格協会「JIS B 7518:2023 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法測定器―デプスゲージ(書誌)」
  2. ミツトヨ「デプスゲージの基礎知識(JIS B 7518 の指示誤差)」
  3. ミツトヨ「Quick Guide to Precision Measuring Instruments(Catalog No. E11003(7)、2024年8月時点)」
  4. ミツトヨ「デプスゲージ ABSデジマチックデプスゲージ、デプスゲージの使い方」
  5. ミツトヨ「デプスゲージ VD 527-101 仕様」
  6. テクロック「総合カタログ 4 デプスゲージ」
  7. ミツトヨ「ノギスの正しい使い方、読み方と注意点」
  8. 新潟大学「新潟大学工学部 技術職員 実習テキスト 第1章 工作測定」