長さを測る

ハイトゲージHeight gauge

別名:バーニヤハイトゲージ、ダイヤルハイトゲージ(カウンタ付き)、デジマチックハイトゲージ

ハイトゲージを使っているところのイラスト

≡規格・測定範囲・精度

規格
JIS B 7517:2018 ハイトゲージ、ISO 13225:2012 Height gauges[1][2][3]
測定範囲
  • byMaker
    • ミツトヨ 506-207 / HS-30〜HS-100 0〜200 mm から 0〜1000 mm
    • ミツトヨ米国資料 バーニヤ形は 6 インチ〜6 フィート、ダイヤル形は 300 mm 以下が一般的
[6][5]資料1件・参考
最小表示量・目量
  • バーニヤ 0.02 mm
  • カウンタ・ダイヤル 0.01 mm
  • デジタル 0.01 mm など(テクロックの Bluetooth デジタルハイトゲージも 0.01 mm)
[3][6][7]
精度(器差・最大許容誤差)
  • 考え方 JIS B 7517:2018 で『器差』→『指示誤差』。最も重要なのは高さ測定誤差で、支柱がベース基準面に直角で、下向きに当てたときの指示誤差を MPE で規定する。精密定盤上でゲージブロックを測り、指示値から寸法を引いて求める
  • byMaker
    • ミツトヨ 506-207(0〜200 mm、0.02 mm) E_MPE ±0.03 mm
    • ミツトヨ HS-60(0〜600 mm) E_MPE ±0.05 mm
    • ミツトヨ HS-100(0〜1000 mm) E_MPE ±0.07 mm
[3][6]資料1件・参考

▦種類

バーニヤ形

[3][4][5]資料1件・参考

ダイヤル・カウンタ付き(アップ/ダウンの 2 つのカウンタ)

[3][4][5]資料1件・参考

デジタル形(デジマチック)・高精度形(エアベアリング、タッチプローブ)

[4][5]資料1件・参考

◎各部の名称と役目

#名称英語役目
1ベース・ベース基準面Base, base reference surface定盤に置く重い台。[3][4]
2支柱(コラム)・本尺Column, main scaleスライダを案内する基準。[3][4]
3スライダ・スライダクランプSlider, slider clamp[3][4]
4微動送り(送り車)Fine feed / feed wheel粗動・微動を切り換えられるものがある。[3][4]
5スクライバ(測定兼けがき用)・スクライバクランプScriber, scriber clamp先端の測定面で高さを測り、けがきもする。先端は鋭い。[3][4]
6本尺微動調整(零点調整)Main scale adjustment本尺を動かしてゼロを合わせる。[4][3]
7バーニヤ目盛/カウンタ・目盛板/表示部Vernier / counter and dial / display[3][4]

◷目盛りの読み方

  1. バーニヤ形(最小読取値 0.02 mm):本尺+バーニヤ例:本尺 79 mm + バーニヤ 0.36 mm = 79.36 mm[3]
  2. カウンタ付き:カウンタの mm + 目盛板の読み。上向きに測るときと下向きに測るときでカウンタを使い分ける例:カウンタ 122 mm + 目盛 0.11 mm = 122.11 mm(別の例 125.11 mm)[3]
  3. 正面から読む[3][4]

✋使い方の手順

  1. スクライバはできるだけ支柱に近く、前に出しすぎないように付ける[4][3]
  2. 支柱・ベース基準面・スクライバ取付面と測定面、使う精密定盤を清掃する[4][3]
  3. スライダを全範囲動かして滑らかか確認する[4]
  4. スクライバ測定面を定盤に当ててゼロを合わせる(バーニヤ形は本尺微動調整で、デジタル形は ORIGIN/PRESET で)[4]
  5. 測定:送り車をゆっくり回し、一定の測定力で当てる。スクライバが品物に軽く触れたと感じるところまでゆっくり下ろす[4][3]
  6. けがき:スライダをクランプで確実に固定する。クランプで設定がわずかに動く機種があるので、締めた後に確認する[3]
  7. 運ぶときはスライダとベースを両手で持つ[4]

!よくある測定ミスと対策

ベースの浮き

なぜスライダを強く押し下げるとベースが定盤から浮く

対策ゆっくり軽く当てる。定盤とベース基準面のごみ・かえりを除く[3]

スクライバの張り出し(h が大きい)

なぜハイトゲージもアッベの原理に従わない。支柱のそりの誤差は h に比例して大きくなる(h=150 mm は 100 mm の 1.5 倍)

対策スクライバやてこ式ダイヤルゲージを前に出しすぎない[3]

視差・測定力・温度差

なぜ

対策正面から読む、一定の力、温度をなじませる[3][4]

✓手入れ・保管と点検・校正

手入れ・保管

点検・校正

ミツトヨの資料はハイトゲージを『精度』の定義(ゲージブロックを測ったときの読みの差)と長さ比例の許容値の例で説明している。

⇄関連する器具

📚出典

印のない内容は、別々の発行元の資料 2 つ以上で一致したものです。手順や注意は資料をもとにケズリバの言葉でまとめ、図はケズリバが描いたものです。精度の値は JIS の数表ではなく、メーカーの公表値です。

  1. 日本規格協会「JIS B 7517:2018 ハイトゲージ(書誌)」
  2. ISO「ISO 13225:2012 Height gauges」
  3. ミツトヨ「Quick Guide to Precision Measuring Instruments(Catalog No. E11003(7)、2024年8月時点)」
  4. ミツトヨ「Check Points for Measuring Instruments(Catalog No. E12024)」
  5. ミツトヨ「Mitutoyo Product Fundamentals(Bulletin No. 2180、Mitutoyo America)」
  6. ミツトヨ「ハイトゲージ 506-207 / HS 514シリーズ 仕様」
  7. テクロック「総合カタログ 9 ハイトゲージ(Bluetooth デジタルハイトゲージ)」