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サーマルカメラでの点検
放射率の注意、電気設備・モーターで見る所、温度差の判断の目安、正常時の画像と比べる方法。
光る金属は
放射率に
気をつけてね。

サーモグラフィが測っているもの
すべての物体は温度に応じて赤外線を出していて、その量は温度の 4 乗に比例して増える。カメラは何も照射せず、表面から出る赤外線の量を受けて温度に換算する。量は表面温度と放射率で決まる。表面しか見えず、裏側や中を透かして見ることはできない。[1][2]
放射率の注意
塗装した金属・木・水・皮膚・布は放射率 0.9 以上で測りやすい。塗装していない金属は 0.6 未満と低く、実際より低く出たり、周りの熱の反射を拾って高く出たりする。光沢のある所は黒いテープや塗料を貼ってそこを測ると正確になる(Fluke)。日本アビオニクスも周囲からの反射の影響に注意を促す。[2][3][1]
カバーと盤
赤外線は盤の扉や金属のバスダクトを通らない。安全が確保できるならカバーを開けて直接見る。外側の表面が熱ければ、中はそれよりずっと熱いと考える。[4][1]
測るときの負荷
十分に暖まった定常状態で、普段の負荷の 40% 以上(NFPA 70B による)で測る。接触不良の発熱は電流の 2 乗で増えるので、負荷が高いほど見つけやすい。風や送風機による冷却で表面温度が下がる点にも注意する。[4](資料1件・参考)
電気設備で見るもの
ケーブルの劣化や端子の緩みで抵抗が増えると通電中に異常発熱し、放置すると火災につながる。発熱は異常の多くに現れるので、止めずに安全に点検できる。3 相は同じ負荷なら同じ温度になるはずで、1 相だけ熱いときは不平衡・過負荷・接触不良などが考えられ、原因の特定には電流の測定が要る。ヒューズの片側だけ熱いならその端の接触抵抗、両端が熱いなら過負荷や容量不足を疑う。[5][6][4]
温度差の判断の目安
Fluke によると、NETA(InterNational Electrical Testing Association)の指針では、同じ負荷の同種の電気部品どうしの温度差が 15℃ を超えるか、部品と周囲空気の温度差が 40℃ を超えるときは直ちに対処する。修理の優先度は、安全上の危険、設備の重要度、温度上昇の大きさの順に考える。[4](資料1件・参考)
モーターで見るもの
設計負荷の 40% 以上で測る。低負荷で測るときは、負荷が上がると小さな温度差が大きくなる点に注意する(Fluke)。[3](資料1件・参考)
正常時の画像を残して比べる
点検ルートを決めて定期的に撮り、正常時の画像と比べると異常に早く気づける。修理後も撮って直ったことを確かめ、新しい基準にする。[6][4][3]
📚出典
印のない項目は、別々の発行元の資料 2 つ以上で一致したものです。製品の数値は各メーカーの資料が優先します。文はケズリバの言葉でまとめています。