ARCHIVE MACHINES名機図鑑
日本の工作機械の歴史で画期になった機械を 1 台 1 枚のカードにしました。選んだのは、日本機械学会の「機械遺産」と国立科学博物館の「未来技術遺産(重要科学技術史資料)」に選ばれた機械、国立科学博物館の産業技術史資料データベースに実物や資料が登録されている機械、このアーカイブの各章の年表で★を付けた出来事の機械、工業デザインなどの賞を受けた機械です。カードの札が選ばれた理由で、機械遺産・未来技術遺産の番号は公式の一覧で 1 つずつ確かめました。写真は載せていないので、見に行ける所を書いています。
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64 台(1875〜2016 年)
機械遺産 8 台(第 3・34・53・59・67・106・114・126 号)、未来技術遺産 5 台(第 373・374・375・376・395 号)、科博の産業技術史資料データベースに登録 36 台。1 台に札が 2 つ以上付くこともあります。工場や博物館の「群」として機械遺産になったものは、下の機械遺産の工作機械群にまとめました。
64 台を表示しています
- 1875 年ごろ明治8年旋盤
足踏旋盤(伊藤嘉平治作)
伊藤嘉平治(山形)
機械遺産 第 3 号(2007)
山形の伊藤嘉平治が鍛えた鉄で作った足踏み式の旋盤。民間の人が作った旋盤として古いものの 1 つ。[1][2・コマ25]
博物館明治村 機械館(愛知県犬山市)公開
- 1879 年明治12年平削り盤
門形平削り盤
工部省赤羽工作分局
機械遺産 第 67 号(2014)
明治の官営工場が作った門形の平削り盤。現存する最初期の国産工作機械。[3]
博物館明治村(愛知県犬山市)公開
- 1889 年明治22年旋盤
池貝工場製第 1 号旋盤(英式 9 フィート旋盤)
池貝工場
機械遺産 第 53 号(2012)章の★
池貝庄太郎が創業した年の末に、弟の喜四郎と作った自家用の英式旋盤。動力式で現存最古の国産旋盤。段車とバックギヤで変速する。[4][2・コマ45][5]
国立科学博物館(東京都台東区)公開
- 1912 年大正元年ボール盤
碌々ボール盤一号機(枝型ボール盤)
碌々産業
科博 産業技術史資料章の★
米国で身につけた技術で国産化した枝型ボール盤。この形はボール盤の標準になり、近年まで作られた。[6]
碌々産業(静岡県)公開
- 1917 年大正6年ホブ盤
40 インチホブ盤
園池製作所
章の★
差動歯車付きの 40 インチホブ盤。差動歯車のない輸入機が多かった当時、それより優れると好評だった。[7・コマ105]
- 1918 年大正7年旋盤
OS 形普通旋盤
大隈鐵工所
科博 産業技術史資料
株式会社大隈鐵工所の発足とともに市販した普通旋盤。米セバスチャン社の旋盤を改良したもの。[8・コマ22][9]
オークマ(愛知県丹羽郡大口町)公開
- 1920 年大正9年ホブ盤
40 インチホブ盤
樫藤鉄工所
独ファウター社のホブ盤を手本にした 40 インチホブ盤。社の沿革では 1918 年に 1 号機を試作したとする。[7・コマ105][10]
- 1930 年昭和5年歯車研削盤
平歯車研削盤 ASG-2 形
岡本専用工作機械製作所
機械遺産 第 106 号(2021)章の★
呉海軍工廠の注文で作った国産初の平歯車研削盤。最大ピッチ円直径 500mm・モジュール 8。これを機に同社は研削盤の総合メーカーになる。[11][12]
日本工業大学 工業技術博物館(埼玉県南埼玉郡宮代町)公開
- 1938 年昭和13年ジグ中ぐり盤
ジグ中ぐり盤 4 型
東洋精機(いまの三井精機工業)
章の★
スイス SIP 社の機械を手本にしたジグ中ぐり盤。同社は「我が国初のジグ中ぐり盤」とし、終戦までに約 220 台を作った。[13][14]
日本工業大学 工業技術博物館に同社の 1943 年のジグ中ぐり盤
- 1939 年昭和14年旋盤
コーハン 400 型旋盤
東洋機械
科博 産業技術史資料
戦前の日本でもっとも普及した精密旋盤とされる。[15]
山口県下松市非公開
- 1941 年昭和16年フライス盤
MH 型ひざ形フライス盤 MH-3V
大阪機工
科博 産業技術史資料
試験研究令による受命機として、米シンシナチ社の 3 番フライス盤に準拠して開発。以後の同社のひざ形の原型。[16]
兵庫県伊丹市非公開
- 1941 年昭和16年研削盤
油圧式万能研削盤 GHU-300 形
大隈鐵工所
科博 産業技術史資料章の★
米ランジス社の研削盤を手本にした油圧式。円筒・内面・平面の研削ができ、1945 年までに 500 台作られて戦後の研削盤生産の基礎になった。[2・コマ61][17]
オークマ(愛知県丹羽郡大口町)公開
- 1941 年昭和16年中ぐり盤
精密中ぐり盤 EJ/ES 形
豊田工機
科博 産業技術史資料
設立時に申請した、在来の工作機械会社が作っていなかった機種の 1 つ。戦時は航空機、戦後は自動車の部品の量産に使われた。[18・コマ77][19]
ジェイテクト(愛知県刈谷市)公開
- 1943 年昭和18年旋盤
車輪旋盤 T 型タイヤ中ぐり盤 1500 型
オーエム製作所
科博 産業技術史資料
政府の命令で完成させた鉄道車両の車輪のための旋盤。[20]
日本工業大学 工業技術博物館(埼玉県南埼玉郡宮代町)公開
- 1953 年昭和28年ホブ盤
親歯車ホブ盤 HRS-500 のマスターウォームホイール
芝浦機械製作所
機械遺産 第 34 号(2009)
直径 5,000mm の大歯車を切る大形ホブ盤の親歯車。補正切削とピッチの自動比較を重ね、7 代目のマスターウォームホイールで最大累積ピッチ誤差 4μm に達した。この親歯車を載せた大形ホブ盤は 23 台作られ、船のタービンの減速歯車を切った。[21]
芝浦機械 沼津工場(静岡県沼津市)公開(事前予約)
- 1953 年昭和28年研削盤
平面研削盤 PSG-6B
岡本工作機械製作所
機械遺産 第 114 号(2022)章の★
テーブルを自社製の油圧ポンプとシリンダで動かす方式を取り入れた平面研削盤で、いまの平面研削盤の基本になった。砥石軸の送りは 0.001mm 単位。同社は PSG-6 形を国産初の平面研削盤とする。[22][12]
群馬県安中市公開(予約)
- 1954 年昭和29年放電加工機
形彫り放電加工機 Japaxtron D3
日本放電加工研究所
未来技術遺産 第 373 号(2024)科博 産業技術史資料章の★
国産の実用の放電加工機の第 1 号。東京工業大学に納めた。欧米とは違う独自の発想の機械で、火花放電穿孔機とも呼ばれた。[23][24][25]
日本工業大学(埼玉県南埼玉郡宮代町)公開
- 1956 年昭和31年研削盤
GPB 形サイクリック円筒研削盤と大隈式非真円平軸受
大隈鐵工所
機械遺産 第 59 号(2013)科博 産業技術史資料章の★
荒削り・仕上げ・定寸を一続きのサイクルで行う円筒研削盤。長岡振吉が開発した、主軸のまわりにくさび形の油膜をつくる非真円平軸受を使い、1969 年までに約 700 台作られた。[26][8・コマ72][27]
オークマ メモリアルギャラリー(愛知県丹羽郡大口町)原則非公開
- 1956 年昭和31年研削盤
トヨダ・ジャンドルン円筒研削盤 RA25-100
豊田工機
科博 産業技術史資料
仏ジャンドルン社との提携で作った同社最初の研削盤。静圧流体軸受が関心を集め、クランクシャフトのジャーナル研削などで自動車産業を支えた。[28][29・コマ37]
ジェイテクト(愛知県刈谷市)公開
- 1956 年昭和31年NC 装置
FANUC の NC 初号機
富士通信機製造(いまのファナック)
科博 産業技術史資料
民間で日本最初の NC 装置。最初に制御したのはタレットパンチプレスで、1958 年に商用 1 号機を牧野フライス製作所の NC フライス盤に納めた。[30][31][32]
ファナック(山梨県南都留郡)非公開
- 1958 年昭和33年旋盤
LS 形実用高速旋盤
大隈鐵工所
科博 産業技術史資料章の★
大阪国際見本市で初公開し、月産 30 台で生産を始めた高速旋盤。1962 年に組立コンベアを完成し、累計 3 万台を超えた。[33][8・コマ65]
オークマ(愛知県丹羽郡大口町)公開
- 1958 年昭和33年旋盤
普通旋盤 MS-850
森精機製作所
科博 産業技術史資料
繊維機械から高速精密旋盤へ転換した同社が伸びるきっかけになった旋盤。1960 年に輸出を始める。[34][35]
奈良県大和郡山市非公開
- 1958 年昭和33年ボール盤
高速強力ラジアルボール盤 DRA-J 形
大隈鐵工所
科博 産業技術史資料章の★
剛性を高めてジグボーラー並みの精密な穴あけと高速加工をこなし、加工中に次の切削条件を前もって設定できた。3,000 台を超えて売れた。[36]
オークマ(愛知県丹羽郡大口町)公開
- 1958 年昭和33年中ぐりフライス盤
RB-Ⅱ 精密立中ぐりフライス盤
新日本工機
工業技術博物館の顕彰章の★
同社が門形加工機の原型とする初号機。2005 年に日本工業大学 工業技術博物館の「歴史的価値ある工作機械」の顕彰でベストテクニカル賞を受けた。[37][38・コマ22]
- 1959 年昭和34年ジグ中ぐり盤
数値制御ジグ中ぐり盤 JIDIC
通産省 工業技術院 機械試験所
科博 産業技術史資料章の★
1939 年の SIP 社のジグ中ぐり盤を調べ尽くして作った NC の試作機。東京国際見本市で、止まる位置のばらつき ±0.5μm を実演した。[39][40]
産業技術総合研究所 つくばセンター(茨城県つくば市)公開
- 1959 年昭和34年フライス盤
VF 形立フライス盤
遠州製作
科博 産業技術史資料
工作機械に工業デザインを取り入れた機種。強力・高精度で操作が簡単、中小企業向けに値段を抑え、高度成長期の工場を支えた。[41]
エンシュウ(静岡県浜松市)公開
- 1960 年昭和35年マシニングセンタ
NC 万能工作機(NC 装置 HIDAM-43)
日立製作所
章の★
2 アーム式の ATC(工具 8 本)を持つ NC 工作機で、マシニングセンタの国産第 1 号機。自社製の NC 装置と磁気テープで動き、国産 NC 機で初めてとみられるボールねじを使った。[2・コマ92]
- 1960 年昭和35年フライス盤
ミクロマン SB-1 型
松浦機械製作所
科博 産業技術史資料
主軸の回転や送りの切り替えをプログラムで制御し、3 方向に 0.02mm 以内で止まる自動立フライス盤。[42][43]
福井県福井市非公開
- 1960 年昭和35年中ぐりフライス盤
三菱イノセンチ CWB フライス中ぐり複合工作機
三菱(広島精機製作所)
章の★
大型のタービン・ディーゼルエンジン・車両の部品を削る機械で、「大型工作機械の革命児」と呼ばれた。1968 年 10 月までに 122 台。[44・コマ546][45]
- 1962 年昭和37年旋盤
NC 立旋盤 VT5-14
オーエム製作所
科博 産業技術史資料章の★
第 1 回日本国際工作機械見本市に出た「わが国初の NC 立旋盤」。立タレット旋盤に富士通信機製造の NC 装置 207A の 1 号機を載せ、電気油圧パルスモータでボールねじを回した。[46][47・コマ4]
オーエム製作所 長岡工場(新潟県長岡市)公開
- 1964 年昭和39年研削盤
GCS-N 形数値制御円筒研削盤
大隈鐵工所
章の★
自社の NC 装置 OSP200 を付けて第 2 回日本国際工作機械見本市に出品。工作機械メーカーが自分で開発した NC 装置として注目された。[8・コマ81][8・コマ84]
- 1965 年昭和40年ボール盤
数値制御テープコントロール自動ボール盤 501-HANC
碌々産業
科博 産業技術史資料章の★
富士通(NC の部門はのちのファナック)と共同で作り、山梨大学に納めた同社最初の NC 機。[48]
碌々産業(静岡県)公開
- 1966 年昭和41年NC フライス盤
タレットミラー TM-3NC
大阪機工
科博 産業技術史資料
主軸 6 本のタレットヘッドで工具を自動で替える NC フライス盤。[49][50]
兵庫県伊丹市非公開
- 1966 年昭和41年研削盤
GCA 形カム研削盤
豊田工機
科博 産業技術史資料
海外メーカーが独占していた全自動カム研削盤を自社で開発。高剛性の流体軸受で同等以上の精度を出し、自動車メーカーに多く入った。[51]
ジェイテクト(愛知県刈谷市)公開
- 1967 年昭和42年中ぐりフライス盤
MAF マシン(三菱フライス中ぐり複合工作機)
三菱重工業
科博 産業技術史資料機械振興協会賞章の★
MIB マシンの後継として自社で開発した初号機で、造船・原子力の大型化に応えた。同社は国内初の NC 中ぐりフライス盤とする。1972 年に機械振興協会賞。[52][44・コマ546][45]
滋賀県栗東市公開
- 1968 年昭和43年ボール盤
汎用数値制御ボール盤 RND-1003
碌々産業
科博 産業技術史資料
量産形の NC ボール盤。箱形のベッド・コラム・主軸頭の構造は、のちの立形マシニングセンタの基本形になった。[53]
碌々産業(静岡県)公開
- 1970 年昭和45年NC 旋盤
NC 旋盤 MTC-2500R(製造番号 200)
山崎鉄工所
機械遺産 第 126 号(2024)章の★
国産の NC 旋盤として初めて米国へ輸出された機種。FANUC 240・紙テープ・電気油圧パルスモータで、最小指令単位 0.01mm の輪郭制御ができた。2008 年に里帰り。[54][55]
ヤマザキマザック工作機械博物館(岐阜県美濃加茂市)公開(動態展示)
- 1970 年昭和45年マシニングセンタ
7 軸・同時 5 軸制御マシニングセンタ(FM-720)
機械振興協会技術研究所・新日本工機
章の★
穴あけ用の高速主軸とフライス用の主軸を持ち、500mm 角までの工作物の 5 面を続けて削れる ATC 付きの試作機。[56・コマ31][57・コマ64]
- 1971 年昭和46年フライス盤
電子式倣いフライス盤 MH-5TCV
大阪機工
科博 産業技術史資料
国内最初の電子式倣いフライス盤。プラスチック金型の需要に応え、データで直接削る時代まで金型づくりの主流になった。[58]
兵庫県伊丹市非公開
- 1972 年昭和47年放電加工機
ワイヤ放電加工機 DWC-50
三菱電機
未来技術遺産 第 374 号(2024)科博 産業技術史資料章の★
国産で最初のワイヤ放電加工機。高い NC を使わず、米国で開発された光学式の図面倣い装置で図面の線を追った。残っているのは 1973 年の出荷 2 号機。[59][60][25]
三菱電機 FA コミュニケーションセンター(名古屋市東区)公開
- 1972 年昭和47年放電加工機
ワイヤ放電加工機 EW-20 形
西部電機工業
未来技術遺産 第 395 号(2025)科博 産業技術史資料章の★
ミニコンピュータの NC で動く国産最初の NC ワイヤ放電加工機。第 6 回日本国際工作機械見本市に出品。残る機械の本体は 1974 年の量産型で、NC 装置・電源などは 1972 年のもの。[61][62][25]
西部電機(福岡県古賀市)公開
- 1972 年昭和47年複合加工機
ターニングセンタ FT500NA
池貝鉄工
章の★
『機械振興』の新製品紹介に載ったターニングセンタ。1981 年の『旋盤マニュアル』は、池貝鉄工が 1973 年にターニングセンタを発表しシリーズを完成させたと書く。[63・コマ47][64・コマ73]
- 1974 年昭和49年マシニングセンタ
立形マシニングセンタ MC-750V
松浦機械製作所
科博 産業技術史資料章の★
横形が中心の時期に、立形で値段を下げたマシニングセンタ。1975 年に米国へ輸出を始めた。[65][43]
福井県福井市非公開
- 1977 年昭和52年研削盤
CBN 生産形カム研削盤
豊田工機
機械振興協会賞章の★
CBN 砥石を使う生産用のカム研削盤。1977 年 10 月に第 12 回機械振興協会賞を受けた(年は受賞の年)。[29・コマ78]
- 1978 年昭和53年NC 旋盤
NC 旋盤 SL-2
森精機製作所
科博 産業技術史資料章の★
NC 装置を機械に組み込んだ機電一体型。9 年間に約 2,500 台を売り、SL シリーズの元になった。[66]
奈良県大和郡山市非公開
- 1979 年昭和54年複合加工機
ターニングセンタ 5LC
日立精機
章の★
回転工具を備えて工程を集約する本格的なターニングセンタ。X・Y・Z・C の 4 軸制御で 20 本の ATC を持ち、各種のシステムに組み込まれた。[67・コマ17]
- 1980 年昭和55年ホブ盤
NC ホブ盤 GH400NC
三菱重工業
科博 産業技術史資料章の★
国産初の NC ホブ盤とされる。モジュール 12 まで、5 軸を NC で制御した。[68][45]
滋賀県栗東市(設計図・文献・写真)公開
- 1980 年昭和55年放電加工機
形彫り放電加工機 22-NC 8000
ソディック
未来技術遺産 第 375 号(2024)科博 産業技術史資料
XYZ と電極を回す C 軸を同時に制御でき、複雑な金型に使えた。現存し公開されているマイコン NC の形彫り放電加工機では最も古い。[69][70]
日本工業大学(埼玉県南埼玉郡宮代町)公開
- 1980 年昭和55年放電加工機
形彫り放電加工機 EDNC64
牧野フライス製作所
科博 産業技術史資料
加工槽の 3 面が下がる構造を日本で先がけて取り入れ、工作物の出し入れと段取りを楽にした。この構造はのちに業界の標準になる。[71][25]
牧野フライス製作所 厚木事業所(神奈川県愛甲郡愛川町)公開
- 1983 年昭和58年複合加工機
SLANT TURN 40N ATC ミルセンタ
山崎鉄工所
章の★
工具 30 本の ATC を自社で作り、EMO(パリ)に出した複合加工機。本格的に商品化された世界で最初の複合加工機とする研究がある。[72][55]
- 1983 年昭和58年マシニングセンタ
ライン形マシニングセンタ HMC-S
遠州製作
科博 産業技術史資料
専用機やトランスファーマシンに代わる、量産ライン向けの横形マシニングセンタ。早送り・ATC・割出しを従来の 2 倍以上にし、いまのライン形 MC の原型になった。[73]
エンシュウ(静岡県浜松市)公開
- 1984 年昭和59年マシニングセンタ
立形マシニングセンタ MV junior
森精機製作所
科博 産業技術史資料章の★
8 年間で 4,700 台が売れた小形の立形 MC。小形で値ごろな立形 MC が業界の標準になった。[74]
奈良県大和郡山市非公開
- 1988 年昭和63年マシニングセンタ
立形マシニングセンタ FX-5
松浦機械製作所
科博 産業技術史資料
ビルトインモーターで毎分 2 万回転(オプション 3 万・4 万回転)の主軸。超高速機の先駆け。[75]
福井県福井市公開
- 1988 年昭和63年複合加工機
INTEGREX 40ATC ミルセンタ
ヤマザキマザック
章の★
ユーザーの要望だった Y 軸を足して 4 軸にし、工作物の側面も削れるようにした複合加工機。IMTS(シカゴ)に出品。[72]
- 1988 年昭和63年複合加工機
2 スピンドル・2 タレット機 TW-20
中村留精密工業
章の★
主軸 2 本と刃物台 2 つを向かい合わせ、同時加工と 1 台で仕上げまでの完品加工を実現。のちの WT シリーズ・Super NT シリーズの原型。[76]
- 1993 年平成5年放電加工機
ワイヤ放電加工機 UPH-1
牧野フライス製作所
未来技術遺産 第 376 号(2024)科博 産業技術史資料章の★
半導体のリードフレームなど微細な部品の金型のための機械。ワイヤを横に走らせる構造で、業界で初めて φ0.03mm のワイヤを自動で通した。[77][78][25]
牧野フライス製作所(登録票の所在は東京都目黒区、科博 DB は厚木事業所)公開
- 1994 年平成6年マシニングセンタ
横形マシニングセンタ H-400 スーパーセル
キタムラ機械
中小企業向け自動化機械開発賞章の★
A 軸・B 軸を足し、1 回の取付けで取付面以外の 5 面を 5 軸で削れる機械。第 24 回中小企業向け自動化機械開発賞を受けた。[79・コマ18][79・コマ19]
- 1997 年平成9年複合加工機
INTEGREX 200SY
ヤマザキマザック
章の★
X・Y・Z・C 軸に工具主軸の旋回(B 軸)を足した 5 軸制御の複合加工機。タービンブレードのような立体の形が削れ、第 2 主軸で持ち替えて裏側まで続けて削れる。[72]
- 1998 年平成10年放電加工機
形彫り放電加工機 AM シリーズ(AM35L)
ソディック
科博 産業技術史資料章の★
主軸(Z 軸)をリニアモータで動かす形彫り放電加工機(世界初)。Z 軸の速さが 36m/min になり、電極を素早く上下させて加工くずを出すことで加工が速くなった。[80][25]
ソディック 加賀事業所(石川県加賀市)公開
- 1999 年平成11年マシニングセンタ
5 軸立形マシニングセンタ MAM72-3VS
松浦機械製作所
機械工業デザイン賞
5 軸の立形マシニングセンタで、機械工業デザイン賞を受けた。[81]
- 2002 年平成14年複合加工機
金属光造形複合加工機
松浦機械製作所
日本産業技術大賞章の★
レーザーで金属の粉を固める金属光造形と、マシニングセンタの切削を 1 台にした機械。2003 年に生産・販売を始め、2004 年に M-PHOTON25C が日本産業技術大賞を受けた。[43]
- 2003 年平成15年マシニングセンタ
5 軸立形マシニングセンタ Mytrunnion
キタムラ機械
機械工業デザイン賞
テーブルを傾けるトラニオン形の 5 軸立形マシニングセンタで、機械工業デザイン賞を受けた。[81]
- 2009 年平成21年マシニングセンタ
HYPER VARIAXIS 630
ヤマザキマザック
機械工業デザイン賞
設計の初めから工業デザイナーが加わった 5 軸立形マシニングセンタで、機械工業デザイン賞を受けた。[81]
- 2016 年平成28年歯切り盤
スーパースカイビング盤 MSS300
三菱重工工作機械
日本機械学会賞
歯車をスカイビングで削る専用機。2017 年に日本機械学会賞(技術)を受けた。[45]
この条件の機械はありません。
機械遺産の工作機械群
1 台ではなく、工場や博物館の工作機械の「群」として機械遺産に認定されたもの。何十台もの機械を年代順に見られます。
札の意味と確かめ方
- 機械遺産
- 日本機械学会「機械遺産」。番号は認定の通し番号、かっこは認定の年です。日本機械学会の一覧と各号のページで確かめました。
- 未来技術遺産
- 国立科学博物館「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」。番号は登録番号、かっこは登録の年度です。国立科学博物館の重要科学技術史資料の一覧で確かめました。工作機械では放電加工機の 5 台が登録されています。
- 科博 DB
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベースに登録。どこにあり、公開されているかはデータベースの記載によります。
- 章の★
- このアーカイブの章の年表で★を付けた出来事の機械
- 賞・顕彰
- 機械工業デザイン賞・機械振興協会賞・日本機械学会賞・工業技術博物館の顕彰など
- 見に行く前に問い合わせを。「公開」でも、会社の中にある機械は予約や顧客向けの見学に限られることがあります。
- 年は、その機械が完成・発表した年です。残っている実物の製造年と違うことがあり、そのときは本文に書いています(例:DWC-50 は 1972 年の発売、残るのは 1973 年の出荷 2 号機)。
- 各章の年表には、ここに載せなかった機械も出典つきで並んでいます。
章とほかの横断ページ
出典
番号はこのページでの通し番号です(各章の番号とは違います)。機械遺産・未来技術遺産の番号と認定の年は、2026 年 10 月 16 日に公式の一覧で確かめました。国立国会図書館の資料は、個人向けデジタル化資料送信サービスで 2026 年 10 月に確かめました。
- 日本機械学会「機械遺産 第3号 足踏旋盤」
- 『日本の技術100年 ビジュアル版 第7巻』筑摩書房(1989)コマ 25・45・61・92
- 日本機械学会「機械遺産 第67号 国産機械 門形平削り盤」
- 日本機械学会「機械遺産 第53号 池貝工場製第1号旋盤」
- 池貝「企業情報(沿革)」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「碌々ボール盤一号機(枝型ボール盤)」
- 会田俊夫『歯車の技術史』開発社(1970)コマ 105
- 大隈鉄工所『製品沿革写真集:創業70周年記念』(1968)コマ 22・65・72・81・84
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「普通旋盤 OS型」
- カシフジ「沿革」
- 日本機械学会「機械遺産 第106号 ASG-2形平歯車研削盤」
- 岡本工作機械製作所「会社沿革」
- 三井精機工業「沿革」
- 国立科学博物館 HITNET 産業技術史資料共通データベース「ジグ中ぐり盤」(日本工業大学 工業技術博物館の収蔵品 2 件)
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「旋盤 コーハン400型旋盤」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「MH型ひざ形フライス盤 MH-3V」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「油圧式万能研削盤 GHU-300形」
- 一寸木俊昭『日本の工作機械工業の発展過程の分析』(1963)コマ 77
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「精密中ぐり盤 EJ/ES形」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「車輪旋盤 T型タイヤ中ぐり盤1500型」
- 日本機械学会「機械遺産 第34号 親歯車ホブ盤HRS-500のマスターウォームホイール」
- 日本機械学会「機械遺産 第114号 平面研削盤PSG-6B」
- 国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)第00373号「形彫放電加工機 Japaxtron D3」の登録資料票
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「形彫放電加工機 Japaxtron D3」
- 岩崎健史「放電加工機技術の系統化調査」国立科学博物館『技術の系統化調査報告』第32集(2023)
- 日本機械学会「機械遺産 第59号 大隈式非真円平軸受とGPB形円筒研削盤」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「大隈式非真円平軸受」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「トヨダ・ジャンドルン円筒研削盤 RA25-100」
- 豊田工機『技に夢を求めて:豊田工機50年史』(1991)コマ 37・78
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「FANUCのNC初号機」
- ファナック「ファナックの歴史」
- 電気学会「でんきの礎 NC装置(数値制御装置)」(2013年顕彰)
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「実用高速旋盤 LS540×800形」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「普通旋盤 MS-850」
- DMG森精機「History」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「高速強力ラジアルボール盤 DRA-J形」
- 新日本工機「会社概要」の沿革
- 『工業の進歩』1960年1月号(大阪府立工業技術研究所監修)コマ 22
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「数値制御ジグ中ぐり盤 JIDIC」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「ジグ中ぐり盤 SIPMP-4G型 No.420」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「VF形立フライス盤」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「自動定寸プログラム制御多サイクル自動立フライス盤 ミクロマンSB-1型」
- 松浦機械製作所「沿革について」
- 『海に陸にそして宇宙へ:続三菱重工業社史 1964-1989』三菱重工業(1990)コマ 546
- ニデックマシンツール「製品の歴史」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「立旋盤 VT5-14 NC付立旋盤」
- 『Fujitsu:技術情報誌』13(6)(1963年4月)コマ 4
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「数値制御方式テープコントロール自動ボール盤 501-HANC」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「TM型NCフライス盤(タレットミラー)TM-3NC」
- ニデックオーケーケー(旧 大阪機工)「沿革」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「GCA形カム研削盤」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「横中ぐり 複合工作機 MAF」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「汎用数値制御ボール盤 RND-1003」
- 日本機械学会「機械遺産 第126号 米国輸出を果たしたNC旋盤 MTC-2500R」
- ヤマザキマザック「沿革」
- 『機械振興協会十年史』機械振興協会(1976)コマ 31
- 日本機械学会『機械工学年鑑 昭和46年』(1971)コマ 64
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「MH-TC型電子式倣いフライス盤 MH-5TCV」
- 国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)第00374号「ワイヤ放電加工機 DWC-50」の登録資料票
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「ワイヤ放電加工機 DWC-50」
- 国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)第00395号「ワイヤ放電加工機 EW-20」の登録資料票
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「ワイヤカット放電加工機 EW-20形ほか」
- 『機械振興』5巻12号(通巻55号)機械振興協会(1972年12月)「新製品紹介シリーズ」コマ 47
- 『旋盤マニュアル 構造・精度編』大河出版(1981)コマ 73
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「数値制御 立形マシニングセンタ MC-750V」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「NC旋盤 SL-2」
- 日立精機『人にやさしい先進技術:知恵と創意の55年』(1991)コマ 17
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「NC ホブ盤 GH400NC」
- 国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)第00375号「形彫放電加工機 22-NC 8000」の登録資料票
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「形彫放電加工機 22-NC」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「形彫放電加工機 EDNC64」
- 鈴木信貴「モジュール型産業におけるインテグリティーの獲得 ―日本工作機械産業の事例―」『赤門マネジメント・レビュー』9巻9号 pp.635-662(2010年)
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「ライン形マシニングセンタ HMC-S」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「立形マシニングセンタ MV junior」
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「数値制御 立形マシニングセンタ FX-5」
- 中村留精密工業「沿革」
- 国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)第00376号「ワイヤ放電加工機 UPH-1」の登録資料票
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「ワイヤ放電加工機 UPH-1」
- 『機械振興』27巻3号(通巻310号)機械振興協会(1994年3月)「第24回中小企業向け自動化機械開発賞」コマ 18・19
- 国立科学博物館 産業技術史資料データベース「形彫放電加工機 AM35L」
- 梅本良作・石村眞一「日本におけるNC工作機械のデザインに関する変遷 ―マシニングセンタを中心として(2)―」『技術と文明』19巻2号 pp.43-58(2015年)
- 日本機械学会「機械遺産 第2号 熊本大学の旧機械実験工場と文化財工作機械群」
- 日本機械学会「機械遺産 第91号 日本工業大学の所蔵する歴史的工作機械群」
- 日本機械学会「機械遺産 第120号 三共工作機械資料館の歴史的工作機械群」
- 日本機械学会「機械遺産 一覧」
- 国立科学博物館 産業技術史資料情報センター「重要科学技術史資料一覧」